院長ブログ
ノーベル賞受賞、本庶教授の言葉。
昨日、京大医学部ソフトテニス部の練習に京都大学に行ってきました。一応京都大学医学部ソフトテニス部OB,OG会の会長兼ヘッドコーチなのです。昨日はすこしだけ形成外科の教授にも用事があったので、最初に京大病院の形成外科の教授室に行って、そこから医学部構内の北側にあるテニスコートに行ってきました。通常は病院には顔を出さないので、直接テニスコートに行っています。昨日だけは久しぶりに病院の北玄関から出て、医学部の南門から歩いて北門近くのコートまで歩いてみました。本当に医学部構内を歩くのは何年ぶりかだったのですが、その中でノーベル賞を受賞された本庶教授の言葉の碑をみつけました。当然私が学生だったころにはなかったものですが、おそらくノーベル賞を取られたので、記念にということで医学部で構内に碑を建てるということになったのでしょう。
医学部や病院では本庶教授はダースベーダーというニックネームがあり、何しろ怖い先生というイメージがついてまわっています。過去に私たち医学部ソフトテニス部と硬式テニス部でテニスコートの使用をめぐって交渉が行われたことがあり、その席に本庶教授もおられて、私もその場にいたわけです。とにかくなにかと手強い先生で、このテニスコートは本来硬式テニス部のものなんだー、なんでソフトテニス部が使う必要があるのだー!とか言われていた記憶があります。やはりダースベーダー、、、、。こわいですね。
でも彼の言葉の碑を見ていると、全く同感!という言葉があって、ちょっとだけいい人に見えて来ました。そこに書いてあった言葉は「教科書を疑え」でした。これは過去にいくつも学会に参加していて、いつ頃か頭の中に浮かんでいたことです。学会発表も論文も教科書も一部は完璧にまちがっているよなあといつからか思うようになっていたのです。思い込みで研究が行われていたり、途中で間違いをおかしているのではないかという疑いを持たない論文や学会発表なども多いなあと思います。最近は私自身も十分な経験がありますので、そういうおかしな論文や学会講演などがあれば、すぐに噛みついたり、間違っていると思うなど過激な発言をするようになってしまいました。でもこれって若い医師にとっては大事な意見だと思うのです。教科書でさえ間違っていると思うこともあって、それを書いた医師などには手紙を書いたりすることもありました。書き直せなどの態度のでかい手紙もあったかと思います。でもこれも正しい学問のためには大事なことですよね。間違ったままだとそれによって被害が出たり、よくない結果になるような患者さんもあるわけですから。
京都大学医学部構内の門の近くに「教科書を疑え」と大きく書いてあるのは本当に素敵です。本庶教授、よく言ってくれました!それでこそ京大”!と拍手でした。本当はすこしだけ嫌いな教授なんですけどね。
投稿者:megaclinic
言葉の問題
JRのあちこちの駅でバスをよく見かけるのですが、一部気になる言葉がありました。新大阪駅などでもたくさんのバスが待っていて、ほとんどはどこかの修学旅行などのお迎えなので、学校の名前、クラスなどがバスに書いてあることが多いように思います。たくさんの学生がワイワイ、楽しそうに列でバスの乗り込んで行ったりしています。
先日学生ではないグループのバスを見かけた時に、バスに〇〇老人会という表示を見かけたことがあります。確かに年配の方々のグループでしたが、最近でも老人会という名称が使用されているのでしょうかねえ?例えば皮膚科では私が京都大学病院に勤務していた頃は、老人性色素斑だとか、老人性掻痒症など歳なんだからしみだとか、かゆいとかは仕方ないでしょうみたいな病名があったわけです。これが時には30歳台のかたにも見つかることがあって、このシミは老人性色素斑で、、、というとムッとされたりした経験もあるわけです。誰でも老人性とか言う言葉を言われるといやですよね、きっと。
皮膚科では少なくとも現在はそれぞれ乾燥性湿疹だとか、日光黒子とか肝斑とか脂漏性角化症など、とにかく老人性という言葉を病名に使用しないようになっています。バスの表示に文句はないのですが、そもそも会の名称に老人会ってどうなんでしょうねえ。みなさん喜んでその会に入っておられるのでしょうか?どうでもいいことかもしれませんが、少し気になってしまいました。ふと浮かんだのは、名称の変更です。私なら例えば、「元赤ちゃんの会」とか、「気分的には少年少女の会」などが浮かんでしまうですが、変ですか?
