院長ブログ
佐渡裕指揮によるドンジョヴァンニ
佐渡裕の指揮によるオペラドンジョヴァンニを見てきました。とにかく素晴らしかったです。モーツアルトは偉大ですねえ、曲が美しすぎて、出演されていた方々の歌も感動でした。話の筋としては女たらしの人殺しの話ではあっても、曲にうっとりしてしまうくらい感動でした。特に今回はデヴィッドポルティーヨのテノールがすばらしかったです。騎士長である父親を殺されたドンナアンナの婚約者の役がこのすごいテノールの方でした。初めて見た歌手ですが、もう私としては世界のトップクラスと言いたいくらいの感激でした。特にドンナアンナにドンジョヴァンニに対する復讐を誓う場面の歌は圧巻で、まさにブラボー!です。久しぶりに美しいテノールを聞きました。みなさまも佐渡裕指揮のこのオペラのチケットがまだ買えるようであれば、ぜひおすすめしたいです。いろいろの方が交代で出演されていますので、プログラムをチェックしてもらわないといつこの歌手に出会えるか、私は知りませんので、、、。佐渡裕指揮、プロデュースのオペラは毎年あって、大体毎年見ていますが、特に今年のオペラはすごかったです。
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治安の悪い所でのISAPS講習会
国際美容外科学会(IAPS)では毎年大体20回くらい世界のいろいろの国で安全な手術や新しい手術などの講習会を開催しています。大体3日間の講習会で、講師としては世界から大体20人から30人くらいを選んで招待状を出し、これに応じてもらえる医師にその国まで来てもらって、自分の手術方法を講演してもらったり、実際に現地で選ばれた患者さんの手術を担当して、これを学会会場に中継して手術中に会場からの質問などを受けながら、指導を行うという方式で開催されています。
この会場の選択は教育委員会のチェアが委員会の委員と相談して決めています。また講師陣の選任もこの委員会の仕事になっています。私自身はこの委員会の委員として14年、そのうち2年間はチェアとして仕事をしていました。そのため多い時は一年間に14-15回くらい世界のどこかの国に行って、講演をしたり、手術をしたりしていたわけです。あちこちの国々に行っていたわけですが、もともとそれぞれの国の美容外科学会などからぜひうちの国で講習会を開催してほしいという依頼がISAPSに届いて、これを引き受けて準備を始めるというようなことになってます。問題はどの国も治安がいいとか、安全とは言えないわけです。でもこれを断るとその国から国際学会へのクレームになったことが過去にあり、それ以後ほぼすべて喜んで受け入れるようになっています。でも実際には私自身も個人的にはあまり行きたくないなあと思っていた国もあるわけです。いくつかあるわけですが、最初にトラブルがあったのはレバノンでした。講習会の日程、場所、講師陣の選任、プログラムの準備などがすべて整ってから内戦が始まったのです。レバノンの学会の会長から延期の依頼が届き、ところであなたや家族の方は無事なのか?と聞いたところ、山の中の別荘にいるから安全というような回答で、それから1年くらいして、再度講習会の依頼がまた届いたわけです。仕方なくレバノンに行きましたが、街は砲弾のあとがたくさん残っていたり、海はとてもきれいでしたが、街がかなり気の毒な状況でした。
他にはチュニジアも困った問題がありました。もともと治安が悪かったので、講師陣が世界から行くことになるが、安全対策はどうなっているか?と聞いたところ、学会に世界から講師陣の医師たちが来る時と帰る時は、空港からホテルまでの道路は軍が警備を担当するので大丈夫などの回答で、実際に軍の皆さんが銃を持って道路に多数あちこちにおられて、私たちを守っていただきました。また学会期間中は絶対にホテルから出てはいけないというルール付きで、これも息苦しいものでした。幸いホテルはチュニジアの最高のホテルで、前はホテルのプライベートビーチで、地中海が美しく、ホテルもとても大きく美しいホテルなので、いろいろルールがありましたが、大きなプールもあり、ビーチもホテル滞在の人以外は入ることのできないビーチだったので、それなりに講師陣の医師の皆さんは楽しんでおられたように思います。でも学会が終わって、たしか2か月後くらいだったと思いますが、同じホテルで銃の乱射事件があり、やはり怖いところなのだなあと思ってしまいました。まあ、いろいろたくさんの思い出のある国際学会の仕事でしたが、今となってはあれもこれも楽しい思い出になっています。
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コロンビアでの国際美容外科学会
