院長ブログ
南アフリカマンデラ大統領
南アフリカのヨハネスブルグで感動したことがもう一つあります。ヘクターピーターソン博物館で見たマンデラ南アフリカ大統領の写真です。その横に書いてあった彼の言葉に胸を打たれました。こういう素晴らしい人もいるのだなあと感動でした。彼は黒人の人権のために一生を捧げた人です。マンデラ大統領の写真の前は観光で来館していた人が多かったので、どうしても正面からきれいな写真を撮ることができませんでした。写真が斜めになっていてすみません。彼の写真の横にあったマンデラ大統領の言葉です。I stand here before you not as a prophet, but as a humble servant of you the people. 今まで世界中にいろいろの政治家がおられたわけですが、このような心に響く美しい言葉を聞いたことがありません。「私がこうしてあなたたち国民の前に立っているのは、あなた達を導く者としてではなく、あなた達に忠実に仕える者としてだ。」ここに出てくるhumble(忠実な)とかservant (仕える者)という言葉は国際美容外科学会の理事会で何度聞いたかわからないくらいに語られてきた言葉です。これですぐに国際美容外科学会の理事会を思い出したわけです。それもこの言葉にすぐに見入ってしまった理由かもしれません。
国際美容外科学会(ISAPS)は設立の当初からこういう精神を掲げています。このISAPS(アイサップスと発音します)のスピリットとも言われるservant という姿勢は、国際美容外科学会の理事会に入る時にはいつもだれかから説明を受ける事になっています。つまり国際美容外科学会の理事になったからには、世界の学会会員約8千人の医師たちに仕える者として理事になるということなのです。国際美容外科学会は約20くらいの各種委員会があります。現在も私自身は患者安全委員会と医学誌論文審査委員会の2つの委員として仕事を続けています。論文の審査も安全委員会の年4-5回の会議もお金をもらって働いているのではありません。無給です。ただ医学誌には論文審査委員の名前は出ていますので、名誉職と言えばそうなるのかもしれませんが、、、。
同様にISAPSでは年に20回くらい世界のあちこちで美容外科の手術や治療方法の指導を行うコースやシンポジウムと言われる講習会のような学会を開催しています。ここに講師として20人から時には30人くらいの優秀な医師を世界中から派遣するわけですが、この招待される講師たちも自分で旅費を負担して参加しているわけです。学会の会長にもなると私の場合は一年に15回くらい世界のあちこちの美容外科学会に招待されたり、ISAPSの講習会にも出ないといけなかったわけですが、これらがすべて自分の旅費は自分で負担するという方法で行われていました。現在はすこしルールが変更になって、いくらなんでも皆さん自分のクリニックを休診にしたりして参加してくれる方もあるので、せめてエコノミークラスの旅費くらいは支払うということになっていますが、、、。旅費が満額正確に支払われるのは一年に2回ある理事会への参加の旅費だけというのが現状です。このように理事の医師たちは学会のために身を捧げるというくらいよく働いています。私自身は12年間、理事会にいたわけですが、あまりに講習会に何度も参加していると自分のクリニックの運営が危ないなあと実は思った時期もありましたが、なんとか持ちこたえて、今に至っています。マンデラ大統領は自分も投獄されて、私どころの悩みや苦しみではなかったはずです。あるいは生命の危険も感じられていたと思います。そこから立ち上がって、現在の南アフリカという立派な国を作った人として、この言葉は本当に心にずっしり響きます。日本の政治家もどうどうとこういう言葉を国民の前で言ってほしいですよね。全く。
