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眉下切除の目頭側のコツ
眉下切除はまぶたのたるみを取る手術として人気のあるもので、二重のラインで皮膚切除をしてたるみを取るより、はるかにきれいに仕上がります。この手術の問題点の一つは目頭側で切開線の端に小さいふくらみが出ないかということと、眉間側に余分なしわがでてしまわないかということです。皮膚の切除幅が広いと、切開線の端にドッグイヤーと呼ばれる小さいふくらみが出ることがあります。これは切開線を長くすれば起きないトラブルですが、眉の目頭側で切開線を延長するとキズとして目立ってしまうことになり、この部位で切開線を延長できません。こういう場合の処理としては切開線の断端で皮下を円形状にくりぬいて地盤沈下が起きるような処理をしておくと平坦になり、ふくらみが残りません。これで手術中に不十分と判断できる場合は、切開線の断端で直径2ー3ミリの丸い穴を皮膚にあけて、ここは縫合をせずに皮膚表面に穴をあけたまま手術を終了する方法があります。手術後にここに皮膚ができてきて、平坦な皮膚として完成します。このいずれかの方法で、ドッグイヤーを防止することができ、眉間に余分のしわが出たりすることを防止できます。これでもごくまれに小さいふくらみが残る方もあるわけですが、こういう場合は後日ふくらみの頂点だけをすこしだけ焼灼(熱凝固)するとふくらみが収縮して平坦になります。ホクロの除去方法を応用した修正方法というわけです。熱凝固のあとはほとんど目立つことはなく、わからないくらいに仕上がります。
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イルカにかまれた人の話
最初にイルカにかまれた方、ごめんなさいと謝っておきます。これは私個人の独り言のような、妄想のような話なので、、、。
最近北陸の海岸でたくさんのイルカが近くまで泳いでくるっていう話がありました。テレビのニュースで、イルカを触った方があり、そのイルカが触った人の足を噛んだということでした。イルカが人を噛む?ある意味怖いような話で、噛まれた方が重症でなかったようでよかったのですが、、。この話を聞いた時に、ふと想像してしまったのは、触られたイルカが女の子で、触った人がおじさんだったのでは?などとふと思ってしまったわけです。知らない男の人に触られたら女の子は怒るよなあ、、、って。妄想です。
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とにかく顔を小さくしたい
時々来院される患者さんで顔の大きさのことが悩みになっている方もあります。中にはそんなに大きくないのになあと思う方もありますが、たしかにすこし大きいかも、、というような方もあって、相談に乗ってあげています。実際には顔の大きさは一つの問題だけでないことが多いと思います。顔の大きさは実際には皮下脂肪、筋肉の厚み、骨格以外に、たるみや筋肉のゆるみなどが複合的な問題として顔の大きさになっていることが多いと思います。特にある程度の年齢からは皮膚や筋肉、脂肪などの下垂、緩みという問題が出てくるので、四角い顔になってくる方が多いわけです。中にはこういう問題が20歳台でも起きている方もあります。簡単には指で耳の前付近の皮膚を上に引き上げてみて、顔がとても小さくなる場合は、フェイスリフトが確実に顔を小さくできる方法と言うことになります。時にはリフトと脂肪吸引を併用したほうがもっと顔が小さくなる方もあるわけですが、、。
これは診察をすれば簡単に判断ができるので、顔を小さくするためにはフェイスリフトが必要ですと判断できる方もよくあります。ただ一般的に、複合的な要因になっている方も多いので、最初から手術を考えるより、まず簡単なボトックスでエラの筋肉が薄くなって、顔が小さく見えるのであれば、これが一番簡単な方法です。4か月ほどしか効果が持続しませんが、注射をして20分ほどすれば化粧も洗顔も可能であり、通院も不要なので、楽な方法ということになります。これで効果があまり感じられない場合は、脂肪吸引、フェイスリフト、などを検討するか、骨切りを検討する、などの対策を相談することになります。やはり骨切りは腫れも大きく、出血もある程度続く方法になるので、骨切り以外の方法をまずいくつか試みるという方針のほうがいいように思っています。
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大学医学部の夏の体育大会が中止になりました