以前にもお話しましたが、今年の国際美容外科学会(ISAPS,アイサップスと発音します)の総会は8月末から9月のはじめにかけてギリシャのアテネで開催されます。この学会にも私は講師(ファカルティー)として招待されていますが、この国際学会総会の来年の学会は来年6月にコロンビアで開催されます。この学会からも私はファカルティーとしての招待をもらっています。現在の会長がコロンビアのリナトリアナという女医さんで、彼女が会長として、コロンビアのカリブ海に面したリゾート地であるカルタヘナというところでこの学会を開催するそうです。
コロンビアと聞くと麻薬やマフィアという印象が強く、ビーチリゾートがある事を知っておられる方はあまりないように思います。コロンビアでは4-5年前に国際美容外科学会の講習会がカリというところで開催されたことがあり、この時も講師の一人として招待されたので、来年で2回目の訪問になります。カリの学会では毎晩恒例の講師陣と参加者のためのパーティーがあって、とにかくこの国ではサルサを毎晩踊らなければならないくらい皆さんサルサ好きです。ちょうどブラジルのサンバと同じですね。音楽がなるとみんな踊るという感じです。そのため夕食が始まるのが10時からとか、11時からになったり、日本では考えられない状況になります。来年のカルタヘナでの学会もまた皆さん狂ったように踊るのだろうなあと覚悟をしています。カリブ海はとにかく美しい海で、特に私はメキシコのユカタン半島にあるカンクンから見るカリブ海(メキシカンカリブ)が大好きです。白い砂浜がずっと続いていて、海も透明でホテルから見ていると海で泳いでいる人の足まで透けて見えるくらいの透明さです。コロンビアのカリブ海はまだ見たことがないので、どんな海の色なのか、ちょっと楽しみです。ISAPSは世界中に家族がたくさんいるというような学会で、多くの親しい友人があちこちにおられて、久しぶりに世界中の家族に会えるような楽しい学会です。昼間は皆さん熱心に学会の講演をしたり、聴いたり、会場での議論など、よく勉強されて、夜はみんなで食べて飲んで踊って、夜も思う存分楽しむというような、実に楽しい学会なのです。
投稿者:megaclinic
同じ体育会系であっても向き不向きが、、、
以前は運動神経がある人というのは大体何をやってもすごいなあと思うことが多いように思っていたのですが、必ずしもそういうことでもないなあという経験があります。私自身は大学を卒業後ずっと京都大学医学部のソフトテニス部のコーチをしていますので、実にたくさんの部員を指導してきたわけです。過去に高校時代にある県の柔道大会で優勝したことがある学生が、一年生からソフトテニス部に入部してきたことがあります。彼のいた高校の柔道部はその県では強豪校として知られていて、彼は一度その県の高校チャンピオンになったそうです。どうして京大の柔道部に入部しないのかと聞いたところ、全国大会に出場してみると全国には自分よりはるかに強い人がたくさんいて、これは大学で戦っても絶対に勝てないと思ったそうです。それくらい実力に差があると思ったのでしょう。その時に柔道は高校でやめようと決めたということでした。なんとも複雑な話ですよね。彼はとにかく柔道は高校でやめると決心していたので、それ以上のことは言えませんでした。その後テニスの練習は彼なりに頑張っていたと思います。とても力強いのですが、ラケットを持った時は力を抜いて、、、というのがどうしてもできないのです。サーブも強くラケットを振る必要がありますが、手首は柔らかく、しなるように、ラケットを強く握らないで、、ということもできないのです。サーブを見ていてるとどこから見ても背負い投げ?というようなすごい光景で、力が入りすぎて、結局ボールが飛ばないというのがどうしても、どうしても治らないのです。これはかなりあれこれ指導したのですが、余分な力を抜くのが困難というか、、、、そういうことの繰り返しで柔道ならおそらく京大のエースになっただろうと思える人がテニスでは京大の医学部のクラブのレギュラーにさえ入れませんでした。こういうことってあるのですねえ。最近は入部してきた部員を見ると、最初から育てるのは難しいなあと思う子と絶対に強くなるなあと思う子と、すぐに見分けがつくようになってしまって、、。これも実はかなり困ったことですよね。運動部の指導も実はいろいろあって、苦労が絶えません。
投稿者:megaclinic
ギリシャでの国際美容外科学会について
