院長ブログ
ミシュランのお店でのお酒について
時々ですが、新しいお店ですごくおいしいものを食べたいと思って、ミシュランガイドを見て、あれこれ食べに行ったりしています。やはりさすがというか、ミシュランはすごいお店を選んでいるなあと感心します。料理はほとんどどこでも素晴らしい味で、感動することがほとんどです。ただ、個人的にはすこし物足りないことがあります。お酒です。私自身は日本酒もワインも中華なら紹興酒、時には焼酎でも、おいしいものは大好きという人間なので、お酒が物足りないと、どれほど料理がすごいと思っても、お店としては減点対象にしてしまうのです。おいしいお酒と料理の両方がないと残念!と思ってしまうわけです。
以前北九州の小倉記念病院に6年間形成外科の主任部長として勤務していた時があるのですが、北九州市にはおいしいお寿司屋さんがいくつかあります。当時有名だったお店に天寿司とそのお弟子さんたちのお店がありました。どこもとてもレベルが高く楽しかったのですが、その中で一番おいしいと思っていたお店に光(こう)寿司というお店がありました。このお店の大将はすこしうるさい方で、お酒はビール1本まではいいがそれ以上はだめ、ワインとか日本酒は飲むなというようなお店でした。要するに寿司を食べに来たのか、酒を飲みに来たのか、どっちなんだ!というようなお店だったわけです。お任せでにぎってもらうと、同時に二つ出した寿司はこっちから食べろとか、これは絶対に醤油をつけるなとか、あれこれうるさいお店だったのですが、まあ、これはこれで納得して押しかけていたので、文句はないわけですが、、、。
ただ最近はどうしてもおいしいお酒も一緒に飲みたいというのもあって、料理がとてもレベルが高くても、お酒でいいのがないと、どうして?と思ってしまいます。両方ベストが一番ですよね。私、わがままなのでしょうか?
投稿者:megaclinic
下まぶたの逆まつ毛、症例写真
当院では下まぶたの逆まつ毛の手術は保険診療で行っています。まつ毛の1ミリ下を切開線にへこみができないような角度で皮膚を切除して細かく丁寧に縫合をすれば、キズは平坦に仕上がり、ほとんど見えないくらいになります。正確な幅の切除が必要で、この手術により逆まつ毛の悩みは解決します。抜糸は5日目になり、この日に来院が必要です。ごくまれにはキズが目立つ肌質の方がありますので、こういう方の場合は軟膏と内服薬による治療が3か月ほど必要になることもあります。ただこういうケースはまれであり、どのような場合もキズはわからないくらいにきれいになります。症例写真をお見せします。
術前
術後
投稿者:megaclinic
ニードルサクションの症例写真
成長因子を入れたり、脂肪注入で膨れ過ぎた部位は、通常の脂肪吸引、脂肪溶解注射、ケナコルト注射などで減量を試みても、ほとんどうまくいきません。ニードルサクションは成長因子で影響を受けた硬いしこりや異常に膨れた脂肪、あるいは脂肪注入で生着した脂肪を針で細かく破壊して吸引をして体外に出してしまう方法です。予定した範囲を正確に減量することが可能で、さらに新しいキズが残らない方法として効果のある方法と思います。手術後3日間のガーゼとテープによる圧迫が必要で、状態によってはその後2週間程度の在宅時の軽い圧迫固定を指示することもあります。また一度で予定どおりに完成するかどうかの調整は難しいことがあり、複数回の治療がいることもあります。3か月待って、ふくらみやしこりがまだ目立つようなら再度ニードルサクションを行うことも可能です。逆に万一へこみすぎたような場合でも脂肪注入で調整が可能です。つまりへこませることも膨らませることも自由に調整が可能です。このように最終的にはご希望の状態に仕上げることができる、当院で開発した新しい方法です。切開などのキズが残らないという利点が大きいと思います。症例写真をお見せします。
成長因子注入後の変形
手術前のマーキング
ニードルサクション後
脂肪注入後、膨れ過ぎた状態
手術前のデザイン
ニードルサクション後
脂肪注入後のしこり
術前のデザイン
ニードルサクション後
成長因子注入による凹凸
デザイン
ニードルサクション後