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ケープタウンから喜望峰へ
アフリカから日本に戻る前の日は朝から日帰りで喜望峰に行ってきました。ケープタウンからはかなり距離があるので、朝から出発ということになりました。実はケープタウンには学会で2回来ているのですが、2回とも学会参加者の安全のためにヨハネスブルグやケープタウンの市内は治安が悪いという理由で市内では学会を開催せずに、2回ともケープタウン郊外のワイナリーを借り切っての学会でした。そういう理由で喜望峰に行く時間がなく観光は全くできませんでした。学会が行われた2つのワイナリーはどちらも中が広大な場所で、ワインテースティングの場所もあちこちにあり、劇場や学会会場にできる大きい会場、いくつものプール、小さな動物園やいくつもレストランやショップなどもあり、なにより治安がよく、夜に一人で出歩いても大丈夫ということだそうで、これは南アフリカ美容外科学会の会長のアイデアだったそうです。外国から来る参加者にとってはケープタウンからまた1時間ほど移動しなければならなかったのですが、市内の治安がよくないことを考えると、参加者の安全第一ですよね。どちらのワイナリーも美しい場所で中にはジャングルバッフェなどもあり、アフリカのダンスのショーなどもあって、これはこれで楽しめました。残念ながら2回とも学会への参加だったので、他の場所の観光、特にテーブルマウンテンや喜望峰には今まで行ったことがありませんでした。今回は一度は見ておきたかった場所なので、ケープタウンから日帰りで希望峰まで出かけることにしました。希望峰はご存知のようにアフリカ大陸の最南西端になります。私が行った時はもう台風のような強い風でびっくりしましたが、現地の人に聞くと大体これくらいの風の日が多いそうです。もともと嵐の岬という名称だったのも理解できるような気がします。大西洋側は青い海が広がっていて、きれいなビーチがたくさんありました。反対側はボルダービーチなど、ペンギンやオットセイなどが見られる場所もあって、なかなか楽しい日帰りツアーになりました。
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ケープタウン
ヨハネスブルグもケープタウンも大都市ですが、治安はかなり悪いみたいです。東京や大阪のように大きなビルもたくさんありますが、同時に街の一部にはスラム街もあり、ホームレスの人もいて、犯罪もかなり多いようです。また、電力事情もかなり悪いようで、地区ごとに病院やホテルなど以外は2時間ほど停電になったり、エスカレーターは動いているのが上りだけで下がりは動かないなど、日本ではちょっとありえないことも経験しました。でもどちらの街もとてもきれいな場所も多いので、これはこれで気をつけて見ておきたいですよね。ケープタウンでは目の前にテーブルマウンテンが見えるホテルを取りました。ケープタウンで気に入っている写真をいくつか掲出しておきます。順に➀ホテルから見えるテーブルマウンテン、➁ケープタウンの街の一部、➂ケープタウン郊外のワイナリー、➃ケープタウンの公園です。
- ➀ホテルから見えるテーブルマウンテン
- ➁ケープタウンの街の一部
- ➂ケープタウン郊外のワイナリー
- ➃ケープタウンの公園
投稿者:megaclinic
南アフリカ、ヨハネスブルグ
南アフリカは3回目の訪問になります。過去の2回はいずれも国際美容外科学会(ISAPS)の手術や治療の講習会、いわゆるISAPSコースと言われている学会のプログラムチェアとして1回、もう1回は国際美容外科学会の会長としての招待を受けての訪問でした。そのため南アフリカの学会会長に連れてもらってサファリに一度行っただけで、そのほかは全く観光をしていません。今回はどうしても見ておきたいところがあり、ヨハネスブルグとケープタウンを訪問することにしたわけです。
