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バリ島、プーケット島
昨日国際美容外科学会(ISAPS)の手術指導を担当する教育委員会のチェアからメールが届いて、来年の2月にタイのプーケットで一年に20回くらい世界中で開催するISAPSコースという講習会の一つを開催する予定にしているが、手術指導のための講師として講演やライブサージャリーに来れないか?という質問が来ました。現状のままだとタイに行くのは簡単ですが、帰国時に10日間隔離になりますよね。そういう理由で、オンラインでの参加なら講演は可能だとしても、直接プーケットに行くのは多分状況が変わらない限り難しいと思うと回答しておきました。いつになったら、普通に外国に行ったり来たりすることができるのでしょうねえ。
でもタイのプーケット島やインドネシアのバリ島ってすてきですよね。どちらも大好きです。寒くなってくると、特に南の島に行ってきれいな海を見たいと思ってしまいます。どちらの島も今までよく東洋美容外科学会(OSAPS)や国際美容外科学会(ISAPS)などの学会、講習会などが何度も開催されましたので、よく行って楽しんでいたところです。久しく外国には行っていないので、アジアのすてきな島にはぜひまた行ってみたいです。特にこの付近は素敵なホテルもたくさんあって、私自身はアマンホテルやバンヤンツリーなどの系列のホテルが大好きです。ただ食事に関してはどちらかというとタイの料理は辛すぎて少し苦手です。トムヤンクンなどは日本では食べられますが、タイに行くといつも辛すぎて涙、汗、鼻水でつらくなります。何回もチャレンジしていますが、毎回トムヤンクンは全部食べられません。途中で断念、そのままプールに飛び込みたくなります。その点、インドネシアの料理は大好きで辛すぎるようなこともなく、おいしいですよねえ。寒くなってきたので、行きたいですよね、南の島…
バリの学会会場の前のビーチ第16回東洋美容外科学会、バリ学会会場
ホテルアマンダリ
投稿者:megaclinic
逆まつ毛の治療
最近当院では逆まつ毛の手術がとても多くなっています。逆まつ毛は上まぶたでも下まぶたでも起きることのある問題です。まつ毛が眼球に触っていると、眼球にキズが入ることが多く、次第に視力が落ちていきます。眼球がキズのためにすりガラスのようになってしまうからです。これは逆まつ毛の手術をして逆まつ毛が治ってからでも視力は回復しないそうです。もちろん視力の悪化は手術で止まります。
下まぶたの逆まつ毛については当院では保険診療で手術を行っています。ただ、保険診療の場合、静脈麻酔が認められないので、意識があるまま下まぶたに局所麻酔をするのを我慢してもらう必要があります。どうしてもこの麻酔の痛みがいやだという方の場合は、静脈麻酔だけを自費で負担していただいて、最初の20分程度の間は完全に寝てもらって、この間に麻酔をすることで全く痛みのない手術を行うことも可能です。
上まぶたの逆まつ毛については二重まぶたを作る必要があり、美容外科的な要素が多い手術になりますので、上まぶたについては当院では自費診療で行っています。また実際の状態によっては目頭の形に問題があるケースもあり、切開法で二重を作り、さらに目頭切開を行う必要のある方もあります。これは診察をすれば判断できます。二重を作る場合や目頭切開などを行う場合は、どういう目にするか詳しく相談をして、ご希望の二重の形と幅を作るようにしています。せっかくまぶたの手術をするわけなので、全力で美人に仕上げたほうがいいですよね。
投稿者:megaclinic
父親のこと
阪神タイガースのことを書いていたら、ふと父のことを思い出しました。父は私よりはるかに熱心な阪神タイガースファンでした。父親も医師で小児科医として京都で開業していました。私と同じ京都大学医学部の卒業で、卒業後はしばらく京都大学病院の小児科で働いていて、その後は高山赤十字病院に赴任、その後京都で開業ということになっています。父は甲子園球場にもよく行っていました。私も数回甲子園球場に連れてもらった記憶があります。
