院長ブログ
来年の国際美容外科学会、イスタンブール
毎月国際美容外科学会(ISAPS)のニュースが世界中の会員に送られてくるわけですが、2年ごとに開催される国際美容外科学会総会が来年の9月にトルコのイスタンブールで開催されるとアナウンスがされていました。今の会長はトルコのナジムセルクスという鼻の手術では本当に美しい手術をされる方です。おそらく10年近く理事会で一緒に仕事をしていたので、とても親しい友人なのですが、私が会長で彼が第2副会長をしていた時に、彼がしみじみ語っていたことがあります。彼は私が日本で学会を開催できることがうらやましくて仕方がなかったのです。今はコロナの問題があって、これも彼にとっても悩みの種と思いますが、当時はこのような騒ぎがなかったので、私が日本の京都での開催を決めていましたので、日本のように安全で、特に京都のように誰でも行きたくなるような都市での開催がうらやましいと言うのです。トルコはご存知のように政情が不安定で、テロなどもあり、治安の面でもいろいろトラブルのある所です。彼にいずれ会長になれると思うが、その場合はどこで学会を開催するつもりかと尋ねたことがあります。彼はその時になってみないとわからないが、治安に問題がなければイスタンブールにするつもりだと言っていました。でももし政情が不安定だったり、治安に問題がある状況だったら?と聞くと、彼はインドネシアのバリ島が大好きだそうで、新婚旅行もバリに行ったのだと教えてくれました。そういう理由で、トルコがだめな場合は、インドネシアのバリ島でやりたいそうです。でも今のところイスタンブール開催の予定のようです。その頃はコロナも落ち着いて、世界中のたくさんの友人にも会って、ナジムにも直接会って、立派な学会になると思いますので、彼の晴れ姿を見たいものだと思っています。世界中に親しい友人がたくさんいるというのは本当に楽しいことで、国際学会の会長職というのは本当に2年間激務でしたが、いいこともたくさんあるなあと思う今日この頃です。
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シミの取り方
顔に茶色いシミが出てくると、なんとなく年齢を感じてしまっていやですよね。シミにも実際にはいろいろのタイプがあります。通常よくあるシミは紫外線を今までよく浴びてしまっていたとか、遺伝的に母親や父親にシミが多い方では、やはりシミが出てくることが多いわけです。これらのシミはレーザーやライムライトなどで、きれいに除去できます。このタイプの他に自分でこすってできるシミがあります。これは通常肝斑と言われるシミです。私たち医師が気を付けなければいけないことは、肝斑はこすりすぎが原因だということです。こすることにより、皮膚に炎症が起こり、炎症性の色素沈着としてシミが出るわけです。ある程度の炎症が起きるレーザーなどを肝斑に照射すると、シミは濃くなってしまいます。簡単な見分け方としては肝斑はこすりすぎることが原因なので、特にほほ骨の付近は顔を洗ったり、タオルでこすったりした場合、皮下に骨があるので、その上の皮膚に炎症が起こりやすいという問題があります。この部位に一致してシミがある場合は、肝斑の可能性があります。肝斑は眼のすぐ周りなどには出にくいわけです。つまり下に骨のない部位は手やタオルなどで、こすれにくいわけです。肝斑は炎症が起きると出るシミなので、このシミにレーザーを当てると、悪化してより黒くなってしまいます。肝斑の治療はまず絶対にこすらないことと、トランサミンとビタミンCを内服することです。この薬は1年から1年半くらい内服を続ける必要があります。これで肝斑は消えることになります。この時点でシミが残っている場合は肝斑が除去されていますので、残っているシミはレーザーやライムライトなどの治療できれいになります。
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涙袋について思うこと
大体人間というのは人を見る時、どこを見ているかというとまず目ですよね。その次に鼻、顔全体というようなところでしょうか?たとえば眉の高さや形に左右差があるというようなことは、本人も知らないこともよくある話です。それくらい目はまず第一印象として、だれでも見ている部位になるわけです。二重かどうか、まぶたにたるみがないかどうか、なども見えてしまう話ですが、それ以外に下まぶたで、涙袋がどうなっているかというようなことも知らないうちに印象として、周りの人に伝わっていることが多いように思います。
