院長ブログ
切開をした場合、どんな傷になるのか?
ケガをした場合や手術で傷ができた場合、この傷が目立つ傷になるのか、ほとんどわからないくらいになるのかということについては、どなたでもかなり心配されますよね。日本人であれば、誰でも同じ傷に仕上がるというのではありません。実はかなりの差が出ることになります。いくつもの要因があります。まず人種についてですが、白人は傷が目立つようなことはまずありません。その点日本や中国、韓国などアジアの人種の方は白人よりもずっと傷が目立ってしまいます。たとえばアメリカでは眉を上げるのに眉の上で皮膚を切除する手術が行われることもありますが、日本人では絶対にこのような手術はできません。傷が必ず目立ってしまうからです。このように人種によって肌が全く異なり、傷の仕上がりも違ってしまうということがあります。また同じ日本人であっても白い肌、赤ら顔、脂性などのかたは傷が目立ちにくい傾向があります。一方乾燥肌で、色調が浅黒い方の場合は、傷が目立つことが多いと思います。特にアトピー性皮膚炎や喘息のある方などは傷がほとんどわからないくらいになるということは期待できません。
もう一つ、とても簡単な見分けかたはひじの内側の色調を見ることです。多くの場合、肘の内側の色調は腕の他の部位と同じ色をしています。ただ中には、ひじの内側だけ皮膚がカサカサしていたり、腕のほかの部位よりも色が濃い方もあると思います。この部位は汗でむれたり、皮膚がすれたりするので、腕のほかの部位よりも炎症が起こりやすいわけです。炎症が起きて色素沈着が起きるような場合は、この部位が他の部位よりも黒っぽい色になっているわけです。このようにひじの内側の色が他とは異なっている方は顔を含めて、体の他の部位も手術やけがの炎症などにより色がつきやすく、結果として目立つ傷になってしまうことが多いということになるわけです。こういう肌質の方の場合は、手術やけがのあとは炎症を抑えるような内服薬や軟膏、ときには傷に直接炎症を抑えるための注射などを行って、少しでも目立ちにくい傷に仕上げる必要があるわけです。
投稿者:megaclinic
日本美容外科学会(JSAPS)
昨日は東京で日本美容外科学会(JSAPS)が開催されました。一年に3回開催されていますが、その1月の会になります。東京での会議に参加してきました。最近の発表を見ていると、少しずつですが、再生医療が増えてきたという印象があります。美容外科の将来はかなりの部分が再生医療により治療方法がかなり変化するように思います。現状はまだ再生医療が始まったばかりで、発表の中にもこれなら今は再生医療よりもほかの方法でずっと確実で安全な効果が得られるのに、、という発表がいくつかあったのは事実ですが、中には面白い試みとか、今後はかなり人気のある治療法になりそうという発表もありました。医学の発展は素晴らしいものがありますが、問題は有害なものや、合併症が起きるリスクがあるものなどが混じってくることです。例えば成長因子などは明らかに有害ですし、PRPで膨らみを作るなどは問題があります。また脂肪や血液を採取して、一度外部の企業に培養に出す際に、その企業から戻される製品に優劣があるという事実も実は深刻な問題です。こういう企業が多く参入してきていますので、学会での審査や評価などが必要な時代になっていると思います。
今回の発表の中で今後新しい治療として確立していきそうだなあと思って見ていたのは、肌の若返りという肌質の改善です。何年も前の若い肌に戻ることができたらいいですよねえ。今後合併症が絶対に起きない方法を確立させるためにまだ少し時間がかかりそうだと思いますが、明らかに将来は美容外科の大切な治療方法の一部になってくると思います。学会として、安全であり、効果が確実にあるものを審査してこれを公表するという体制が早く作られる必要があると思っています。
投稿者:megaclinic
アフリカの話
クリニックの診療について皆様にご報告しておいたほうがいいと思います。大変申し訳ないのですが、2月の17日(土)から27日(火)まで私はアフリカに行きますので、
クリニックには不在になります。この間もクリニックは診療を続けています。特にレーザー、フォトフェイシャル、など美容皮膚科部門は吉田医師なども担当していますし、優秀なスタッフも揃っていますので、通常どおり診療を行います。最近当院ではアートメイクをはじめ、Qスイッチルビーレーザー、ジェネシス、ライムライト、ハイフ(ウルトラフォーマー)、ポテンツァ、など各種の機種を完備できましたので、特に私の不在の間はこれらの治療のキャンペーンを行う予定です。詳細については現在検討中なので、決まり次第ホームページで皆様にお知らせします。