父親はわりにおっちょこちょいのところがあって、何回かもうこの人は、、と思ったことがあります。新しい車を買った時に、家族を乗せて意気揚々とドライブに出かけたわけですが、途中で車が動かなくなったことがあります。突然プツンとエンジンが止まったわけです。父はずいぶん立腹して、車を売った会社に電話を入れて、新しい車なのに、故障するとは何事だとか、あれこれ文句を言っていました。すぐに会社の人が止まった車のところまで駆けつけてくれて、申し訳なさそうに、車をお渡しした時にお伝えしていたはずですが、お渡し時にはガソリンがすこししか入っていません。この車のガソリンが今は全くない状態でして、、。横にいて、かなり恥ずかしかった記憶があります。またある時は車で高速道路を走っていた時にトンネルの中に入ったことがあり、その時に父はこのトンネルはライトが暗いなあ、どうしてこんなにライトの明るさまでケチっているのかなあなどと文句言いながら運転をしていました。ふと見ると父はサングラスをかけていました。またある時は、患者さんの診察を終わってからすぐに甲子園球場に野球を見に行く予定をしていた時があったのですが、診療が遅れてしまい、急いで甲子園球場まで行かないと試合が始まってしまうとかなりあわてて家を飛び出しました。夜遅くに帰宅したのですが、話を聞くと、急いで大阪方面に行こうとして京都駅から新幹線に乗ったというのです。その時にあわてていたために東京行きの新幹線に乗ってしまったので、次の駅が名古屋なので、そこまで降りることができず、仕方がないので、名古屋のどこかでテレビで阪神の試合を見て帰ってきたそうです。少し情けない父のことを阪神タイガースの話で思い出してしまいました。
投稿者:megaclinic
阪神タイガース
実はずっと子供の頃から野球が大好きで、阪神タイガースのファンです。今日の試合で阪神が勝って、ヤクルトスワローズが負けた場合は、まだまだ阪神が優勝するかもしれないという夢が続いていたのに、、、。残念ながら阪神が中日に負けて、ヤクルトが横浜ベイスターズに勝ったので、ヤクルトのセリーグ優勝になってしまい、阪神優勝の夢が崩れ去った日になってしまいました。
以前からできの悪い子ほどかわいいとか言われていて、阪神はもう何年優勝から遠ざかっているのでしょうね。まだクライマックスシリーズがあるので、日本一になる可能性は残っているわけですが。それでもやっぱりここ一番で勝てないのが阪神なんでしょうか?毎年最後はがっかりばかりです。それでもあきらめずに阪神ファンなんですねえ。阪神ファンの皆さんってえらいなあって思います、ホント。
投稿者:megaclinic
ゴルゴライン、マリオネットライン、法令線
顔の一部にへこみやたるみが目立つといやですよね。疲れた表情に見えたり、加齢を感じさせることになります。たるみがひどい場合は、やはりフェイスリフトや下まぶたの切開によるリフトが一番効果があるわけですが、そこまでの下垂ではない場合は、へこみの部分をうまくなんらかの方法で膨らませることで健康的で若い印象のある顔にすることができます。また、膨らませる部位をうまく選べば、リフト効果が出るような増量の方法もあります。このへこんだ皮膚を膨らませる方法としてはヒアルロン酸、レディエッセ、脂肪などの注入がよく行われます。私もこのような方法を好んでいます。一部のクリニックでは、たとえば法令線にシリコンやゴアテックスなどのプロテーゼを入れる方法を取っているところもありますが、私はこの方法は賛成ではありません。膨らませる効果は大きいものが得られますが、将来歳をとって、皮膚や皮下脂肪が薄くなってきた時にこれらの異物は段差が目立ってくることになり、必ず除去や修正が必要になります。また顔の比較的動きのある部位に、プロテーゼを入れると炎症が起こることが多く、赤みや腫れの原因になったり、まれには感染という問題が起きてくることになります。このような理由で顔のへこみのある部位にプロテーゼを入れることは私は反対です。