全国の医学部の夏の大会である西日本医学部総合体育大会と、東日本医学部総合体育大会が中止になりました。これで3年連続で大会が開催されないことになりました。大学の運動部は通常は学連という組織に入っていて、医学部だけはこれと別に活動をするということになっています。京都大学でもたとえばソフトテニス、卓球、サッカー、バレーボール、ラグビーなど多くの運動部で医学部だけのクラブと医学部を含めてすべての学部の学生が所属できる学連のクラブの2種類の部活動が行われています。これは医学部が6年在籍になることと、医学部は一年中、実習や試験などがとても多いので、学連の大会などの日程で活動ができないという理由からです。そのため医学部だけのクラブがいくつもあるわけです。
京都大学でも、ソフトテニス部については、全学のソフトテニス部(体育会)と私が指導している医学部だけのソフトテニス部の2種類のクラブがあるわけです。この医学部の大会は私たち京都大学は春に関西選手権、夏に西日本選手権、秋に近畿選手権と3つの大会があるわけです。もちろん社会人のチームとして一般に登録もしているので、京都の社会人のチームなどとの試合に出場することは可能です。
コロナの感染のために2年続けて医学部の大会が中止になっていました。直前まで夏の大会が開催予定であり、ソフトテニスは兵庫県の神鍋高原で8月3日から3日間の予定で試合日程も、組み合わせもすべて決まっていたのです。学生は本当に楽しみにしていたと思います。練習も頑張ってきたのに、直前になって試合の中止が決まってしまいました。医学部の学生の多くは患者さんに直接接する実習などもあるため、万一感染が医学部で拡大すると、接触することになる患者さんにも迷惑がかかることになるので、賢明な判断であったと思います。それでもずっと学生といっしょに練習をしてきたものとしては、本当に学生のがっかりした顔を見るのがつらいです。このままだと大学の運動部で入学から卒業まで公式戦を一度もしたことがないまま大学生活が終わってしまわないか、などなど気の毒なことを想像してしまいます。本当に早く終息してほしいと祈るような気持ちです。
投稿者:megaclinic
犬との会話
ネコのことはよくわかりませんが、犬との会話ってできますよね。なにか言いたいことがあるとピーっというか、ヒーっとも聞こえるわけですが、何かしてほしいって言ってきますよね。うれしい時は口角があがってますし、笑っているのがわかります。反対に嫌な時は歯茎丸出しです。もう誰が見ても怒り丸出しです。なでなでしてやるとうっとりしていて、やめると手で私たちを押したりしますよね。やめるんじゃないって。まあ、いろいろ面倒なことですが、かわいいもんです。
ネコを飼っている方々も多分同じなのでしょうね。犬よりは明らかに、自分の自由な時間が大切のように見えるのですが、これは正しいですかね?ミュージカルのキャッツが大好きなので、まあいろいろのタイプのネコがいるのでしょうねって思っているのですが、、、。まあ、ネコも犬も家族の大切な一人なので、皆さん大事にしてあげましょうね。
投稿者:megaclinic
オペラ ラボエーム
プッチーニの名作と言われるラ・ボエームを見てきました。実はラ・ボエームというオペラはちょっと暗いイメージがあって、大好きというわけではないのですが、今回は佐渡裕さんが指揮をされるということだったので、ぜひと思ってチケットを購入して見てきました。佐渡裕さんのプロデュースなのですが、本来昨年だか2年前に開催される予定だったものが、コロナで延期になり今年開催になったそうです。やはり彼の指揮によるオペラは本当に素晴らしいものでした。ミミを演じたフランチェスカマンゾ、そしてムゼッタ役のエヴァ・トラーチュの歌声もさすがで、うっとりでした。何より佐渡裕さんの指揮は気合いが入っていていいですね。いつも感動をもらえます。時々いい音楽に浸るというのはうれしいことです。コロナで久しくオペラを楽しめていなかったのですが、素敵な時間をもらえました。
時々思うのですが、日本でもオペラを楽しまれる方の中に着物の正装で来られる方も何人もおられます。さすがにウイーンやパリなどでのオペラのようにタキシードやドレスを着て参加される方は日本ではほとんどないわけですが、それでも会場に女性も男性も着物を着て、とにかく正装ですという方がおられるのは素敵ですよね。見に行くほうも気合いを入れてということなのでしょうが、オペラを見る時の心構えだけはそのようでありたいと思います。演じている方々も心構えはそうなのでしょうから。佐渡裕さん、本当にすごいです。ありがとうございました!