アフリカに行きたいという理由は心残りになっているところがあちこちにあるためです。アフリカには今までに3回行っています。3回とも実は国際美容外科学会(ISAPS)
(アイサップスと発音します)の3日間の講習会(コース)にプログラムチェアとしての参加でした。南アフリカに2回、チュニジアに1回行っています。現地で講演をいくつも担当したり、現地の患者さんの手術を何人か担当して、手術室と学会会場をつないで、会場から質問を受けて、これに回答しながら手術を進行するというような講習会です。このような講習会を国際美容外科学会は1年間に20回くらい世界中で開催しています。私自身はこの講習会を企画したりする学術委員会(Education Council)に10年ほど在籍して活動を行っていました。そのうち2年間はこの委員会のチェアとして頑張っていました。各講習会では世界中から大体20人くらいの有名な美容外科医を招待して講義や手術を担当してもらうわけです。プログラムチェアの仕事はこの講師陣の選任と招待を行い、プログラムを作成することです。これは現地の会長とチームを組んで行います。会場の手配や手術予定の患者さんの選択などは現地会長の担当になります。私は3回アフリカに行ったわけですが、3回ともプログラムチェアで参加しています。このチェアの仕事にはいろいろルールがあります。3日間の講習会期間中はずっと会場にいなければなりません。時間どおりに手術や講演が進行しているか、万一問題があれば、この調整を行うとか、世界中から招待した講師たちの採点など、多くの仕事があるわけです。そういう理由で学会中はプログラムチェアはずっと会場にいなければいけないのです。そういうことがあって、あまりゆっくりした時間がなくて、喜望峰を見たことがありませんし、テーブルマウンテンにも登ったことがなく、有名なブルートレインにも乗ったことがありません。また湖がピンクに見えるほどのフラミンゴの大群も見たことがなければ、アフリカ最大のビクトリアの滝も見たことがありません。幸い南アフリカの学会の時に一度だけ現地会長がせっかくアフリカに来たのであれば学会終了後に2日間だけ余分に滞在してサファリだけは見てほしいと言われたことがあり、現地会長が案内してくれました。この時だけはアフリカはすごいなあと感激していたわけです。サファリ以外はいくつもの心残りがあって、今回学会ではなく自分の心残りの整理のために時間をもらってアフリカを満喫してきたいと思います。2月を選んだのはビクトリアフォール(滝)の水量が一年のうちで最大になるのが2月ということが理由です。クリニックをしばらく不在にしますので、その点は大変申し訳ないと思っていますが、幸い私のいない期間を利用してキャンペーンを企画中なので、ホームページでの詳細のアナウンスまでもうすこしお待ちください。
投稿者:megaclinic
新春オペラコンサート
毎年、NHKで新春オペラコンサートという番組があります。これはこの時期に日本にいる時はほぼ毎回見ています。日本の最高のオペラ歌手がたくさん出演されますので、これを見逃してはいけませんよね。これを見ないと新年を迎えた気分にならないような気がしています。年越しそばより、おせちより、大事に思っていますが、変ですかね? 今年は私の好きなアイーダやドン・ジョバンニ、タンホイザー、トスカ、などが入っていて感激でした。個人的には森麻季のかなりのファンなので、ジュリアスシーザーのクレオパトラを歌った彼女は本当に素晴らしかったです。伸びやかな歌声が感動的でした。
またアイーダのラダメスも心に響く歌声でした。アイーダというオペラは毎回泣いてしまいます。このオペラの歌を出すのなら、ぜひ一つの曲だけでなくて、アイーダからもっとたくさんの歌を聞かせて欲しかったです。やはりその方が話に入って行けますよね。まあ、限られた時間なので、文句を言ったら行けませんが。本当に楽しい時間でした。この時だけはNHKさん、ありがとうって思います。ホントに。
投稿者:megaclinic
新しいレーザー治療、ポテンツァ
美容皮膚科領域の治療について、ほぼすべての皮膚の治療が完璧に行える体制を取るために、新しくハイフの治療をスタートしていますが、追加でポテンツァを揃えました。これで当院のレーザー、フォトフェイシャルの関連機種として、キュースイッチルビーレーザー、ジェネシス、ライムライト、ハイフ、ポテンツァ、さらにイオン導入、ゼオスキン、内服薬による方法などの治療体制が完成し、どのような肌の悩みであっても治療が可能なクリニックになりました。もちろんサブシジョンなどの微妙な手術で肌の状態を改善させるという方法もあり、手術、非手術で肌を美しく、たるみなどの治療も可能なクリニックになったという次第です。レーザーなどの治療の場合は、最初の診察は私、または吉田昭子医師が担当しますが、実際の治療は一部が医師の担当、それ以外は看護師が担当することになります。