ヨハネスブルグでどうしても見ておきたかった場所は、ヘクターピーターソン博物館です。南アフリカの黒人差別、つまりアパルトヘイトの闘争の原点になる事件が当時12歳だったヘクターピーソンが白人の警察官に撃たれてなくなったこの写真にある光景です。亡くなった彼を抱き抱えているのが同じ学校の生徒、横の女の子は亡くなったヘクターのお姉さんです。この写真が世界に配信されて、アパルトヘイト闘争が始まったのだそうです。
博物館でいろいろある資料や写真を見ていると、当時のことがよくわかって涙、涙でした。もしヨハネスブルグに来られることがあれば、この博物館はぜひ行ってほしいところです。
ご存知のように南アフリカは長い間黒人差別があり、1976年に南アフリカ政府は黒人の子供たちの学校教育をオランダ語に近いアフリカーナ語という言語に強制しようとしたわけです。それに子供たちが反対して、自分たちが本来使っている言葉でなぜダメなのかとか、いろいろプラカードなどをもって、平和的な行進をしていたのだそうです。そこに白人の警察官たちが行進を止めるように警察犬を使ったり、催涙ガスを使用したので、生徒たちは石を投げて抵抗したのだそうです。最終的に警察は銃を使ったために170人くらいの黒人の生徒が亡くなりました。最初に撃たれた中の一人がヘクターピーターソンで、彼を抱えている生徒と、横にいるヘクターのお姉さんの写真が世界中に配信されて、それ以後大学にもこの闘争が広がり、黒人以外に白人の大学生も多く参加したと言われる激しい運動に変わりました。それ以後国全体で暴動が起こり、最終的に国連による制裁を受けることになったわけです。
その後黒人解放運動のリーダーであったマンデラが投獄されたり、長い戦いの歴史のあと、ついに黒人を差別するという法律が廃止になり、現在の南アフリカになったわけです。その最初の引き金になったのがこの一枚の写真です。亡くなった彼を抱き抱えている生徒と横にいるお姉さんの叫び声は博物館の中で響き渡っているようでした。ヘクターピーターソン博物館でこの写真を見るだけでも南アフリカに来て良かったと思います。この博物館はヘクターピーターソンが撃たれて亡くなった場所に建てられています。
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ビクトリアの滝
昨日ジンバブエに到着して、ビクトリアの滝を見てきました。ナイアガラの滝もイグアスの滝も見たことがあるのですが、世界の3つの大きな滝をこれで全て見られたことになります。規模でいうとイグアスの滝を同じくらいのように思います。
ザンビアからジンバブエに流れている川がビクトリアの滝でジンバブエ側に流れ落ちていて、とにかくその音がものすごくて圧巻でした。ほぼ快晴という天気で水煙がすごいので、たくさんの虹も見られて、素晴らしい景色でした。もちろんびしょびしょになりましたが、とにかく暑いので、かえって気持ちのいい一日になりました。
ホテルでは時々何の肉かわからないようなものが出されるので、これだけが少し抵抗があります。昨日のお肉は硬くで噛めませんでした。何だったのでしょう?ホテルの人に聞いてもよくわかりませんでした。ちょっと怖いような…。そう思うと日本の料理はいいですよねえ。
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サファリ追加
ボツワナのチョベ国立公園は、特にゾウがたくさん生息しているようで、あちこちにたくさんいます。今の時期は、子供が産まれるみたいで、お母さんにしっかりついて歩く小さなゾウがかなりかわいいです。がけとか川から上がれない時は、お母さん、お父さんがお尻を押してあげたりして、素敵な光景です。
夜は、周りが真っ暗なので、久しぶりにすごい数の星を見ています。夕日も朝日も日本では、見ない色や景色なので感動しています。ただただ、美しい!