基本的に吸収性の注入物を入れるか、脂肪注入のいずれかがベストの対策と思っています。レディエッセは平坦に仕上げやすいので、吸収性ものを希望される場合は、法令線とマリオネットラインだけはレディエッセを好んでいます。他の部位はレディエッセは皮膚を持ち上げる力が強すぎるので、使用していません。効果は1年程度続くことになり、法令線やマリオネットはとてもきれいになります。下まぶたはヒアルロン酸の種類を状態に応じてうまく選択すればいい結果が得られます。脂肪の注入はどの部位であっても、医師の技術が良ければ、とても美しく仕上がりますし、他の注入物とは異なり、一度生着すれば、あとの定期的な補充がいらないという点が優れています。ずっと脂肪はそこに残ることになり、将来の加齢の進行にかなりのブレーキがかかるわけです。
投稿者:megaclinic
私の好きな本
読書も好きなのですが、最近はじっくり本を読む時間がなかなか取れないので、少しさぼっています。でも好きな作家があって、やはり村上春樹が一番好きです。羊をめぐる冒険、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、ねじまき鳥クロニクル、色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年、1Q84,などなど、本当に面白い本がたくさんあって、この作家はすごいですよね。ただノルウェイの森だけは、なぜあんなに売れたのかわかりませんが、、、。この本だけはあまり面白くなかったです、私は。特にねじまき鳥は面白くて3回読みました。井戸の中に入っているあたり、悩んだりつらいことがある方はぜひ読んでみると光が見えるかもしれません。他に好きな本は井上靖の敦煌、蒼き狼、あすなろ物語など面白くて、、。面白かったと言えば、中島らものガダラの豚ですかね。彼がこういう本を書くのだなあと思ってしまいました。やる時はやる人だったんだというような、、、。他にもいろいろ好きな作家がいます。山崎豊子の二つの祖国、沈まぬ太陽、大地の子など、泣きますよね。本当に彼女は力強い文章を書かれるなあと感心します。美しい文章というと、やはり幸田文、三島由紀夫でしょうか。彼らはすごいですよねえ。三島由紀夫の描いたへその描写など、へそを書いてもこのように美しく表現されるのだななとびっくりです。医師として私もへそを作る時はこのように美しいうっとりするようなへそを患者さんに作ってあげたいとお尻を叩かれているような気がしました。
投稿者:megaclinic
マリオゴンザレスウリョアの講習会
もう亡くなられてしまったのですが、メキシコにマリオゴンザレスウリョアという世界的に有名な美容外科医がおられました。この医師の手術の美しさは本当に有名で、今なら言ってもいいと思いますので、ここだけの話ですが、彼の患者さんで、手術後にミスインターナショナルになられた女性もあるそうです。たしか鼻と顎の手術をされたとか。とにかく鼻、骨切り、バストの手術では定評があり、彼は1年に1-2回彼のクリニックで講習会を開催していました。毎回世界中から20人くらい医師が参加して、この講習会で勉強されていました。
私も以前一度だけメキシコシティーで行われていたこの1週間に及ぶ講習会に参加して勉強したことがあります。毎日午前中は彼の講義と、午後は彼の手術を実際にみせてもらって勉強するというスタイルでした。毎日朝一番にすることは顔の骨の正面と横顔の絵をうまく描くという練習で、これは正確さを求められたので、それなりに苦痛を感じていた勉強でした。いろいろ記憶に残っていることがありますが、全体を通して、一人の外科医の話というより、芸術家の話をずっと聞いているという感じの講義で、わざわざ遠いメキシコまで彼の話を聞きに行って、同じ医師としてこの差は何だろうと思っていました。いろいろ感動的な話がありましたが、特に印象に残っていることは、顔全体のやけどをした場合、植皮しか治療方法がないわけですが、この植皮の考え方として、顔をいくつかの単位に分けて、この単位ごとに移植片を分けて皮膚移植をしたほうが美容的に結果が優れているという意見でした。今では世界中で普通の考え方になっていますが、当時は本当にそんな、、、という感じで話を聞いていしました。その後たくさんの経験を積むうちに、彼のこういう考え方がかなり優れたものと実感できたわけです。また彼のところにアフリカ系の女性が自分の口と顎が前に出すぎていて、鼻も低くて、後頭部が後ろに張り出していて、横からみると、頭全体が後ろに倒れそうなバランスに見えるのがいやで、これを治してほしいと来院されたそうです。