投稿者:megaclinic
当院の新しい医師の紹介ー吉田昭子医師
最近の傾向として美容皮膚科領域の患者さんが多くなってきたことから、当院では手術治療、再生医療以外に美容皮膚科領域の治療にも力を入れていこうと思っています。そのため新しく美容皮膚科を担当していただける医師として、吉田昭子医師に参加していただくことになりました。当面、火曜日の午後のみの診療になります。もちろん院長の私も皮膚科、美容皮膚科は従来ずっと診療をしてきましたし、看護師の中川もゼオスキンのディプロマを取得していますし、ジェネシス、ライムライト、イオン導入などの肌の治療を従来担当していますので、この体制はそのまま維持していきます。吉田先生にはさらに強力なスタッフとして参加していただけるということになり、とても心強く思っています。吉田昭子医師の診察をご希望の方は火曜日の午後のご予約をお願いします。
投稿者:megaclinic
ショパンの曲
元旦にNHKの番組でピアニストのブーニンの話が放送されていました。私自身、以前はピアノをよく弾いていましたし、大学生の頃や卒業後しばらくの間はビリージョエルの曲やビートルズ、あるいはユーミンなどの曲を弾きながら自分で歌うというのがとても好きで、ピアノが大好きな時期がありました。
私の母親が実はプロ並みにピアノを弾けた人で、料理はとにかく美味しいものを食べさせてもらったことがないと言えるくらいひどかったのですが、刺繍とピアノはかなりすごい人でした。その影響なのか彼女の意向だったのかはわかりませんが、私はかなり小さい頃からピアノを習わされていました。多分小学校の4年か5年の頃、私が習っていたピアノの先生が自分の教えるべことは全て教えたと言えるくらいのレベルになったので、これからは自分がピアノを習った先生についたほうがいいというような話を母親にされたようです。それ以降は京都ではとても有名なピアノの先生について習うことになりました。東京からも毎週この先生の指導を受けに来ていた人もあったくらいなのですが、とにかく私自身はプロになるようなつもりもなく、ただピアノが弾くのが楽しいという感じで習っていたわけです。ところが新しい先生のレッスンはとにかく厳しくて、1週間ほとんど練習をせずに行った時などは手をたたかれたり、ひどい時は本を投げつけたり、もういわゆる虐待という感じでした。この1週間何をしていたのー!と叱られて、全然練習なんかしてないもんねー、と言いたかったのですが、こんなことを言うと今度は何を投げられるのか?というような気配があり、とにかく母親に今度の先生は大嫌いで、絶対にピアノをやめる、もう練習には行かないと伝えて、それ以来ピアノを完全にやめてしまいました。この頃嫌で仕方がなかった練習の曲がショパンだったのです。子犬のワルツって多分皆さん。ご存知だと思います。当時それなりには弾けていましたし、大学生の頃や卒業後しばらくはピアノを弾いていたので、それなりのレベルを維持できていたと思います。どういうわけか、あの怖い先生が時々思い出されて、次第にピアノから遠ざかってしまいました。
ずいぶん後になって、何かでブーニンのショパンの演奏を聞くことがあり、もう感動でした。若い頃のブーニンの演奏は、もう神の領域ですよね。美しい演奏を聴いて、自分もあれくらい弾けたらなあとピアノをやめたことを本当に残念に思いました。
NHKの放送ではブーニンはあれほどの演奏ができたのに、ある頃から左の手があまり動かなくなったのだそうです。それから10年ほど演奏をやめてしまっていましたが、技術が完璧でなくても美しい演奏をしたいとカムバックされたのだそうです。演奏中に自分の左手がちゃんと動くのか見ながら演奏をして、ある時には聴衆のみなさんに左手の力が足りなくて、申し訳なかったと話されていたり、新しい手が欲しいと言ってみたり、若い頃に弾けたようにショパンを美しく、激しく弾きたいという強い情熱が伝わってきて素敵な番組でした。
私はというと、もうかなり長期にピアノを弾いていません。先日一度楽譜を見て、ピアノに向かってみたのですが、指をどこに置いたらいいのかわからないのです。あー、これはいかんと思いましたね。
かなり以前私が大学でテニスの指導を受けた当時の監督の話を思い出します。とにかく京都大学の歴史に残る名選手だったのですが、ある時、監督のお孫さんが家にラケットがあるのをみて、テニスを教えて欲しいと言われたので、本当に久しぶりにコートでラケットでボールを打ったのだそうです。その時、全然自分の思ってもいない方向にボールが飛んて行ってかなりショックだったそうです。長いブランクというのは恐ろしいですね。監督もラケットでどのようにボールを打つかわからなかったのだそうです。私もピアノに向かって???みたいなことになりました。本当に継続は力なり!ですよねえ。みなさんもすごーく久しぶりにすることは本当に気をつけてくださいね。