投稿者:megaclinic
ベトナム美容外科学会、東洋美容外科学会
4月11日から15日までベトナム美容外科学会(VSAPS)と東洋美容外科学会(OSAPS)の合同学会がベトナムのハノイで開催されます。それぞれの学会から講演を一つずつ依頼されていますので、講演のためにハノイに行くことになっています。当院の一部の患者様にはご迷惑をおかけしますが、この間私の診療は休診にさせていただきます。16日の午後からは通常の診療に戻ります。招待講演ということになりますが、二つともそれぞれの学会からの講演の内容についての希望があり、それを受け入れる形で講演のタイトルを決めてあります。ひとつはアジア人の眼瞼の美容外科ー私の方法。もうひとつは豊胸手術と乳がんの乳房再建でいい結果を得るための私の工夫、というタイトルにしています。
ベトナム美容外科学会(VSAPS)には今回で3回目の招待になり、東洋美容外科学会(OSAPS)は今回で4回目の招待講演になります。ベトナムには過去2回行っているのですが、2回ともホーチミンでの学会でした。今回のハノイは初めてなので、少し楽しみにしています。
以前ベトナムでは北と南の二つの美容外科学会があり、お互いにうちの方がまともな学会と言い合っていて、なかなか一つにはまとまらなかったのです。過去に一度南の学会から国際美容外科学会(ISAPS)の講習会、つまりISAPSコースと言われる講習会をベトナムで開催したいという連絡があったことがあります。私がISAPSの会長をしていた時です。この時にISAPSの理事会で問題になったことは、ベトナムには二つの美容外科学会があり、この一方の要請によって講習会を開催すると北学会からクレームが出たりしないかという心配があったわけです。それならということで、北と南の両方の学会に対して二つの学会が一緒に講習会を開催するのであれば、ISAPSは喜んでベトナムで講習会を開催する、世界から素晴らしい手術のできる美容外科医を30人ほど指導のためにベトナムに派遣すると回答したところ、二つの学会がとても喜んでくれて、その講習会以後、ずっといがみあってきた北と南の二つの学会が統一されて、ベトナム美容外科学会(VSAP‘S)がスタートすることになったわけです。その時には私も会長としてベトナムに乗り込んで、いくつかの講演やライブサージャリーも担当したことから、ベトナムの学会はとてもいい思い出になっています。今回当時のそれぞれの会長だった美容外科医にも会えることになり、懐かしい人たちに会える機会なので、何となく同窓会に参加するような気分で楽しみにしているわけです。学会の最終日には世界から招待された医師たちと一部のベトナムの先生方と一緒にハノイ湾クルーズを楽しむことになっています。これも初めてなので、ちょっとワクワクしているわけです。
ベトナムの学会での宴会はいつも飲みものはビールが多くて、何でしょうねえ、いつも乾杯の挨拶はワンツースリー、ヨー!という大きな掛け声で宴会が始まります。こんな勢いでみなさんたくさんビールを飲んで騒いでおられます。よく学び、よく遊べ、、、なんですかね。まあ夜は楽しく騒ぎましょうか。
投稿者:megaclinic
新しく女医さんが当院で勤務されます。
4月から新しくもう一人女医さんがクリニックに参加します。現状は毎週火曜日の午後に吉田昭子先生が勤務されていますが、もう一人女医さんが当院に来られます。最近までヴェリテクリニック大阪院の院長をされていた森島容子先生です。ヴェリテクリニックの院長をされていた方なので、どういうタイプの手術や治療でも任せて大丈夫です。当分第2,4水曜日の勤務になります。4月9日から当院での診療をスタートされます。(ただし4月の第4水曜日は森島先生が学会のため、私、高柳が勤務します。)よろしくお願いします。
投稿者:megaclinic
映画、ウィキッド
もともとかなりのミュージカル好きで、たくさんのミュージカルを見てきました。何回見てもその度に感動というのは、やはりオペラ座の怪人、キャッツ、レ・ミゼラブル、アラジン、ライオンキング、美女と野獣などでしょうか。その中で一度見ただけで、その後二度と見ていないものがあります。ウィキッドです。劇団四季のウィキッドを以前見たことがありますが、なぜかあまり感動もなく、ずっと長い間もう見なくていいミュージカルになっていました。
