院長ブログ
大晦日
ついに年末、大晦日ですね。皆さま、今日はいろいろバタバタされているのかもしれませんね。今年一年間ご苦労様でした。クリニックの方は昨日で年内最終の診療を終了です。最終日はなんとなく手術後の消毒、ガーゼ交換、抜糸などの患者さん以外に急患の患者さんも多かったように思います。帯状疱疹、やけど、外傷など、治療を急ぐ必要のある方もありますから。まだまだコロナの感染状況がどうなるか予想できませんが、ワクチン以外に内服薬なども出てきましたので、重症化がなくなり、軽い風邪程度の病気としておさまってくれればと思います。友人との集まりも自由にできませんし、私がかかわっている京都大学のソフトテニス部でも通常は一年に何回も部全体で集まって飲んだり、騒いだりするのですが、長い間、大学からこのような集まりを禁止されていることもあり、昨年は卒業生部員に会わないまま、それぞれ全国や外国の勤務先に行ってしまいました。卒業生を送るためのビデオは、部のOBやOGなどと現役部員で作って卒業をお祝いしてあげましたが、これだけではなんか全然盛り上がりませんよねえ。かわいそうなことです。あちこちで同じような経験をされている方も多いと思います。来年こそは以前の普通の生活にもどってほしいです。皆様、よいお年をお迎えください。
投稿者:megaclinic
チリのワイナリー、コンチャイトロ
チリのワインもおいしいのが多いですよね。テルーニョ、モンテスアルファ、ドンメルチョー、アルマヴィーヴァなどなど、日本でも有名なワインがずらっとあります。南米のワイナリーはカリフォルニアほど、見た目の華やかさはありませんが、それでもこのワインの生まれ故郷がこんなところなのだなあと感動します。国際形成外科学会IPRASや国際美容外科学会の講習会でチリに行ったことがあり、この時にチリのワイナリーの一つであるコンチャイトロに行きました。何と言ってもここはアルマヴィーヴァとドンメルチョーの産地として有名なところです。このワイナリーでのテイスティングは、この二つのワインは高級ワインなので買ってくださいという方針で、ドンメルチョーとアルマヴィーヴァだけはテイスティングができないワインになっていました。ケチ!とか思ってしまいましたが…。遠くにアンデス山脈が見えて、広大なブドウ畑の美しい景色とワインを楽しめるところです。
投稿者:megaclinic
素敵な子供の会話
子供って思ったことを自由に話していますよね。ふと思い出した、かわいいと思った子供の会話。
1、電車の中で小さい子供がお母さんにだっこされて座っていました。となりにあごにひげがすごく生えていた男性が座っていました。その子がとなりの男性の顔を見てからお母さんに「ワンワン」。お母さんは困ったようにずっと下を見ていました。子供が何度もワンワンって言うので、、、。( マスクのいらないコロナが始まる前の話です。)
2、あるレストランでお母さんと3歳くらいの女の子が食事をしていました。お母さんが何か理由はわかりませんが、子供をしかっておられました。どうしてちゃんとできないのーというような怒り方だったと思います。その子は平然と食事を続けながら、「お母さんは静かに!」。頼もしい素敵な女の子でした。将来有望!