投稿者:megaclinic
手の血管が浮き出て来た場合
ある程度の年齢になると手背の血管が浮き出てくることがあります。これが出てくると手が歳を取ったような印象に見えていやですね。美容外科ではこの浮き出た血管を隠すことができます。方法は脂肪注入により、血管を脂肪の中に埋めてしまうという方法です。血管が浮き出て見えるのは、手背の皮下脂肪が減ってしまって、血管だけが残るので、浮き出て見えることになるわけです。したがって皮下脂肪を周囲に増やせば、血管が隠れてくれることになります。注入のための針穴は手首に2か所のこりますが、小さいものなので、ほとんどわからないくらいになります。手術当日は手を濡らすことができませんが、翌日からは手を洗うことも可能で、テープも包帯も不要です。また抜糸もありません。ただ注入量が多すぎると壊死になったりしこりになることがありますので、多くの場合、一度に多量の注入を行わず、3か月たってから追加の脂肪注入が必要になることが多いと思います。これで十分な脂肪が血管を隠してくれますので、若い時のきれいな手に戻ります。
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軽井沢の思い出
夏が来ると、時々軽井沢を思い出します。東京や大阪より涼しくて、快適なところですよね。東京から新幹線で1時間というのも魅力的です。何回も軽井沢には行っていますが、2回ほどまいったなあという思い出があります。初回は京大医学部ソフトテニス部に所属していた医学生の時のことです。ある時夏合宿を軽井沢でやろうということになり、夏の西日本選手権の前に軽井沢で合宿をしたことがあります。ご存知の方もあると思いますが、軽井沢は時々霧が出るんですよね。私は軟式テニス部だったので、軟式のボールは霧が出ると、ボールを打った後にボールが浮き上がってしまうんです。この時の合宿ではたびたび霧が出たので、部員みんなが調子がおかしくなって、なんのための合宿だったのか、、、。部員全員ガタガタでした。それ以来、京都大学医学部ソフトテニス部は軽井沢では二度と合宿をしていません。
もう1回は日本美容外科学会を軽井沢で開催された会長があったのです。準備をされていた時は、きれいな景色と空気を楽しんでもらい、会長招待宴はこんな風に開催して、、、とその時の会長はとても学会を楽しみにあれこれ準備をされていました。ところが学会の直前になると、台風が来てしまい、軽井沢に来られな方が多数おられました。その上、軽井沢で噴火です。時々爆発していますよね、浅間山。この噴火と台風と、それだけでも踏んだり蹴ったりですが、これに加えて、時々霧です。霧が出ると夏でもかなり寒いんですよね。おまけに景色は何も見えません。私は何とか学会に行けたので参加していたのですが、台風で風雨が強く、噴火も怖くて、早く帰ることばかりを考えていました。
本来軽井沢はとても美しい快適な所なのですが、時々困ったこともありますよね。
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ホクロの取り方
他院でホクロを除去したあとがケロイドのようになったり、目立ってしまったという方が治療を希望して来院されるケースが最近多いように思います。ホクロは基本的に炭酸ガスレーザーで除去したり、切除したり、いわゆる焼灼と言われる熱凝固で除去することが多いと思います。炭酸ガスレーザーの欠点はホクロの大きさ以上にやけどのあとが残ったり、出力が強すぎて、キズが目立ってしまうことがあるということです。切除の場合は、どうしてもキズが長くなってしまうという欠点があります。小さいほくろであれば、すこしずつ熱凝固で黒い皮膚を除去していって、黒い色調が取れたところで凝固を終了するという方法が最低限のキズで除去できたということになります。つまり熱凝固(焼灼)が一番きれいに仕上がるということです。