8月末から9月の最初までギリシャのアテネで国際美容外科学会(ISAPS、アイサップスと発音します)が開催されます。本来国際美容外科学会は2年に1回の総会が会長の出身国で開催されるのが原則でした。私がこの学会の会長をしていた時にも2年に一度の開催のままでいいのか、あるいは毎年開催したほうがいいのかという議論がありました。この頃は理事会の意見として2年に1回の開催のままでいいだろうということでしたが、私が理事会を辞任してから以後の理事会の議論で毎年開催に変更になったようです。そのため今年はギリシャ、来年はコロンビアなどのように国際美容外科学会の総会が毎年開催になったようです。
ここ数年はコロナの問題のために、毎回の総会がオンラインで開催されていて、参加者はすべて自宅や自分のクリニックからオンラインで講演をしたり、いろいろの発表を視聴したりするような方法がとられていました。私もこの間は日本から深夜などにオンラインで学会講演をしたりしていたわけです。今年の8月末のギリシャでの学会はもともとコロナで多分直接行くことができないと思っていたのですが、数か月前にギリシャの学会会長から参加者は全員ギリシャに来てもらって学会を開催すると連絡がありました。通常過去にこの学会の会長を経験した医師は学会に参加してなんらかの講演を担当したり、いろいろのセッションで座長(司会)を担当するのが慣例になっています。さらにPast Presidentの会議やパーティーもあって、ギリシャの会長から急に直接参加という決定になって申し訳ないがぜひギリシャに来てほしいという連絡をもらったわけです。もともとコロナの問題のために、ギリシャの学会もオンラインで参加でいいと思っていたので、ギリシャには行かなくてもいいのだろうと思っていたわけです。でも先日このような連絡をもらいましたので、8月末から9月初旬の私が学会に行っている間は休診にすることにしました。当院の患者様にはご迷惑をおかけすることになるかと思いますが、このような事情なので、ご理解をお願いします。
過去にギリシャではアテネで2回国際美容外科学会の講習会があり、そのほかミコノス島で1回、ロードス島でも1回開催されたことがあり、さらに過去に国際形成外科学会の理事会にも私が入っていたことがありますので、この理事会がアテネで開催された時にもアテネに行っていて、ギリシャは多分今度で6回目になると思います。いつもギリシャの先生にはよく言われることですが、アテネまで来たら、エーゲ海の島々には絶対に行かないとね、、という話があるようにエーゲ海は本当に美しいところです。中でもサントリーニ島は最高で、たくさんあるエーゲ海の島の中で個人的にはサントリーニが一番好きです。今回も学会が終わった後、時間があれば、ぜひサントリーニにも行ってみたいと思っています。特に島の端にあるイアは、ヨーロッパ中で夕日が一番美しい場所として有名です。とにかくこの島はどこで写真をとってもそのまま絵葉書になるようなところです。
投稿者:megaclinic
当院で外国からの患者さんが多い理由
当院に来院された方は多分通院中に外国から来られている患者さんが多いのに気づかれているかもしれません。コロナの前は当院の患者さんの半数以上が外国からの方という時期もあったくらいです。昨年までの数年は外国からの患者さんはコロナのために完全に止まっていましたが、今年になってからは、またすこしずつ外国からの患者さんが戻ってきているように思います。
この理由は私が長い間国際美容外科学会、ISAPS(アイサップスと読みます)の理事会で仕事をしていて、その中の教育委員会(Education Council)という手術指導の委員会でも仕事をしていたりしていたことと関係があります。理事会では合計12年間仕事をしていましたし、教育委員会ではほぼ10年くらい毎年5-10回くらい世界のどこかの国に行って、安全な手術や最新の手術について講演をしたり、実際にその国の患者さんの手術を行って、その病院から学会会場に手術をライブ中継して指導するような仕事をしていました。このように世界中を走り回っていたわけですが、理事会在籍中は2年間この国際学会の会長もやりましたし、教育委員会のチェアも2年間やっていました。ISAPSは今でも毎年一年間に20回くらいこのような世界の美容外科医に対する手術指導である講習会や学会などを開催しています。これはとても有名な講習会や学会活動で、私自身も世界中の国々に行きましたが、その際にその国のラジオやテレビでこのような活動を紹介されることもよくあって、私が会長をしていた時や教育委員会のチェアをしていた時はテレビやラジオに出演するということもとても多かったわけです。またまれにはその国の厚生労働省の大臣などと面談があったり、一般の方が私を見る機会もよくあったわけです。