投稿者:megaclinic
世界のワイナリー
なんとなくワインが大好きということもあって国際美容外科学会の講習会に講師として招待されたり、どこかの国の美容外科学会や形成外科学会の教育講演や特別講演などで招待を受けた時には、もし時間に余裕があれば、どこかに観光に行ったり、ミュージカルやオペラを見たり、ワイナリーがあれば行ったりしています。残念ながらフランスとイタリアのワイナリーには行ったことがないのですが、他の国々のワイナリーは多少あちこちに行って楽しんでいます。一番たくさん行っているのがサンフランシスコの北にあるナパ、ソノマになります。オーストラリアや南アフリカ、チリ、アルゼンチン、中国などのワイナリーにも行ったことがありますが、カリフォルニアのナパ、ソノマが一番ラブリーなワイナリーが多く気に入っています。サンフランシスコやサンディエゴなどで学会があれば、なるべく時間を作ってナパ、ソノマに行ってワインを楽しんでいます。本当にたくさんのワイナリーがあって、ワインも本当においしいですよね。きれいな所が多いのですが、大好きなのはオーパスワン、クロデュバル、ベリンジャー、オーボンクリマ、スタッグスリープ、シャトーモンテレーなどなど、もうたまりませんね。とても小さいワイナリーですが、ホワイトハウス専用というワイナリーもあって、ここもなかなか素敵なところでした。ナパやソノマのワイナリーで結婚式を挙げる方も多いようですが、とても気持ちがわかります。親戚や親しい友人を招いて、ワインを楽しみながら結婚を祝ってもらえるなんて本当に素敵です。ホテルもたくさんかわいいところがありますが、一番好きなホテルはフェアモントホテルです。この中にはいくつかプールもあって、夕方にはホテルのロビーやお庭でワインテイスティングもあり、今日のワインはどこどこのワイナリーですというような調子で、毎日異なるワインの紹介をされています。特に夜は周辺が暗いので、星がたくさん見えて本当に美しいところです。コロナ騒ぎがおさまれば、またぜひ行きたいところです。何度行ってもたくさんあるワイナリーを全部見るようなことができませんよね。訪問するたびにそれなりに飲んでしまいますのでねえ。今は簡単に行けないので、カリフォルニアワインを飲むたびに思い出して涙です…。
オーパスワン
オーパスワン
ロバートモンダヴィ
ロバートモンダヴィ
ベリンジャー
シャトーモンテレー
クロデュバル
投稿者:megaclinic
脂肪注入の生着が多すぎた場合、しこりができた場合
最近はどういう理由かわかりませんが、他院での脂肪注入や脂肪吸引のあとの修正を希望して来院される患者さんが多いようです。脂肪注入の後の問題としては、しこりができて凹凸が目立つとか、生着量が多すぎて膨らみすぎた状態を減らしたいなどのご希望です。数年前から脂肪吸引で減量をしたり、シコリを除去できないかというようなことを考えていたわけですが、針でシコリや生着しすぎた脂肪を破壊できることがわかり、この操作によって通常の脂肪吸引のようにしこりを除去したり、膨れ過ぎた脂肪を脂肪吸引のように減量できるという方法が可能になりました。これは私自身が開発した方法であり、まだ学会発表も論文発表もしていませんので、世間ではまだ知られていない方法ということになります。学会や論文での公表はある程度の症例数を経験してから、その手術方法、メリット、デメリットなどを症例の結果と共に発表する必要があります。もうすこし多くの症例を経験して、これらをまとめてから発表する予定にしています。また今の段階ではすべての症例で一度の手術で目的が達成されているわけではなく、複数回の手術でいい結果が得られるということも経験しています。いい所は切開をするような必要がなく、針穴もすぐ消えてしまうので、修正をするのに目立つようなキズが残らないという利点があることです。
投稿者:megaclinic
やけどの治療
時々ですが、当院にもやけどをして来院される方があります。やけどもあとが残らなければいいのですが、目立つようなやけど跡が残ると困りますよね。治療としてはまずやけどをした直後はとにかく冷やすことです。これがとても大切です。またその日のうちに治療を開始することも大事で、日焼け程度の問題であれば、焦ることもないわけですが、水膨れができたりした場合は、早期の治療が大事です。多くの場合、やけどをした瞬間にあとの運命が決まっています。やけどはその程度によって1度、2度、3度に分かれています。1度は日焼け程度のひりひりしたり、赤みが目立つという程度で水膨れができない軽いやけどのことを言います。これはだれでもやけどのあとは残りません。