そこで参加している医師全員にどのような治療の案があるかを彼は質問してきたわけです。たくさんの案が会場から出されましたが、その次に彼が出した写真は患者さんの全身の正面、側面のものでした。ウリョアが言っていたことは、横から見た患者さんの全身のバランスを見なさいと言うのです。お尻はツンと上に上がっていてしかも大きく突出している、そして腰はきゅっと細く、バストは高い位置にしっかり突き出ていて、まず首から下の全身の流れを見てほしいと言うのです。長い脚、ヒップ、腰、バスト、この流れを見たら、顔の流れとしてどういう横顔がきれいかもう一度考えてほしいと言うのです。顔だけを見ると、白人とはあきらかに異なる流れがあり、彼女のようにすこし出ている口と顎、さらにすこし低い鼻、後頭部の形はとても美しい全身の流れの中にあると思う。私は手術をしてはいけないと言ったというのです。これは今は私の頭に常にしっかり入っていることですが、患者さんの中には同じような方も多いなあと最近はよく思っています。たとえばバストが大きいほどきれいというわけではありません。体が細いのに大きすぎるバストを作ると、全身を見た時に体が前に倒れそうなバランスになるわけで、これはとても不自然です。細い体の方はすこしバストを大きくするだけで、全身はとても美しいバランスに仕上がることも多いのです。このように顔だけでなく、バストだけでなく、全身がどうなっているかということをウリョアは私たちにたたき込んでくれたと思います。多くのことを彼から学びましたが、一度参加者全員を彼の自宅に招いて、夕食会をしてくれました。夕食の席にはメキシコで有名な歌手をよんでくれて、彼女の歌声を楽しませてくれたり、豪邸の中のいくつかの部屋を見せてくれたのですが、一つの部屋がナポレオンの遺品をたくさん集めた部屋で、まるでナポレオン美術館というくらい、すごい部屋でびっくりしたことを覚えています。メキシコも美容外科では優秀な医師がたくさんおられる国で、現在も国際美容外科学会の理事の一人にアルトロモンタナーナという医師が入っています。彼もメキシコでウリョアのあとを継ぐようなすごい医師だと思っています。将来きっと国際美容外科学会の会長になると思って楽しみにしています。その頃にはコロナの騒ぎがおさまって、メキシコで世界中の美容外科医を集めて盛大な学会を開催してほしいと思っています。メキシコシティーは残念ながら少し治安が悪く、大気汚染も深刻なので、可能ならユカタン半島の先端にあるカンクンなどで、美しいメキシカンカリブの透明な海と真っ白の果てしない砂浜のあるところで、学会を開催してほしいと願っています。
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脂肪吸引と脂肪注入について。その微調整。
顔のたるみや凹凸、へこみや逆に皮下脂肪が多いなど、多くの問題が脂肪吸引や脂肪注入で解決します。いずれも簡単な治療であり、脂肪注入は翌日までテープをはるだけで、翌日から洗顔も入浴も化粧も可能です。いいことはヒアルロン酸などのように一定期間が来ると吸収されてなくなることがないので、結果が永久的というのが最大の利点だと思います。キズも残らないので、とてもいい方法と思います。脂肪吸引は減らしたい脂肪がある場合、これも簡単な方法であり、手術後の圧迫固定が3-4日は必要になりますが、これも目立たない部位から吸引カニューレを入れれば、キズはほとんどわかりません。いずれの方法もとても優れた手術なのですが、問題は仕上がりの設定に誤差が出ることがあることです。脂肪注入の場合は、最初に局所麻酔をする際にどれくらいの量を注射すると目的とした結果が得られるか、ある程度予想を立てて行います。測定した量の1、2倍くらいを目安に入れています。大体生着率が7割程度で計算して行っているわけです。ただこれに誤差が出ることがあります。糖尿病やタバコを吸うような方は生着率がかなり低くなります。また手術部位がよく動くとか、マッサージをしてしまうような方などでも生着率は低くなります。こういうことが予想しにくいわけです。