投稿者:megaclinic
クリニックのスタッフ
医師になってからずっと思っていることですが、病院やクリニックで一緒に仕事をしてくれるスタッフは貴重な財産だと思います。優秀なスタッフが揃っているということはレベルの高い診療を行う上でとても重要なことだと思いますす。同じスタッフが長く勤務してくれるということもありがたいことです。特に今までクリニックの看護師長として中川看護師が頑張ってくれていたわけですが、彼女はメガクリニックを開院した時からずっと一緒に働いてきてくれました。これも私自身がびっくりです。従来、長く新しい人を雇うことがなかったというのは私のクリニックの自慢の一つだったのですが、残念なことに最近当院のスタッフの一部の入れ替えがありました。体調の問題が出たり、腰痛などで勤務がつらいなどの問題が出て、新しいスタッフを迎えることになり、以前から当院の患者さんでおられた方は寂しいですと言ってくれる方も多いわけですが、体調がベストの状態でなければやむを得ないことと思っています。
そのような理由で最近新しい看護師さんと受付業務を担当してもらえるスタッフを受け入れることになりました。とにかく笑顔で仕事をしてくれて、ミスがなく、優秀なスタッフをそろえるということにとても気を使っていましたが、全員合格と言えるスタッフをそろえることができてホッとしています。安心して仕事を任せることができる人が周囲にいてくれるというのは本当にありがたいことです。受付のスタッフも看護師さんも私が安心して仕事を任せることのできる優秀な人たちです。みなさんこういう仕事の経験も豊富な人たちばかりなので、クリニックには安心しておいでください。
投稿者:megaclinic
帰国子女?
先日あるご家族の話を駅構内で聞いてしまいました。どう見ても日本人のご両親と二人の子供連れでしたが、小さい姉妹の会話は日本語と英語が混じっていて、なんとなく外国暮らしが長いご家族なのかなあ?と思ったりしていました。小さい方の女の子がお母さんに、「チカテツって書いてある、、、」と漢字がちゃんと読めたよ、というような素振りだったのですが、お母さんは「あ、それは近鉄」。ちょっと残念そうな女の子でした。
この話のついでに思い出した古い話です。男の子が駅に入ってくる小さい電車の表示をゆっくり大きな声で読んでいました。「くそまんかあ」。そばで聞いていて、私は惜しい!正解はワンマンカーでした。
投稿者:megaclinic
オペラ蝶々夫人
プッチーニの名作と言われるオペラですが、来年の7月に佐渡裕プロデュースで公演されるそうです。チケットは2月に発売なのだそうですが、これは見に行かなければとすでに気合いが入っています。今はかなりオペラやミュージカルが大好きで、好きなタイトルのものがあれば、必死で見に行きます。ただ過去のことを言うと、以前にもここでお話ししたことがありますが、私が最初に見たオペラが蝶々夫人だったのです。このオペラを見た時は私がまだ小学生で両親に連れてもらってどこかで見ていた記憶があります。ただみなさんもご存知のように、このオペラは小学生には少しきついオペラですよね。まだ私も純情な子供だったのでしょうね。この話は日本の女性が外国の男性に恋をして、子供もできてしばらくして、この夫がアメリカに帰ってしまうわけです。ずっと彼女が日本で待っていて、やっと夫が日本に戻った時に、彼は新しい白人の奥さんを連れていたわけです。こんなふざけた話を真剣に見ていた小学生が楽しかったと思いますか?最初に見たオペラがこれだったので、そもそもオペラというのはこういうふざけた、とても不愉快なものだということが残ってしまったわけです。それ以来、長期にオペラは絶対に見たくないと思っていて、今では随分損をしたなあと思います。両親も最初に見るオペラが子供にどういう影響を与えるかということを慎重に考えて欲しかったです。
でも今は歌を心から楽しめるようになりましたので、プッチーニは絶対に見なければと思ったりできるほど成長したという次第です。でも今でもこのオペラにはこだわりがあって、蝶々夫人は絶対に日本の女性が演じてほしいのです。これが外国のすごく体格のいい女性歌手だっったりすると話に入っていけないところがあります。今回は嬉しいことに演じるのは二人とも日本人のダブルキャストです。こうなるともう安心で、心から楽しめそうです。今からルンルンです。
投稿者:megaclinic