特にアジアの患者さんは、自分の手術はアジア人の手術をたくさん経験しているISAPSの講師陣に入っているような医師の手術を受けたいということで、そういう医師のいるクリニックを探して受診されるわけです。特に私自身もアジア各国での講演や現地での手術を担当したこともよくあり、こういうことがあって、アジア各国から私のクリニックに診察に来る方が多くなっているわけです。実際に中国や台湾、韓国、シンガポール、フィリピン、香港などから来られる患者さんが多いので、当院に来られている方は時にはこのような患者さんと出会ってしまうこともあるかもしれません。当院で外国からの患者さんが多いのは、上記のような背景があってのことなので、事情をご理解いただきますようによろしくお願いします。
投稿者:megaclinic
オペラ椿姫
今日大阪のフェスティバルホールでオペラの椿姫を楽しんできました。イタリアの誇るマッシモ劇場がそのまま来日しての公演で、たくさんの方が来場されていて会場はぎっしり満員でした。椿姫というオペラはパリの高級娼婦であるヴィオレッタにアルフレッドという青年が純粋な恋に落ち、二人が愛し合うようになるわけですが、アルフレッドの父が反対し、ヴィオレッタが彼にうそをついて身を引いてしまいます。その頃ヴィオレッタは結核になっていて、最後に病に倒れ、死ぬ間際に事情を知ったアルフレッドが彼女のところに駆けつけ、最後は彼に抱かれて亡くなってしまうというオペラです。
このオペラに出てくる乾杯の歌はあまりにも有名な曲で、オペラの最初のあたりで出てくるわけですが、ヴィオレッタがこの時に歌う声がはなやかで実に美しかったです。でもヴィオレッタの歌は最初の宴会の主役のように元気に美しくのびやかに歌う場面もあれば、父親が出てきて、彼女に息子とはわかれてくれというあたりの重苦しく切ない歌声、そして病に倒れて亡くなる直前の息をするのも苦しいような歌声の3つの難しい歌声を見事に歌い分けていました。まるで3人の別の歌手が歌っているようで、同じ人の声にはとても聞こえないくらいでこれは本当に素晴らしかったです。最後の場面はアルフレッドに抱かれて亡くなってしまうわけですが、またこの場面で泣いてしまいました。オーケストラの演奏も素晴らしく、感動の一日でした。最近はちょっと涙もろくなっているのかもしれませんねえ。困ったことです。
ところで、オペラはウィーンやパリなどで見ると、一部の方はblack tie optionalなどのような雰囲気で来場される方もかなりあるわけですが、大阪でも着物の正装で来場されているような方も何人かあり、一流のオペラを聴く時は正装でという心構えも素敵ですよねえ。ふと思い出したのは、今NHKの朝ドラで主人公の牧野博士が植物採集をされる際は正装で出かけられたという話を聞いたことがありますが、同じ心境なのでしょうねえ。こういう心構えがインターナショナルというのも素敵なことです。一度くらいタキシードでオペラに行ってみようかなあと考えたりしているわけですが、、、。日本でやると変ですかね?
投稿者:megaclinic
京都の常識
私自身は京都生まれの京都育ちです。生まれた時から大学を卒業して、医師として何年も働くまでずっと京都です。京都に生まれて育った人には周りに住んでいる方々との付き合い方というのは、もうそれが体にしみついたようなものですが、同じ日本でも他の地域から京都に来た人の話や自分が初めて北九州の小倉記念病院の形成外科主任部長として北九州に住んだ時の経験から考えると、京都って独特の文化があるなあと思ってしまいます。京都で住んでいると、時にはとなりにどんな方が住んでいて、家族構成がどうなっているか、など確実には知らないというようなこともあるわけです。また挨拶や会話でもなかなか本音を言わないのが奥ゆかしいなどと思っているのかもしれません。
最初にそうなのかあっと思ったことがあります。これは京大病院に勤務していた時の話です。ある看護師さんが北海道出身で、いきなり京都で暮らし始めたということでした。その時に町内でお祭りがあるので、町内会の方が家まで来られて寄付の話をされたのだそうです。最初に話されたことは、町内でお祭りがあって、その準備をしていること、寄付を集めているわけですが、、、。その後、言われたことが「寄付を集めているわけですけど、別にいやだったら寄付をされなくても何も問題はないのでよろしいのですが、、、、。」と話されたのだそうです。北海道ではこういう場合、いやですとはっきり言うのが通常らしいのですね。それで彼女はいやなので、寄付はしません、とバッサリ断ったのだそうです。彼女がすごく怒っていたのは、その方はそのまま帰ってしまわれたのですが、後でどうも町内で今度引っ越しで同じ町内に来られた看護師さんはきつい人ですよーとか、寄付をいやって言われましたよーなど、あれこれ陰口をたたかれたとかで、京都はいやなところですねえ。寄付をもらいたいのなら、下さいってなぜはっきり言わないかなあ?というようなことをブツブツ言っていたわけです。私は京都はねえ、いやだったらいいんですけど、、、、は単なる意味のない挨拶で、こんにちはと理解しておかないと、と説明しましたが、それでもわからんとか怒っていました。なかなか本音を言うまでに時間がかかるわけです。あるいはずっと本音を言わない方も多いのかもしれません。京都はそれでなりたっていますから。他の地域から来られた方は京都は住みにくいのかもしれません。