一方脂肪吸引の場合も、どれくらいの量を吸引すると目的とした結果が得られるのかわかりにくいわけです。腹部などの脂肪吸引であれば、ごくわずかの皮下脂肪を残せばいいので、多量の吸引をしてもいいわけですが、顔の場合は凹凸が出たり、へこみすぎて、老けて見えたり、やつれて見えてしまうようなこともあるわけです。手術中には麻酔が入っていて手術部位が膨れてしまうので、仕上がりの形を確認するようなことができません。なんとなく経験的にこれくらいの量を吸引すれば、ご本人の希望のラインに仕上がるだろうというような予想のもとに手術を行ってるわけです。そういう事情がありますので、手術後一応3か月は待ってみて、ご希望の仕上がりの状態と差があるような場合は、さらに調整がいることもあるわけです。へこみすぎであれば、脂肪注入を追加すればいいわけですし、ふくらみが多すぎる場合は、脂肪吸引をすればいいわけです。脂肪注入で膨らみすぎた場合は通常の脂肪吸引では脂肪が出てきませんので、針で生着した脂肪を壊しながら吸引するという方法で、脂肪を減らすことができます。逆に脂肪吸引でへこみすぎた場合は、通常の脂肪注入では皮下にキズが残っていますので、全くふくれないことも多いと思います。このような場合は、針で皮下にたくさんの穴をあけて、場合によっては針先をすこしだけ左右に動かして皮膚表面を針で持ち上げならがら、皮下のふくれにくい硬い組織を次第に柔らかく伸展できる状態にしてから脂肪注入をすると脂肪が入ってふっくらと皮膚が持ち上がります。このようにいずれの場合も針で癒着を解除したり、生着脂肪を壊すような処理を併用する必要があり、こういう処理を入れることで、ふくらみをさらに追加することも減らすことも簡単にできるわけです。一度で完成しなくても、微調整は簡単にできることなので、深刻に悩んでおられる方もありますが、確実にご希望のラインになる方法がありますので、心配することはありません。
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クリニックにある絵について
あるレストランで食事をしている時に、BGMで「展覧会の絵」という私の好きな曲を聞いていた時にふと、自分のクリニックにある絵のことを思い出しました。私のクリニックにはいくつか絵が壁にかけてあります。私がメインで診察をしている部屋にあるのはカンパニーレという画家の描いたもので、タイトルはWhisper、ささやきというものです。この絵はずっと以前にサンフランシスコの街を歩いていた時、ある画廊の中で見つけた絵です。突然ビビッと感じるものがあって、しばらくよく見せてもらいました。鏡の上に置かれたバラをカラーの花が囲んでいるのですが、この絵はどうしても欲しいと思ってしまって買ってしまいました。カンパニーレという画家はあのサルバドールダリに師事された方だそうです。たしかサンフランシスコに住んでおられるとか。パラマウント映画の最初に山と雲の絵がタイトルと共に出てきますが、この絵を描いた方です。クリニックの開院以来ずっとクリニックの中に飾ってあります。
他には元永定正の絵があります。この絵はクリニックを開院する時に私の母の兄弟の叔父3人が一緒に開院祝いとしてプレゼントしてくれたものです。この絵も開院以来ずっと待合室に飾ってあります。
他には私の患者さんに画家がおられて、私が手術をしたお礼にということでいただいた花を描いた美しい絵があります。かなり大きい作品で、私たちスタッフの部屋の壁に飾ってあります。
もう一つ第2診察室にあるものが私の母の刺繍です。もう亡くなりましたが、母は刺繍が大好きでたくさんの刺繍を残しています。飾っているような大きい作品は5点ほど作っていて、私と私の妹にいくつかずつ、自分の形見だと言って渡してくれました。その一つがクリニックにあるものです。食事などはあまりおいしいものを作ってくれなかった母ですが、刺繍だけは素敵なものを残してくれています。それにしても思い出すのは母の食事。「この味噌汁は辛かった…」と言うと、「あとで水を飲んどき。おなかに入ったらいっしょ。」すごい母でしょう?私にとって良かったことは、今でもどこに行ってもかなりまずい食事でも平気で食べられるということです。
投稿者:megaclinic