2度はさらに浅い部類になる真皮浅層のやけどと真皮深層のやけどに分かれます。浅層の場合は、水膨れができても10日以内程度で皮膚ができて、原則的にはやけどのあとが残らないタイプということになっています。2度の真皮深層のやけどの場合は10日以上皮膚がはらなくて、ジュクジュクした状態が続きます。この場合は後日この部位にやけどの跡が残ります。茶色いあとになったり、ケロイド状になることもあり、状態によっては引きつれなどの運動障害が残ることもあり、修正手術が必要になることもあります。3度はもっと深刻なやけどで見た目は水膨れもできず皮膚が真っ白か真っ黒になり、痛みもありません。これは痛みを感じる知覚神経もやけどで損傷を受けるので痛みを感じることがないという状態になるわけです。この場合は時には皮膚移植などが必要になることがあります。途中の段階で必要なことは、やけどの皮膚の感染対策です。放置していると緑膿菌という菌が出てきて、これが残っている皮膚にさらにダメージを与えることになり、次第に深いやけどに進行してしまうわけです。この感染対策がやけどの場合、大切になります。ひどいやけどに進行するとよりやけどあとが汚くなり、治療も面倒になります。また例外的なこともあって、1度や2度の浅いやけどであっても、アトピーや喘息のあるような方の場合は、普通はきれいに治るはずなのですが、後日脱色して白斑になったり、色素沈着が起きてくるということもあります。このような場合は、軟膏治療や内服薬などを使用して、予想外の合併症を防いでおくということも必要になると思います。またこういう乾燥肌で浅黒い肌の方はやけどの後、紫外線をさけておくということも必要になります。色素沈着が何年も長期に残ることがあるからです。白い肌の方であればやけどあとの日焼けについてはあまりトラブルもなく治りますので、神経質になることはありません。
投稿者:megaclinic
脂肪吸引、バッカルファット除去後のトラブル
この数年、顔の脂肪吸引後やバッカルがファット除去後の凹凸の修正を希望して来院される方がとても多いように思います。他のクリニックで凹凸を修正するための脂肪注入を何回か試みたが、治らないという方も多いように思います。
一つの問題は、脂肪吸引やバッカルファットの除去でなだらかで美しい結果を得るのが技術的に難しいということがあります。脂肪吸引を行う場合、静脈麻酔にしても全身麻酔にしても、吸引部の止血の目的もあってエピネフリン入りのキシロカインという局所麻酔を注射するのが通常のやり方です。時にはテュメセント法と言って多量の液を注入することで組織を吸引しやすい状態にして脂肪吸引を行うこともあります。この局所麻酔や液の注射などにより、吸引を行う部位がかなり膨れてしまうという問題があります。つまり手術中にはちょうどいい結果になっているかどうかの判断がこの余分の膨れのために見えないわけです。あらかじめ多量に吸引を行う部位、それより少ない吸引を行う予定の部位、ごく微量の吸引を行って表面をなだらかに仕上げるための吸引部位などをマークしておき、経験的に何方向から何層で合計の吸引量はこれくらいにしてという予定を頭にいれて手術を行う必要があるわけです。また最終段階では皮下脂肪をあちこちつまんで均等の厚みになっているかを確認する作業が必要です。簡単に見ただけではこの判断を誤る可能性があるわけです。こういう理由で、腫れが引いて仕上がりの頃になるとかなりの凹凸が残っていたり、へこみ過ぎになったなどのケースが多発しているのかもしれません。
また脂肪吸引後やバッカルファット除去後には皮下脂肪に多くのキズが入っています。これは皮膚表面から見ては全くわかりません。この皮下のキズにより癒着や硬化、拘縮などが強いことがあって、このような部位に脂肪注入をしてもヒアルロン酸を入れても皮膚表面が簡単に膨れない状態になっていますので、脂肪やヒアルロン酸注入の効果が全く出ないことがあるわけです。このような場合針で多数の針穴を何層にもあけるか、これで足りない場合は、針先を左右に動かすことで抵抗する瘢痕組織を細かく切って、皮膚表面が簡単に膨れる状態を作る必要があります。十分に皮下の抵抗がなくなったかどうかは、手術中に針で皮膚表面を刺して持ち上げてみて、皮膚が簡単に抵抗なく膨れる状態になったことを確認して、同時に脂肪の注入を行う必要があります。このことを全く理解していない美容外科医が多いような気がします。へこんでいる皮膚に脂肪を注入すればすべての皮膚が膨れるのではありません。皮下のキズが見えない医師も多いということなのでしょう。脂肪注入による修正でよくならなかったというケースが多いのは残念なことです。学会に参加して、よく勉強している医師ならもう十分に理解されている技術のはずなのですが、、、。