いろいろの患者さんの目を見た来たものとして、涙袋がある場合とない場合でかなり見た人に与える印象が異なるように思います。涙袋が全くない場合、この部位が平坦であると、とても冷たい感じや寂しい印象が出ている方が多いと思います。反対に涙袋のある程度のふくらみは、温かい印象が出るように思います。知らず知らずのうちにこういうことを理解されて、涙袋を作りたいとか、もうすこし膨らませたいというような治療や手術が多いのだと思います。涙袋を作る方法としては、いくつかの方法があります。これらはヒアルロン酸や脂肪の注入、真皮脂肪の移植などです。ただそれぞれ長所短所があります。ヒアルロン酸は手軽な方法かもしれませんが、吸収性のものなので、定期的に補充が必要になります。また入れすぎるとすこし青みがかってしまう可能性があります。脂肪の注入はこのような色調の問題が出ることはありません。ただ一度に多量の注入をすると、生着した脂肪がしこりになったり、血流の再開が起きずに溶けてなくなったり、凹凸を作る心配があります。この点真皮脂肪の移植は安全性の高い方法になります。まつ毛の下1ミリくらいの部分を1センチ程度切開してわきなどから採取した真皮脂肪を移植する方法は脂肪注入の4-5回分の移植量が一度の手術で安全に生着します。まつ毛の下を切開する必要がありますが、どの方法よりも一度でもっともふくらみを作成できる方法になります。
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赤十字病院のネオンサイン
赤十字病院の話でちょっと思い出したことがあります。現在は大阪赤十字病院は新しく建て直されて、きれいになっているのですが、私が勤務していたころはとても古い建物でした。正面玄関の建物の上に大阪赤十字病院という大きな看板が出ていて、これが夜はネオンになって、赤い字で浮き上がるようになっていました。ところがやはり古い建物だったので、このネオンの一つのライトが消えたままで長期に放置されていたのです。十の字のライトが消えていたわけです。この結果夜は浮き上がる字が大阪赤字病院になっていたわけです。それで働いていた医師や看護師の間で時々話されていたことはどうせなら阪のライトも消えたら面白いねえというような話です。これが消えると大赤字病院という立派な名前になりますね。
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赤十字病院
大学を卒業後、しばらくは京都大学病院の麻酔科研修医、形成外科研修医、形成外科医員として働いていましたが、数年して、勤務先が大阪赤十字病院の形成外科に変わりました。当時の事情なので、京大の形成外科医局の人事のようなことで移動だったわけです。赤十字病院は4年ほど勤務になりましたが、ここで働くと、赤十字、いわゆるレッドクロスの使命がすこしだけわかったような気がします。私自身、京大病院と北九州市の小倉記念病院などに勤務経験があるわけですが、赤十字病院の経験を積んだ看護師さんや看護師長さんなどが本当にやる時はやりますよーっという感じで、何かあった時はすごい人たちに見えます。なるほどなあと思ったのは、赤十字病院でいろいろ医師や看護師さんから話を聞いた時でした。現状はすこし違ってきているのかもしれませんが、当時聞いた話では、赤十字病院に勤務している看護師さんで、将来看護師長など幹部に上がりたい人には1年間の東京での研修があるそうです。これは看護師としての知識や技術の研修ではなく、究極の目的は、看護師として、たとえば日本が戦争や大災害に巻き込まれた場合一人の医療勤務者として何をするべきかということを叩き込まれる研修ということのようです。1年間の研修の内容はいろいろの宗教を学ぶ、外国語、本を読んでのグループディスカッション、ケーススタディー、戦争になった場合、ニュースなどで言論統制が行われているような場合、医療関係者として目の前の状況にどう対応するべきか、戦争で治療の必要な敵の兵士にどう対応するべきか、などなどいろいろ困難な状況に対応でき、周りの医師、看護師にどのようなリーダーシップを発揮するのがいいかというような激しい鍛え方をするそうです。この研修は大体参加した半数が一年のうちに脱落するというようなものらしく、これに耐えて研修を修了した人たちが看護師長などで働いておられるわけです。そういう理由で、本当に根性のある人だけがこの病院はリーダーになっているのだなあと思いました。先輩の形成外科医がいくつかの病棟の看護師長さんたちから何回かひどく怒られていたのを見たことがあるのですが、気の毒な光景でした。私自身は看護師長さんたちとはいつも細かいところまでコミュニケーションをうまく取っている人なので、一度もこういう経験はないのですが、要領の悪い医師は、赤十字病院では気の毒なことが多いと思います。赤十字というところが常に戦争を意識している団体って知ってましたか?もちろんこういう世界的な組織って必要なんですよね。何と言っても平和が一番です、ホント。