もう一つ感じたことは、私が北九州に転居した際に、最初に驚いたのは、家にいる時に知らない女性が突然家の中に入ってきて「雨やけねー」(雨だからねー)と言っていきなり人の家の二階に駆け上がって、外に干してあった洗濯物を全部彼女が入れてしまったようで、階段から降りてきて、「洗濯物は全部入れといたけねー」と言ってどこかに言ってしまったことです。たしか私は初対面で、どなた?みたいな感じでした。何が起きたのか理解不能?ですよね。京都では絶対にこんな人はいません。北九州では親しくなるとお隣のおじさんが夜の9時頃に、「いいお酒が入ったんですよー。一緒に飲まんですか?」みたいな調子で焼酎をぶら下げて、人のイエス、ノーを全く聞かないで、いきなり家に入ってくるというようなこともありました。京都ではこういうことも絶対に起きません。京都人ならなんて失礼なって思ってしまいますよね。でも北九州ではこういう人はいっぱいいます。所変われば、、、ですよね、全く。
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佐伯祐三ー自画像としての風景
昨日の日曜日に大阪中之島美術館で開催されている佐伯祐三ー自画像としての風景を見てきました。30歳という若さでパリ郊外の精神病院で亡くなった画家ですが、この短い人生の中でこれだけたくさんの素晴らしい作品を残されたのはすごいことだなあと思いました。同じ時に6歳の一人娘を同じ病気である結核で無くされたのはさぞ無念であったことと思います。いくつもの作品が有名ですが、何より驚いたのはこの美術館に来館されている方がとても多かったことです。こんなに有名で人気のある画家だったのですねえ。チケット売り場にも長い列ができていました。中でも郵便配達夫や靴屋、多数の自画像、下落合風景などは素晴らしい作品で、特に郵便配達夫などは病で体調のすぐれない時にこのような力のある作品を描かれたのはすごいですよね。またとても興味深かったのは自画像や郵便配達夫や下落合風景、広告のある壁など同じ題材をいくつもの視点や色調で異なる作品として描かれていたことです。同じものを見ていても光が違ったり、色調、見る構図の差などで、あれこれ本人の興味をそそったのだろうと思います。これはなんとなくセザンヌが同じ山を何度も何度も描いたという話にも似ていますよね。フランスに行った時にセザンヌが住んでいた場所、そこからよく描いていた同じ山を見に行ったことがありますが、画家とうのは一つの同じ風景を見ても光が異なったったり季節による景色が違ったりして、そのたびに見えるものが違って、それに心が引かれることがあれこれ出てくるのかなあと思ってしまいました。佐伯祐三という画家はとても力強い絵を描かれていて、特に色彩がすばらしいですよね。すごくたくさんの方が見に来られていたのは何となく納得でした。
投稿者:megaclinic
オペラ椿姫
うっかり私としたことが大阪のフェスティバルホールでの椿姫を見落としていました。6月の25日にオペラ椿姫が予定されていたのです。あわててチケットを買いました。もう一人2万2千円以上の席しか空いていなかったのですが、パレルモマッシモ劇場が大阪に来るのですから、これは見逃してはいけません。ボックス席なら3万9千円ということになっていますが、それでも見るべきですよね、絶対。ヴィオレッタはエルモネラヤナで、他にフランチェスコメーリ、アルベルトガザーレが出ます。彼女のソプラノってもう天使が歌っているような声ですよねえ。ガザーレのバリトンを聞けるのも幸せです。
椿姫って、本来はラトラヴィアータというのだそうです。意味は道をふみ外した女。なんだかカルメンにも似ていて素敵です。もう今からウルウル状態です。フェスティバルホールは以前のホールから建て替えられて、座席もゆったりになりましたし、音響も素晴らしいです。もしまだチケットを買っていない方がおられるようなら、ぜひ見てほしいです。私の大好きなオペラの一つです。
投稿者:megaclinic