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肩こり、頭痛のボトックス治療
最近アメリカでは数人の形成外科医が肩こりや頭痛の治療を始めています。すこしずつ論文が出てきて、面白い分野の治療をやりだしたなあと思っています。ボトックスを使用するのが最初にテスト的に行う治療ということになっています。肩こりの多くは僧帽筋が関連する筋肉と思いますが、これにより頭痛が起きることもあるようです。筋肉を押して痛みがある部位周辺にボトックスを打つと肩こりが楽になる方が多いようです。またこれにより頭痛が起きている方ではボトックスの使用で、頭痛が改善することもあるようです。こういうテストを何回か行って、確実な頭痛に対する効果が認められるという場合は、筋肉にメスを入れることで、筋肉の強い収縮が起きないような手術も行っているようです。もちろんボトックスを定期的に行うだけで手術はしないという方針を取っている医師もありますが、、。まだまだ試行錯誤的な論文しか出ていませんが、劇的に肩こりや頭痛が治っているケースの報告もあります。今後治療方法の改善がいろいろ行われて、肩こりや頭痛の治療方法が確立していくような気がします。今のところ、まだ長期経過の報告が少なすぎるので、今後のフォローを待って、そのうち日本でも開始される治療方法になりそうな気がします。医学は本当にどんどん進歩していきますねえ。
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落語、漫才
子供の頃から落語とか漫才は大好きです。小学生の頃などはお正月はこたつに入って、お餅とか、ミカンを食べながら、ずっと漫才とか落語を聞いて、ゲラゲラ笑っていたように思います。結果として3学期が始まる頃は太っていましたね。落語で好きな人は長い間枝雀さんでしたが、お亡くなりになったので、最近は志の輔さんにはまっています。大阪にもよく来られるので、チケットが取れれば、直接見に行ったりしています。皆様は聞かれたことがあるでしょうか?もし知らないという方があれば、ぜひ聞いてみてください。ユーチューブなどで簡単に聞くことができます。私のお気に入りは、花子、みどりの窓口、親の顔などですね。もう何度聞いても楽しいです。親の顔に出てくる子供、賢いですよね。テストの点数が悪かったと言って親と子供の二人が学校に呼び出される話なのですが、テストの中の「本能寺を焼いたのは誰ですか?」、その子供の答えが「僕じゃありません」。ついていった親が先生に、「先生、これ、、、合ってるんじゃないですか?」。楽しい話です、ホント。
投稿者:megaclinic
思い出に残る苦手な患者さん
長い間たくさんの患者さんと向き合っていると、本当にごくまれに、どうしてもこの患者さんは、なんとなく治療をするのがためらわれるという方に出会うことがあります。何年も前のことですが、40歳くらいの男性の患者さんが顔の黒いほくろを心配して来院されたことがあります。黒いほくろからは本当にまれなことですが、ガンが出ることがあります。これは悪性黒色腫と言われるガンで、あらゆるガンの中でもっとも死亡率の高いガンです。転移がとても早期に起こってしまうので、手遅れになることが多いわけです。ただし本当にまれなガンで私が医師になってからこのガンを見たのは10人くらいだけです。ただこのうち7人はこのガンの転移で亡くなられています。そういうガンのことを心配して来院されたわけです。念のため切除をしておいたほうがいいと説明をしていたわけですが、どうも様子が変なのです。ガンの性質、切除の必要性、手術後の経過、あとの管理や通院など多くのことを説明したすぐ後に、「、、、と申しますと?」と何度も質問をされるわけです。何回も、、と申しますと?と同じことを言われるので、最後は今までちゃんと話を聞いていましたかあ?と聞きたくなるようなやりとりでした。本当に疲れてしまう患者さんだったのです。
手術日になって、さらにまた同じようなやりとりが続き、最後はとにかく手術室に入りますよー、、、までは行きついたのですが、写真を撮っておく必要があるので、ほくろの写真を撮りますねーとカメラを構えると、カメラの前で顔をすこし斜めにしてにっこり微笑まれるのです。あ、これは記念撮影ではないので、笑顔はいりませんからねー。カメラを構えて噴き出しそうになった患者さんでした。
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