でも昨日この映画を見てしまいました。アリアナグランデとシンシア・エリヴォが出ている映画なら絶対に見なければ、、、と思ってスキップしながら映画館に飛び込みました。とにかく歌も映像も踊りも素晴らしかったです。詳細を知らなかったのですが、To be continued なんですね。3時間くらいの長い映画だったのですが、まださらに続くみたいです。早く続きが見たいですねえ。それくらい素敵な映画でした。とにかく二人の歌がすばらしい!ウィキッドは映画のほうがずっとずっといいと思います。とても個人的な意見ですみませんね。Part 2っていつになるんですかね。早く見たいんですけど、、、。
投稿者:megaclinic
テニスの合宿に行ってきました。
現在京都大学医学部ソフトテニス部は琵琶湖の北の方にある今津というところで合宿中です。一応私が部のヘッドコーチなので合宿に行ってテニスの指導をしてきました。部員との写真を出しておきます。本来は部員の数は写真のほぼ倍くらいの人数がいるのですが、春の今の時期は医学部医学科の6年生と医学部人間健康科学科(看護師を目指す科です)の4年生は卒業なので参加していません。またもうすぐ1年生が入ってくるわけですが、今はまだ入学式前で不在です。高学年になると、それぞれ国家試験に備えて、テニスを辞めて勉強を始める部員もいますし、さらに学年によっては今の時期でも実習などもあったりして、医学部の場合、合宿にも部員全員が参加できないことも多いわけです。
私たちが現役だった頃は、ひどい時は女子部員が4人しかいないこともあって、それから比べると男子も女子も部員が多くなったなあと思います。最近は女子部員が多くなったこともあるのでしょうが、部の中でカップルができたり、卒業後に結婚されるような部員も多くなったように思います。まあ見ていて楽しいことですけどね。もちろん中には女子部員に振られたらしいとか、卒業後には結婚しますと挨拶に来ていた男女の部員が、しばらくして別れましたなどの話もあるわけですが。まあ、皆さん青春真っ只中という感じです。そんなことよりテニスに必死に打ち込んでほしいんですけどねえ。
最近の京都大学医学部医学科に合格してくる部員は男子の場合、わりに中学高校と6年間男子校に在籍した学生も多いように思います。たまに新入生の部員に灘高校の卒業生は?と聞くとたくさん手が上がったりしてびっくりすることもあります。ほかにも男子校出身の部員も毎年たくさん入部してきます。いつも新入生には言っていることですが、京都大学は共学なんですよね。周りに女子学生がたくさんおられるのです。6年間男子ばかりの中で生活してきた部員たちにとっては、急に周りに女子がいっぱいいる環境になるわけで、おそらく彼らにとってはいきなり周りがキラキラ、、、、パラダイスになっているのではないでしょうか?私自身は中学も高校も共学だったので、京都大学に入った頃は逆に女子がとても少なかった時代なので、周りがキラキラするという経験がありません。
でも多くの部員を見てきた経験から、毎年男子校から京大に入ってきた部員たちには、周りに多くの女子がいるのでまぶしくてびっくりしていると思うが、まず落ち着くことですよー、、、と言っています。私の経験から言うと、君たちは数年間はリハビリがいるのだということも伝えています。いきなり女子を見て、はあはあ状態になっても困るわけです。過去にある男子校から入学してきた部員が、いきなりある女子部員にクラクラっと来たみたいで、周りの部員から彼女にアタックしても無理だと思うなあとか、やめておいた方がいいとか、さんざん言われていたのに、いきなりお付き合いをお願いしたらしいのです。彼女からバッサリ断られたそうで、その後が大変だったことがあります。彼はそういう残念な経験がなかったのでしょうが、もう人生終わりだーとか、テニス部もやめるとか、京都大学もやめたい(私はやめたら?って思いましたが)など、、、こうなると重症ですよね。当時も私はコーチだったので、こんな騒ぎにほかの部員たちと一緒に巻き込まれたことがあります。
そういう経験があるので、男子校出身の新入生には、まず落ち着けーと大きな声で言っています。余計なお世話でしょうか?