自然と向き合ってる毎日です。
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サファリ
ボツワナに到着した日の午後からサファリツアーが始まりました。こちらではゲームって呼んでいて、チョベ国立公園の中をあちこちジープで動くわけです。
チョベ国立公園内にはわりにゾウ、インパラ、クードゥー(大きい鹿みたいに見えます)、キリンなどが多く生息しています。ライオンはチョベにはあまり多くはいないそうですが、それでもこちらのガイドさんはさすがで、ちゃんと見つけてくれました。
実はライオンたちに襲われたキリンが食べられているところを見てしまいました。これって見慣れていませんので、今夜は怖くて寝られないような気がします。ちょっとだけアフリカに来るんじゃなかったとか思ってしまいました。
まあ彼らも何かを食べて生きているので仕方がないんですけどねえ。しかしねえ。何と言うか…。
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南アフリカのヨハネスブルグにつきました
今日、南アフリカのヨハネスブルグにつきました。
ドバイからの飛行機は私の好きなエミレーツ航空のA380でした。ビジネスクラスはこの機種はかなり私が気に入っているタイプで、とにかく快適でした。食事もワインもなかなかのレベルで、楽しいフライトになりました。
ビジネスクラスでは後方にバーがあって、いつでもあれこれ好きなものを飲んだり、食べたり楽しめます。せっかくなので、ちょっと楽しんでみました。
こちらは今は夏なので、かなり暑くてうんざりしています。少し湿度も高い感じがして、ジトジトしています。明日はまた飛行機に乗って、ボツワナのカサネまで行って、チョベ国立公園でサファリを楽しみます。
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今からアフリカに出発します
関空に到着して、先ほどエミレーツ航空のチェックインを済ませました。ドバイ乗り継ぎでヨハネスブルグまで飛ぶことになります。チェックインの時に確認したのですが、ドバイーヨハネスブルグ間はA380の機種だそうです。ビジネスクラスで行きますが、この飛行機は大好きでビジネスクラスとファーストクラスは飛行機の2階にあって、後ろはバーになっていて、CAの方がバーの中でいろんなお酒を作ってくれたり、いろんな話をできたり、まあ楽しいフライトになっているわけです。映画や歌などもたしか5000チャンネルくらいあって、日本の映画だけでも相当な数があったり、歌を聴きたい方は美空ひばりでも東京ブギウギでも聴けてしまうわけです。料理だけはやはり中東の飛行機なので、日本人の私はJALとかANAの方が美味しいなあと思ってしまうわけですが、とにかく乗り心地もすごく楽なんですよね。シートが広くてゆったりしているというのは長旅の場合最高です。
今はビジネスクラスのラウンジにいるわけですが、エミレーツの場合、成田、羽田、関空といろいろのラウンジを経験していますが、どうして関西はいつも下に見られているのでしょうね。成田のエミレーツのラウンジは、天ぷらをその場であげてくれますし、席まで持ってきてくれます。食べ物も最近は見ていませんが、たしか高級なお寿司、うどん、そのほかいろいろバイキングがありました。羽田も同様ですよね。でも今関空ではエミレーツ専用というラウンジはなくて、簡単ないなり寿司と巻き寿司、サンドイッチ、サラダ、日清のチキンラーメン、スープくらいです。なんか寂しいですよね。盛り上がりに欠けるというか、、、。まあ、飛行機に乗ったら全力で飲んでやるーって思っています。さあ、そろそろ出発です。
でも
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目の周囲のシワ対策
やはり目は一番顔で目立つ部位ですよね。目のまわりのたるみやシワはやはり加齢を感じさせてしまいます。多くの対策があります。目尻のシワであれば、やはり一般的にはボトックスが楽です。4ヶ月はシワが止まります。下まぶたの小じわについてもボトックスが有効です。下まぶたについてはシワが深ければ、切開を行うリフトの適応ですが、ヒアルロン酸でもうまくシワが消せる可能性もあります。これは診察をしないとよくわかりません。上まぶたのシワについては粒子の小さいヒアルロン酸(ベロテロなど)の注入がいい場合もありますし、深いシワやたるみが目立つなどの場合は眉下切除がいい仕上がりになるかもしれません。
基本的な考え方は目の周りの筋肉の動きをすこしだけ弱くするというものです。皮膚が加齢によって薄くなっているので、筋肉の少しの動きで目立つようなシワが出るわけです。皮膚を分厚くするのは困難なことなので、むしろ筋肉の動きをすこしだけ弱くするとシワが出ないということになります。そのためボトックスが有効なケースが多いわけです。
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