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京都大学吉田寮
京都大学に吉田寮という学生寮があります。日本の大学で最古の学生寮だそうです。私が学生の頃にこんな古い学生寮があるのだなあと思っていたくらいで、今の建物の傷み状況はおそらく恐ろしいものがあると思います。私が学生の時は京都大学の吉田構内に8面くらいテニスコートがあり、この横にこの学生寮がありました。今はこのテニスコートにはほとんど建物が建っていて、コートは3面しか残っていません。
学生の頃は、医学部ソフトテニス部に所属していたわけですが、当時合宿は春と夏の2回行っていました。一度夏の合宿の費用を安くあげようとして、夏休みは吉田寮にいる学生も帰省している人が多いので、この部屋を借りて、目の前にあるコートで合宿をしようとしたことがあります。初日に各自に割り当てられた部屋に泊まったわけですが、翌日、みんなこの合宿は自宅から通うことにして、吉田寮に泊まるのはやめようということになりました。あまりに部屋が汚くて、臭いもひどく、トイレもあまりに汚れているなど、即全員一致の結論でした。合宿で体調をくずしてどうするなどの意見も出ていて、とにかくこんなひどいところに住んでいる人もいるのだなあとびっくりでした。寮の廊下にはいくつか穴があいていて、この穴に落ちそうになったり、部屋の真ん中にボールを置くと、部屋の片隅に転がって行ったり、寮のどこに行っても蚊が多くてイライラしたり、特にトイレは汚くて、できれば行きたくない、などなど部員の間ではとにかくすごく不評でした。
現在ここに住んでいる学生と大学は裁判中だそうで、大学としてはこの寮を壊して新しい寮を作りたい、学生は出て行かない、、私にはわかりません。おそらく耐震基準にも問題があって、もう見ただけでもいつ崩れ落ちるかというような建物です。数年前だったと思いますが、春の新入生を迎える頃、この吉田寮を見に来た母親と新入生の二人が、寮を見て二人とも口をポカンとあけていた光景が思い出されます。本当にびっくりされていたようです。私たちテニス部の願いは、この学生寮をこわして、遠いところに移転してもらい、その跡地にまたたくさんのテニスコートを作ってほしいということです。京大の総長にはこのような要望書を出していますが、一体どうなるのでしょうねえ。
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赤倉妙高高原
子供の頃、両親がよくスキーに赤倉妙高高原につれてくれました。赤倉観光ホテルという所に泊まって楽しんでいた頃があります。このホテルは妙高山の中腹にあって、朝ホテルから出たところから山の下に滑って降りることができ、そこから山頂にリフトで上がって、そこからまた滑り降りる途中にホテルがあるわけです。ホテルには温泉もあって、眺めも素晴らしく、ホテルの食事もとてもおいしくて、楽しいところです。大人になってからは、長野や新潟にスキーに行くのは、行程に時間がかかりすぎるので、大阪からは飛行機で北海道のニセコやトマム、ルスツなどに行ったほうがずっと早く行けるので、もっぱら北海道でのスキーになってしまい、長い間、赤倉には行ったことがありませんでした。また母親は赤倉からすぐのところに見える野尻湖が気に入っていたようで、夏に母親と野尻湖に行った記憶もあります。ここには野尻湖ホテルというとてもラブリーなホテルがあり、夏にこのホテルに滞在して、野尻湖を眺めながらプールで泳いでいたこともあります。
最近この赤倉が懐かしくなって、赤倉観光ホテルに行ってきました。ホテルも赤い屋根と見晴らしのいい景色とおいしい食事が昔のままで、温泉と素晴らしい景色を満喫して、帰ってきました。野尻湖も見たくてホテルからタクシーを頼んで湖も見てきました。残念ながら野尻湖ホテルはもうなくなっていて、どこにあったのかも思い出せず、ちょっとこの点は残念でした。このあたりは、それまで知らなかったのですが、ナウマンゾウが見つかったので有名なところなのだそうです。ナウマンゾウは大陸と日本が昔つながっていたということが証明されるものだそうで、その貴重な証拠なのだそうです。野尻湖のほとりにナウマンゾウの銅像があったので、タクシーの運転手さんから説明を受けて、ちょっとびっくりでした。夜は星がとてもきれいで、温泉も素晴らしく、もっと長く滞在できたらなあと心残りで戻ってきました。また行きたいところです。