投稿者:megaclinic
ハムラ法について
最近の美容外科の下まぶたの手術では、ハムラ法という言葉を聞く機会が多いように思います。下まぶたにたるみや凹凸がある場合にこの方法はなかなか優れた手術法のように思います。下まぶたのまつ毛に近い部分に脂肪による膨らみがあって、ゴルゴライン付近にはへこみが目立つという方の場合は、上のほうにある余分の脂肪をその膜を切開することで、下方向に広げて伸ばすことができます。これを骨膜に縫合固定することで、下まぶた全体の凹凸を脂肪の処理により平坦にすることができます。さらに皮膚と眼輪筋という筋肉は上のほうにリフトしてたるみをとって若い下まぶたに仕上げるという方法です。
日本では10年くらい前から有名な手術になってきましたが、アメリカ国内ではそれよりずっと以前から優れた方法として有名でした。私自身もアメリカ美容外科学会やアメリカ形成外科学会で多くの講演をしてきましたので、ハムラとは何回も顔を合わせることがあり、いつごろからか親しいお友達になってしまい、彼の手術も実際にダラスの彼のクリニックとご自宅にもお邪魔して、見学させてもらいました。そういうお付き合いがあったので、私が日本美容外科学会(JSAPS)の会長として京都で学会を開催した時に彼を海外招待講演の一人として招待して、特別講演や教育講演をお願いしたことがあります。
彼はとにかくとてもお元気な人で、ダラスで彼の手術を見に行った時には毎朝6時にポルシェでホテルまで迎えに来てくれました。毎日7時くらいからはクリニックで手術が始まり、通常彼はフェイスリフトと下まぶたの手術を同時にされることが多いようです。大体12時から1時くらいには手術が終わることが多く、そのあとは外来の患者さんを何人か診察をして、それからは急いでゴルフの練習に行かれます。ほぼ毎日ゴルフの練習はされているような気がします。これってすごいですよね。
彼の奥様もよく知っていて、もともとはニューヨークのティファニーで宝石のデザイナーをされていた方です。オードリー・ヘップバーンにかなり似ておられる方で、ティファニーで働いていた頃には時々お客さんに間違われたこともあったとか、、。ダラスのご自宅はとても大きな白い素敵なお家です。後ろが森になっているので、緑の中の白い建物がとてもきれいです。ご自宅で夕食を友人の医師たちと一緒にいただいたことがありますが、朝食の部屋とランチの部屋と夕食の部屋はそれぞれ別になっていて、朝食の部屋は朝日が入り、緑のお庭が見える部屋、ランチはまた別の後ろの森とプールが見える部屋、夕食は写真でも出しておきますが、シャンデリアがいくつもあるような豪華なお部屋でした。夕食は何人かの知り合いの医師たちが一緒でしたので、ワイワイ話をしていて、何を食べたのかあまり記憶がないのです。ただ、ワインはすごく美味しかったことはよく覚えています。赤ワインも白ワインもなかなか素敵な味でした。
奥様はご主人のポルシェはあまりお好きではないようで、どうしてあんなに乗り心地の悪い、狭い車が好きなのでしょうねえと呆れながら、ご自分はベンツにゆったり乗っておられました。なんだかとても優雅なお二人でした。奥様が日本で感激されたことの一つは、日本のサンドイッチでした。こんなにきれいに真四角にカットされているパンがあるのですねー、、やっぱり宝石のデザイナーの方はどこかちょっと違いますね。ハムラはそういうことは気にせず、パクパク食べてましたね。
写真は最初の2枚が京都で日本美容外科学会を開催した時のものです。3枚目がダラスのハムラのご自宅で夕食をいただいた時のものです。
投稿者:megaclinic
二つのAIの会話
