院長ブログ
ISAPSコロンビアのファカルティーの一部の紹介
国際美容外科学会(IASPS)では毎回学会が指名した医師たちに講演やライブ手術、座長などを担当してもらっています。この医師たちはファカルティー(講師陣)と呼ばれていて、今回の学会では約200人ほどが入っていました。今回は日本からは私と博多の矢永先生が入っていました。日本からたった二人というのは過去最低の人数で本当に残念なことです。
ファカルティーの医師たちはほとんどの医師たちが今までに世界のどこかで一緒に何回も講演をしたり、ライブ手術を担当したり、座長でいしょに登壇したりしているので、仲のいい友人たちばかりです。もちろん多少全く新しい医師たちも入っているわけですが、、。
そのうちの世界でとても有名な医師たちをすこしだけ紹介したおきたいと思います。
- リナトリアナ会長(コロンビア)。
- アルトロモンタナーナ次期会長(メキシコ)。
- オザンソーザ(米国)今回の学会のプログラムチェアを担当。
- カイシュロードラフ(スイス)ナノファット、マイクログラフトなどで有名です。
- ティモシーマーティン(米国)白人のフェイスリフトではアメリカでは、トップと思います。
投稿者:megaclinic
白い服装できてくださいという夕食会
外国の学会では服装のルールを作って学会の夕食会を開催されることが多いと思います。よくあるタイプはブラックタイオプショナルというタイプで、いわば正装ということです。男性は黒のタキシードにブラックタイなどや黒っぽい背広にネクタイなどが必要になります。その他アメリカなどの学会などでは時期によってはハロウィンパーティーなどの時があり、自由にどんな姿で参加でもいいですというのも2回ほど経験しています。あるいはまれに、参加される皆さんの国の衣装でお願いしますなどもありました。
今回のコロンビアの学会では2回夕食会があり、そのうちの1回は白いカジュアルな服装でどうぞという夕食会がありました。コロンビアの方は白い服が好みなのでしょうか?事情はよくわかりませんが、皆さん真っ白で統一されていて、これはこれでなかなか美しい夕食会でした。音楽はやはりサルサで一晩中、楽しい音楽を聞きながら、一部の人はダンスに夢中になって楽しんでおられました。まさによく学び、よく遊べという感じです。
投稿者:megaclinic
眼瞼のパネル
今回のISAPSコロンビアでは私は眼瞼ばかりが担当になっています。また次の眼瞼のパネルディスカッションがありました。このパネルでは主に上まぶたと下まぶたのへこみの対策、特にフィラー、脂肪注入、脂肪移植、再生医療、またこれらとレーザの併用やリフト手術をどのように併用するか、などが集中的にディスカッションされました。みなさんいろいろの工夫をされていて、充実した中身の濃いパネルでした。一つだけとても興味深い方法が発表されていて、とてもいい方表だと思いますので、日本に帰ってからもこの治療方法を始めたいと思います。
投稿者:megaclinic
サンフランシスコの話
国際学会に出席すると、世界中の友人に会うことができます。理事会に12年も入っていましたので、この間、理事たちは全員世界のあちこちの学会に講演や現地での教育のための手術担当などで働いているわけです。一年のうちにISAPSの講習会だけでも世界中で20回くらい開催されていて、特に私が副会長や会長になった時はほぼ月に1回くらいの頻度でどこかの国に行って講演や手術を担当していたわけです。このようなことでISAPSは世界中で家族同然の友人がたくさんできてしまうことになります。
アメリカにもたくさんの友人がいますので、コロンビアでも多くの医師に会えて楽しんでいます。このアメリカの友人たちの話でよく出てくる話がサンフランシスコのことです。みなさん口をそろえて、サンフランシスコは危険な街になったというのです。どうもバイデン大統領が移民や難民などを簡単に米国に入れ過ぎたという話で、どういう理由かよくわかりませんが、サンフランシスコだけが突出して危ない街になってしまったそうです。
私にはアメリカには来てもいいが、サンフランシスコだけはダメだとか、アメリカ形成外科学会もアメリカ美容外科学会も今後いつまでなのかわかりませんが、学会の開催地としてサンフランシスコは選択しないことになっているのだそうです。
そんなに危ない街になってしまったのですねえ。美しい、大好きなところだったのに、、、。いろいろ聞いてみると、ニューヨークやサンディエゴ、シカゴ、などほかの街は特に大きな変化はないそうです。なぜサンフランシスコだけが急変したのでしょうね。気候が温暖なので家がない人も外で生きていけそうだからじゃないかという意見もありましたが、なんともつらい話です、、、、。
投稿者:megaclinic
プレジデントランチ
国際美容外科学会では毎回会長経験者と現会長、次期会長の昼食会というのが開催されています。目的としては今までに会長を経験した医師たちと今回の学会以後2年間会長になる次期会長がいろいろの問題や経験を話し合うということです。現在国際美容外科学会は世界に約7千人の会員がいるという世界最大の美容外科と形成外科の分野の学会で、このような大きい学会を動かす人たちはそれなりにいろいろの意見やアイデアがある方々ばかりです。人間的にも本当に魅力的な人が多く、2時間半のランチを食べながらの会議でしたが、あっという間に終わってしまったという感じがします。昼食会はカルタヘナでは一番有名なミシュランをとっているレストランで、美しいカリブ海を見ながら美味しい食事とワインを楽しみました。写真はレストランのベランダでカリブ海をバックに撮影した会長たちです。私のとなりからサラ事務局長(イギリス)、ナジムセルクス(トルコ)、リナトリアナ(コロンビア)、フォアドナハイ(アメリカ)、レナートサルツ(アメリカ)、アルトロモンタナーナ次期会長(メキシコ)です。
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国際美容外科学会(ISAPS)論文審査委員会