またもともとの肌質を確認しておくということも大切です。一般に白い肌、赤ら顔、脂性などの方はキズがとてもきれいになり、目立つことはありません。心配な肌は乾燥肌で、浅黒い肌の方です。また体全体のキズを見てもらって、キズにケロイド傾向があったり、色素沈着が目立っているとか、キズにかなりの光沢があるような方の場合は、ホクロを除去したあとも同じような経過を取る可能性が高いわけです。また、たとえば顔にたくさんのホクロがあるような場合では、一度にすべてのホクロを除去するというようなことはしないほうが安全です。1-2コだけを除去してみて、除去後にケロイド傾向がないかなど、経過に問題が出ないことを確認してから、その他の多数のホクロを除去するという安全な手順を取ったほうがいいと思います。正常な経過の場合は、1週間から10日程度はかさぶたがついていて黒くなっていたり、赤みがかなり目立つ状態になっています。それ以後は数ケ月から1年ほどはわずかの赤みが続くかもしれません。最終的には次第に赤みが消えていって、白っぽい目だないキズになっていきます。キズの経過によっては軟膏や内服薬を使用してキズがよりきれいになるような努力が必要なケースもあります。
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ニードルサクション
最近当院にニードルサクションについての問い合わせが多くなっていますので、現状での情報をすこしまとめたいと思います。ニードルサクションという手術方法は、たとえば脂肪注入で生着した脂肪が多すぎるとか、しこりになったとか、凹凸ができたとか、成長因子(FGF)で膨れ過ぎたり、しこりができたり、痛みやかゆみがあるなどの場合に使用できる方法です。もともと正常の脂肪は通常の脂肪吸引で体外に出すことができますが、脂肪注入で生着した脂肪やしこりになった脂肪、あるいは成長因子の影響による膨れ過ぎた脂肪やしこりなどは、通常の脂肪吸引では体外に出すことができません。まれには多少出てくることもありますが、こういう場合、吸引できる脂肪とできない脂肪が混ざっているので、結果として凹凸になって残るということになります。
こういう問題を解決するために体外に出すのに抵抗する脂肪を針で細かく破壊すれば、吸引ができるということが私の経験からわかってきました。通常18ゲージ針を使用して、膨れ過ぎたり、しこりになっている部分を正確に針で細かく砕いていきます。この際いくつかの方向から針を入れるということも大切で、これで平坦に仕上げることができます。とにかく多数回針を前後させて脂肪を細かく破壊します。これで脂肪の吸引ができます。硬いしこりであっても必ず減量ができます。ただ、麻酔が入っていて膨れて腫れていますし、針でなんども脂肪を壊すので、これにより腫れも出てきます。そのため最終的な仕上がりが手術中に正確に予想できません。現状では出てきた脂肪の量を見て判断するのと、手術部位を軽く圧迫して仕上がりを予想しています。腫れがなくなる3か月目に仕上がりを確認して、状態によっては再度のニードルサクションや、まれには脂肪注入をして膨らませるなどの微調整がいることもあります。これで最終的にはきれいになります。とにかくステロイドなどのようにふくらみが減らないというような問題は起きません。また皮膚の萎縮などのトラブルも起きず、キズも残らないので、安全な方法と思っています。手術の際に針の破壊と吸引直後にそれぞれ5分以上圧迫をしておけば、あまりその後の出血もないので、ガーゼとテープによる圧迫は通常2-3日で終了にしています。ダウンタイムは平均で4-6日程度になっています。手術の翌日は止血と腫れの確認のために来院してもらっていますが、その後の通院は問題がなければ3か月目でも大丈夫です。今まで脂肪溶解注射や脂肪吸引、切除、ステロイドを繰り返して注射など、多くの方法が試みられていますが、当院で開発したこの方法は安全に確実に問題になる脂肪を体外に出すことができます。
投稿者:megaclinic