投稿者:megaclinic
サブシジョンの症例写真
サブシジョンという方法は、線状のへこみや小さい円形のへこみに対して、針でへこみの部分の皮膚直下を剥離して、薄い皮膚を浮き上がらせて、その直下に微量の脂肪を入れることで平坦に仕上げるという方法です。手術後3カ月間のピタシートやテープによる管理が必要になり、さらに複数回の治療が必要になることもありますが、新しいキズが残らない良い方法と思います。症例写真をお見せします。
他院目頭切開後のキズのへこみ
デザイン
術後
外傷によるキズのへこみ
デザイン
術後
投稿者:megaclinic
医学部ソフトテニス近畿選手権個人戦の結果
本日神鍋での近畿大会の個人戦が終わりました。2日間、雨に振り回された大会でしたが、なんとか個人戦もできてよかったです。試合の前に私が言っていたとおり、京都大学の女子のエースペアが個人戦で優勝しました。本当に何年ぶりでしょうか。コーチとしてこんなにうれしいことはありません。涙、涙です。練習も本当によく頑張っていましたし、試合でも実に立派な戦いぶりでした。私が大学を卒業してからずっとこのクラブのコーチをしているわけですが、何度優勝を経験してもこの感動は変わりません。近畿大会の試合をあちこちのコートで見ていたのですが、京都大学のエースの女子より上手な選手がいないなあと最初から京都大学の女子個人戦では優勝を確信していました。一方男子はほぼ全滅で、またしっかり鍛えなおさないといけないなあと思っています。試合に負けた原因が必ずありますので、それをまた練習に持ち帰って頑張ってほしいです。今回は久しぶりの公式戦だったので本当に楽しかったです。自分も学生にもどったような感覚になりますねえ。でも神鍋は寒かったです。
投稿者:megaclinic
マスクによる皮膚のトラブル
最近マスクによる皮膚のトラブルの相談がかなり多いように思います。これだけ長期にマスクを使い続けているわけなので、マスクの当たる顔の皮膚にとっては異常な環境にさらされているわけです。もっとも多い問題はニキビ、肌荒れ、毛穴が目立つ、マスクによってこすれるための色素沈着、シミなどです。いずれもマスクをやめれば治るわけですが、いつ頃になるとマスクから解放されるのか、よくわかりませんよね。このようなトラブルを起こした皮膚にすれば、マスクをやめてくれーと悲鳴を上げているわけです。でも使い続ける必要がありますよね、どうしても。ニキビについてはなるべくマスクをはずしている時間を長く取ること、洗顔の際は石鹸を十分に泡立てて、こすらないようにしながら、そっと洗う回数を今より増やすこと、さらにニキビができそうな段階でニキビ治療の軟膏を早めに使用する、ひどい場合は内服薬やケミカルピーリングなどによる治療を併用するなどで改善すると思います。肌あれや毛穴の問題は、イオン導入、ゼオスキン、ライムライトなどをうまく使い分けるとよくなります。さらに最近多い問題はマスクでこすれているための色素沈着です。ある意味肝斑というシミができたということになるわけですが。これはマスクの取り外しなどの際に皮膚をこすっている方が多いと思います。またマスクをして話をすると、顎の動きによってマスクが動くことになり、これによって皮膚がこすれてしまい、この炎症が起きることでシミができてしまうわけです。マスクをつけたり、はずしたりする際は絶対にマスクで皮膚をこすらないようにしながら行ってもらう必要があります。これを続けて、さらにトランサミンとビタミンCの内服を1年から1年半くらい続けると、このタイプのシミは消えます。早くマスクのいらない生活に戻りたいですよね。肌の悩みについてのご相談は、高柳と中川の両方の診察の予約を取っておいでください。
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近畿選手権テニス部門の結果