国際美容外科学会(ISAPS)はAesthetic Plastic Surgery という医学誌を発行しています。美容外科の分野では世界で最も権威のある医学誌と評価されています。この医学誌に投稿された論文はそれぞれの論文について3−4人の審査委員(Editorial Board Member)が評価を行っています。この審査はボランティアで行われていて、一度引き受けると2週間以内にアクセプトかリジェクトか修正が必要か、などを判断して、疑問点、詳細な説明が必要な部分の指摘、訂正が必要と思われる部分などを細かく評価しています。修正の場合は、再提出された同じ論文を同じ審査委員が再度評価するということになっていて、かなり忙しい仕事になっています。私の場合は月に2−3件の論文の審査を担当しています。
論文の審査委員会には世界で300人くらいの医師が入っています。審査委員は美容外科、形成外科領域の世界のトップの医師が入っていて、委員の名前はこの医学誌に載っていますので、ある意味名誉職でもあるわけです。この論文の審査委員会の会議が2年ごとの国際学会の開催に合わせて開かれています。今回の主な議題は論文のアクセプトが多すぎる委員とリジェクトが多すぎる委員のバランスをどう取るかとか、例えば鼻や眼瞼などのチーム分けの問題、委員の世界の地理的バランスの問題、人種によっって手術内容が異なる場合があり、このような論文をどのように振り分けるかなど、いろいろ問題もあるわけです。
今回の論文審査委員会の写真を出しておきます。女性はリナトリアナ会長(コロンビア)、男性はリープーチーフエディター(カリフォルニア大学形成外科教授)と委員会の会議と会議終了後の集合写真です。
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患者安全委員会
国際美容外科学会(ISAPS)の学会が始まりました。初日の朝の7時半から、早速委員会の会議です。
ISAPSには20くらいの委員会があります。私は現在二つのコミッティーに所属しています。その一つが患者安全委員会、Patients Safety Committeeです。メンバーは世界中から10人ほどが選ばれています。
1時間半の会議でしたが、主な議題の一つは、豊胸のために非吸収性の注入物を使用する医師がまだかなりあることです。簡単な方法に見えますが、後遺症が多発していて、これを完全に治す方法がありません。
委員会のアクションとしては
「世界中の医師にこの治療は、ISAPSとして容認てきないことをアナウンスする」
「一般の患者さんには有害な治療であり、受けてはいけない方法である」
この2点ををメディアを通じて知らせることです。
また、脂肪吸引で亡くなる患者さんが多いのも深刻な問題です。これは医師の知識と技術の問題なのですが、ISAPSとしてどのように対策を取るかについては、国によって法律の問題などがあり、継続審議になっています。
さらに日本では、
「成長因子の注入による後遺症の問題」
「無資格のカウンセラーによる治療方針の誘導」
「初診の日に急いで手術をしてしまう」などの問題も話しました。
この問題については、法律で取り締まるべきという意見が多く、委員会でさらに案を相談して、理事会経由で厚生労働省に意見を送るという方針になりました。
写真は、委員会に出席したメンバー全員です。
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国際美容外科学会(ISAPS)オープンニングセレモニー
学会の初日には世界からたくさん多数参加された医師たちを歓迎するためのオープニングセレモニーがあります。私が京都で会長を担当した時は、私の挨拶以外に、少林寺拳法、茶道のお手前、ノーベル賞を受賞された京大の山中教授の講演などでオープニングセレモニーはかなり盛り上がりました。今もいい思い出になっています。
今回のカルタヘナではやはり歌とサルサの国なので、ずっと歌って、踊ってというセレモニーでした。やはり南米はどの国も歌とダンスは止めることができませんね。私も少しダンスに参加しましたが、激しいダンスなので、ほどほどにしておきました。コロンビアにダンスのために来たわけではありませんのでねえ。
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眼瞼のセッション
今回の国際学会では、なぜか私は眼瞼のセッションのモデレーター(座長)ばかり担当に当たっています。
「上まぶたの下垂とたるみ対策」、「下まぶたの手術で合併症を防ぐためには」、「上下眼瞼の凹みをどのように治すか」、などです。
新しい方法や今までの手術手技の改良など、たくさんの興味深い講演があり、私の考え方もあれこれ話しておきました。
今回、残念だったことは、ファカルティー(講師陣)に選ばれた日本の医師が私を含めて2名しかいなかったことです。
国際学会の講演は、ファカルティーと呼ばれるグループと、一般の医師のグループの二つに分けられています。前者は学会が世界のレベルの高い医師を選んで招待状を送って参加してもらうグループで、後者は一般の医師が発表を応募して、学術委員会が内容をチェックして発表を許可されたグループです。
ファカルティーに選ばれるのは、世界のリーダーと認定されているということで名誉なことであるわけです。日本から私を含めてファカルティーが二人というのは過去最低の記録で、かなり残念な気持ちになっています。若い優秀な日本の医師がもっとたくさん世界に出てきてほしいです。
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カルタヘナ
やっと国際美容外科学会(ISAPS)の開催地のカルタヘナに到着しました。
カルタヘナ空港は周囲に広大なスラム街があって、あちこちに洗濯物が干してあって、なんだかすごいところに来てしまったなあという景色の空港です。
ここからタクシーに乗って美しいカリブ海に面したビーチにある学会会場につきました。会場といくつかのホテルは繋がっていてとても便利です。ボゴタは高地なのでかなり気温が低かったのですが、ここカルタヘナはかなり暑くて、ホテルには4つ大きなプールがあります。皆さんプールでくつろいでいたり、海で泳いだりビーチリゾートを楽しんでいる様子です。
ホテルや学会会場周辺はスラム街もなく、美しいカリブ海とビーチがずっと続いている素敵なところです。
投稿者:megaclinic