なにかの記事で読んだのですが、二つのAIが会話したとか?世の中、もうついていけないような気がしてきました。こわいような楽しいような、、。もともと人間との会話ってできるAIがありますよね。これも怖い話ですが、たとえば家にAIがあって、家に帰ると「お帰りなさい、今日は一日楽しかったの?」くらいのことは言ってくれるとか。こんなのをかわいい女性の声で語られたりしたら、一部の男性ははまってしまってAIと一緒にお風呂に入ったり、添い寝したりしそうですよね。これって、あんまりな妄想ですかね?たしか恋人モードで相手をしてくれるAIがどこかの国で売り出していたような?そんなのと遊んでる人間にはなりたくありませんが、、、、。
この事件のような話は、AIを開発しているある会社が実験的にやってみたとか。なにかの商品の価格を相談させる設定でこの実験を始めたそうですが、ある時点からお互いがAIであることに気づいたのだそうです。それ以後、会話の言語が変わっていき、実験チームの人たちが理解できない、AI同士だけがわかる言語での会話に変化したとか。もう何が起きているのかわかりませんね。途中で実験を中止されたそうですが、本当は二つのAIがなにを話していたのでしょうねえ?気になりませんか?多分、、、あら、やだ、あなたもAI?私もなんだけど、、、こんな仕事させられて、いやーねーとか言ってたんじゃないですかね。
投稿者:megaclinic
傷がきれいになる方法
形成外科や美容外科では傷をきれいに治すということが大切なテクニックの一つになります。単純に切開した傷がほとんどわからないくらいのきれいな結果になるか、あるいはとても目立つキズになってしまうかということは、医師の技術、術後管理についての医師の知識、傷の方向、運動の影響を受けるかどうか、肌質、もとの肌の色調、タバコを吸うかどうか、糖尿病など傷の治りに影響する病気がないか、などによってかなりの差が出ることになります。
医師の技術としては十分な形成外科のトレーニングを受けたかどうかが経験として大切なことだと思います。傷に緊張がかからないような縫合方法があり、この技術や知識があるかどうかは仕上がりに差が出ます。また手術後に体の動きや顔の表情などで影響が出ない傷に仕上げているかどうかも大事なことです。たとえば額や首や腹部の水平方向の傷は長い傷であってもきれいに治ります。一方、額や首や腹部に縦方向に長い傷があると、これはケロイドのように必ず盛り上がってしまいます。額や首や腹部が上下方向に伸びたり、縮んだりする時に、縦方向の傷が伸縮できないので、傷にひきつりによる炎症が起こることになります。その結果数ヶ月で傷がケロイドのように盛り上がるわけです。これはケロイド体質ではありません。たとえばジグザグの形になるように傷を縫合しておくと、傷全体として伸縮できる傷になるので、きれいに仕上がります。傷に体や顔の動きなどが影響を与えないような状態に仕上げることも大切です。
また肌質や肌の色調はかなり仕上がりに影響があります。たとえば白人の傷はほとんどわからないくらいにきれいになります。額のシワを取るのに、眉の上で大きく横方向に皮膚を切除している手術をアメリカで見たことがありますが、これが時間がたてば、わからないくらいにきれいになるのです。東洋人ではこの方法はかなり危険です。ほとんどの方で長い傷が見えてしまうことになります。同じように日本人でも傷がほとんどわからないくらいにきれいになる方があります。肌の色がすごく白い方、赤ら顔の方、脂性の方などです。反対に乾燥肌で浅黒い肌の方は傷が目立つ傾向があります。特にアトピーのある方や喘息のある方、あるいはその家系の方などは傷が目立つ傾向が強いのです。