2日前の夜に兵庫県の北にある神鍋高原に行きました。夜についたのでかなり寒かったです。翌朝6時に起床、7時から試合開始だったので、応援に行きました。学生の皆さんにとっては3年ぶりの公式戦なので、本当に盛り上がっていて皆さんとても楽しそうでした。私の京都大学医学部チームは残念ながら男女とも団体戦は準々決勝で敗退しました。無念。でも部員のみんなは生き生きしていてやはり晴れ舞台を見るのは感激です。あとは個人戦が始まっているのですが、昨日の午後は2時くらいから雨になり、試合が中断しています。今日も朝から多分コートの水の処理で時間をとっていると思います。今日だけが予備日となっていますが、あとは天気が良くなって、個人戦もすべて消化できることを祈るばかりです。ここだけの話、京都大学の女子のエースのペアが優勝候補と思っていますので、ぜひ優勝カップを持ち帰ってほしいです。もう何年も私たちの部室に優勝カップがないので、なんとか頑張ってほしいです。
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今日から神鍋高原です
近畿医学生ソフトテニス大会が本日から兵庫県の北部にある神鍋高原で始まっています。今日は団体戦が始まり、明日は団体戦の残りと個人戦になります。今日はクリニックの診療がありますので、今日の夜に神鍋に行きます。ただ、心配なことがあります。天気です。今日の朝は神鍋は雨だったようです。午後からは晴れてきたようなので、進行が遅れているとは思いますが、団体戦はそれなりに消化できているように思います。京都大学は現状は男子も女子もかなり厳しい戦いで、何回戦まで勝ち上がれるか、楽しいような怖いような、、、という感じです。私が学生の頃は京都大学の男子は本当に強豪チームで、近畿選手権は優勝するのが当たり前のような状況でした。一度団体戦の決勝で負けたことがありますが、こわい先輩がたくさん見に来られていて、決勝で負けるとは何事か、、とすごく怒られたことがあります。勝負の世界なのですから負けることもありますよね、そりゃ。まあ、とにかく学生の時に何かに打ち込んでいたというのは楽しい思い出です。今の学生は3年生以下は大学に入学して一度も公式戦がなく、合宿も一度も経験していません。本当に彼らにとっては晴れ舞台です。全力で楽しんでもらいたいですね。1勝でも多く勝てるように応援に行きます。最近はずっと優勝から遠ざかっていますので、団体戦は無理でも個人戦でなんとか優勝をしてほしいと願っています。頑張ってほしいですね。
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涙袋の作り方
下まぶたの表情として涙袋がないと寂しい顔つきになったり、冷たい印象の顔になるように思います。涙袋は暖かい印象の顔のためにはやはりそれなりのものがあったほうがいいように思います。最近よく涙袋についての相談を受けるのですが、その中で気になっていることは、下まぶたのリフトやハムラ法のあとで涙袋がなくなり、これが気になるということです。下まぶたのリフトやハムラ法では下まぶた全体の皮下の剥離をして、これを引き上げる操作を行います。引き上げる際に涙袋を残してリフトをしても、実際にはここにたるみのような状態を作ることになるので、結果としてリフトの効果が出なくなってしまいます。当院での下まぶたのリフトやハムラ法などの場合は、涙袋はなくなるか、かなり小さくなってしまいますと説明をしています。どうしても涙袋を再建したい場合は3か月たってからこの再建ができることも説明しています。リフトなどと同時にはできません。
一般的には涙袋を作ったり、より大きくするためには、ヒアルロン酸の注入、脂肪注入、まつ毛の下1ミリを水平に1センチほど切開してここから真皮や真皮脂肪の移植を行うなどの方法がとられます。このうちヒアルロン酸は入れすぎるとやや透明感が出たり、青く透き通って見えるなどのトラブルもありますので、あまり多量には入れないほうが自然に仕上がります。問題は過去に下まぶたの手術の既往があるような場合です。こういうケースでは表面から見てもわかりませんが、皮下には剥離によるキズ、つまり癒着があるわけです。皮下が広い範囲で強くノリ付けされていることになります。この部分にヒアルロン酸や脂肪の注入を行っても、涙袋はできません。皮膚の伸展性がなくなっているからです。無理に入れると他の抵抗の弱い部分に流れてしまい、予想できなかったような凹凸やしこりができたりすることになります。このように過去に下まぶたのなんらかの手術が行われている場合、この皮下の癒着を剥離する処理を併用する必要があります。そのためにサブシジョンと言って、針で皮下の涙袋の部分を剥離して皮膚を膨れやすい状態にしてからこの部分に脂肪注入を行うか、下まぶたのまつ毛の下1ミリの部分を水平に1センチほど切開して、涙袋に相当する部分の皮下の剥離を行い、ここに皮下のポケットを作って、この中にわきなどから採取した真皮や脂肪、あるいは真皮脂肪などを移植するという方法が確実に涙袋を作ることのできる方法になります。
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国際美容外科学会(ISAPS)の安全委員会
国際美容外科学会ISAPSは形成外科領域と美容外科領域の世界で最大の国際学会です。私はこの理事会に12年入っていて、会長も2年間務めました。昨日トルコのイスタンブールでの2年ごとの総会が終了しました。その会議の中で私はPatient’s safety committee の委員として選任されました。2年後のコロンビアでの国際学会までこの委員会の委員として活動をすることになりました。ISAPSには各種の委員会があって、合計15くらいの委員会があり、その上に理事会があって、世界の美容外科をリードする活動をしています。私が今回所属することになった患者安全委員会とでも翻訳するのでしょうか、患者さんの安全を守る委員会の活動もとても重要なものです。最近では特に南米で皮膚科医や産科医などが形成外科のトレーニングを受けないまま、豊胸手術をしていたり、ビデオを見ただけでおしりの増大を目的とする脂肪注入を行ったり、多くの問題が出てきています。手術結果がきれいなもので患者さんに何の問題もなく結果に満足されていればそれでいいわけですが、南米では特におしりへの脂肪注入での死亡事故が多発していて、豊胸手術ではバストの変形や皮膚壊死などのトラブルも多発している現状があります。こういう問題をどのように解決するかということは日本でも同じで、形成外科や美容外科の一定期間の研修を全く受けないで実際の診療を行っている医師もいるわけです。要するに患者さんにこのような問題があるという情報をいかに届けるかということと、各国の政府に例えば形成外科の専門医資格がない医師は豊胸手術や脂肪注入などをしてはいけないという法律をつくってもらうような活動などをしているわけです。どう考えても医師免許をとっただけで何の研修も受けないまま美容外科医として働いていたり、昨日まで内科医であった医師が今日からは鼻の手術をするなどはあり得ないわけです。でもこういうことが日本でも合法的に可能なわけです。私自身もISAPSの会長をしていた2年間の間には4か国くらいだったと思いますが、その国の厚生労働省大臣というような資格の大臣と話し合いをしたことがあります。各国にいろいろ問題があり、患者さんの安全な手術のためにどういう対策を取ってほしいかという要望を提出していたわけです。日本ではまだこのあたりがしっかりしていなくて、国に働きかけても、なかなか簡単には動いてくれないという現状があります。どこの国であっても美容外科領域には医師でない人が大手クリニックのオーナーだったり、いろいろ現実的には複雑な問題があるわけです。こういうオーナーの方は要するに収入が問題であり、患者さんの本当の幸せや美しくなる効果のある治療などを願っているとは思えないわけです。とにかく世界には多くのあれこれややこしい問題が多く存在しています。日本では考えられないような状況も世界ではたくさん見られるわけです。こういう問題を調べて、対策を考えるということは国際美容外科学会の重要な仕事の一つと思っています。理事会ではすべての美容外科にかかわるすべての領域を議論する必要があったわけですが、こういう特定の部門に入って活動をするのも意義のあることと思っています。今から2年間はISAPSの安全委員会で頑張るつもりです。
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