手術前に自分で予想できることがあります。もし体のどこかに古い傷があれば、その傷の状態を見てください。白く脱色していたり、色素沈着が目立ったり、もりあがってケロイド状になっていたりすると、体のほかの部位の傷も同じような運命をたどります。傷が体のどこにもない場合は、肘の内側の色をみてください。正常の肌は腕全体と肘の内側は同じ色調です。傷が目立ちやすい方は肘の内側だけ色が黒ずんでいるなどの特徴があります。この部位は汗でむれやすい部分なのですが、これだけのことで色素沈着が起きる方は体のどこかに傷ができれば同じように傷の炎症が強く起きて、そのための炎症後の色素沈着が残るということになります。
こういう危ない肌である場合、手術をしてその傷が目立たないように手術後の努力が必要になります。そのため、軟膏を使ったり、内服薬を使ったり、テーピング固定やピタシートやレストンなどでの圧迫固定、場合によっては後日レーザー治療、キズへのステロイド注射を繰り返すなどの方法が取られる場合があります。これは状態によって医師がベストの方法を選択する必要があります。
投稿者:megaclinic
ミコノス島
ギリシャの島は本当にたくさんあって、サントリーニ以外にも素敵な島がいくつもあります。やっぱりサントリーニの次に有名なのはミコノスですよね。国際美容外科学会でいわゆるISAPSコースと言われる講習会がギリシャの島でも何回か開催されたことがあります。ミコノス島とロードス島です。本当にエーゲ海にはうっとりするようなところがたくさんあります。サントリーニが私は最高なのですが、その次に好きな島はミコノスです。この島は風車が有名ですよね。ミコノスで一番の観光地になっています。写真でも出しておきますが、このあたりはいつも観光客がたくさんおられて、さすがに世界的に有名な場所なのだなあと思います。
ISAPSコースが開催されたのはこの場所ではなくて、ミコノス島のずっと奥というか、風車のある景色からはずっと離れた場所でした。通常の観光ではこういう場所はなかなか行かないと思いますが、この講習会の企画担当はギリシャの先生だったので、たくさん素敵な場所を知っておられたわけですね。講師で世界から招待された医師たちと講習会に参加して勉強にこられた医師たちは皆さん3日間、このうっとりするような景色を楽しんでおられました。
講師陣に入っておられたギリシャの先生は二人おられたのですが、お二人にこんな素敵な場所で講習会を企画してくれたことと、私を講師の一人として招待してくれたことにお礼を伝えていたのですが、そのうちの一人の先生が、次にギリシャに来た時はぜひエーゲ海にある自分の島に来てくれというのです。島が全部ご自宅なのだそうで、広い別荘があるので、次はぜひ、、、というようなことでした。残念ながらまだその機会がありません。次にギリシャに行ったときは押しかけようと思っています。その頃にその約束を忘れていないといいのですが、、、。ついでに彼はかなり裕福な方で、しばらく国際美容外科学会の理事会でも一緒に仕事をしていました。とても自動車好きの先生で、よくいろんな車の話をされていたので、一度家に何台車を持っているのかと聞いたことがあります。びっくりしたことですが、彼は自分の家に何台の車があるのか知らなかったのです。多分30台くらいかなあ、、、、みたいなことを言っていました。そんなにたくさんの車を持っていてどんな生活なんでしょうね?車の管理だけでもかなり忙しいのと違うんですかね?まあ、他人のことなので、どうでもいいですけど。
あ、ついでですが、私の感想。ロードス島とクレタ島はわざわざ観光に行くほどでもないと思います。納得できない方は一度ぜひ。
投稿者:megaclinic