ホテルから見た野尻湖と雲海
赤倉妙高高原の朝日
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ライムライトとジェネシス
当院のレーザーや光治療にはいくつかの機種をそろえています。レーザーではキュースイッチルビーレーザーがあり、これはシミの治療で威力を発揮します。また同じ機種はRFの機能も持っていて、たるみ対策として有効な機種です。特に最近当院で人気になっているのがライムライトとジェネシスです。ライムライトはもともと機種の開発に日本人医師が入っていて、日本人の肌特有の問題に対応できるような設定になっています。ライムライトは肌の色むらや質感を調整して、しみやそばかすにも効果を発揮します。治療時の痛みもなく、治療後にテープなどをはるようなこともありません。しみを一気に除去したいという場合は、キュースイッチルビーレーザーが最適ですが、この場合は顔なら10日間テープをはってもらう必要があります。治療後にテープをはったりすることができない場合は、ライムライトがおすすめです。レザーよりは時間がかかることになりますが、ゆっくりシミやそばかすを消していく方法として人気があるように思います。
ジェネシスは毛穴や黒ずみ、赤み対策として効果が強い治療になります。治療時の痛みもないか、ごくわずかであり、治療後のテーピングなども不要なので、簡単に受けられる治療として人気が出ているような気がします。
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最初に聞くミュージカル、オペラ
オペラもミュージカルも大好きです。でも人生で最初に見るものってとても大切だと思います。食べるものでもなんでも同じことかなあと思います。最初に食べるトマトがすっぱかったりすると、ずっとトマトが嫌いになったり、、。実は最初に見たオペラは蝶々夫人でした。これは両親に連れられて、小さい時に見せられました。でもこのオペラは内容としては、外国の男性と愛しあった日本の女性が、その男が外国にもどってしまい、ずっと帰ってくるのを待っていたわけですが、その男が他の女性と戻ってくるなどというふざけた話であるわけです。小さい子供がこういうのを見ても、もうなんだこれーって思うわけです。話の内容がついていけないーって感じたのでしょうね。それ以来オペラはつまらないものになってしまったわけです。かなり大きくなるまでそのまま育ったと思います。どういう理由だったかわかりませんが、大学を卒業したころ、フィガロの結婚を見ました。モーツアルトはすごいですよね。もう感動の嵐でした。こんなオペラもあるんだ。なぜもっと早くいろいろのオペラをみなかったのだろうと後悔、後悔でした。いきなりオペラに目覚めたわけです。最初にもし親がフィガロの結婚につれてくれていたら?とも思いますが、これも小さい時に見たら、同じようなふざけた男女のもつれ?みたいに感じたのでしょうか?でも歌が素晴らしいですよね。出てくる歌はフィガロのほうが、蝶々夫人よりずっと好きです。なんとなく人生で最初に見るオペラはフィガロの結婚から入るのが安全みたいに思っています。もう今さらどうでもいいのですが、、。ミュージカルについては最初に見たのがキャッツでした。これもよかったです。ミュージカルはいきなりこれもはまりました。出てくるネコがみんな素晴らしいですねえ。メモリーなどは泣いてしまいますし、夜行列車もおばさんネコも素敵です。最後のオールドデュトロノミーの歌う、いかがです?皆さん、ネコの生き方は?もう感動、感動。また見たいですねえ、キャッツ。今は劇団四季のキャッツは福岡でしたか?皆さんもネコにごあいさつを、、、オーキャット。
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ピアノの話
私は音楽がとても好きです。子供の時は母親がかなりピアノが上手な人で、母にしばらくピアノを習い、その後ピアノの先生について、小学生の頃4年くらい習っていたと思います。女性の先生でしたが、その先生はとてもやさしく、言われるままにピアノを弾いていました。ある日、その先生がもう私よりもっと上のレベルの指導を受けたほうがいいと言われて、その先生の先生であった、かなり有名な方にピアノを習い始めました。年配の女性の方でしたが、とても指導が厳しく、1週間あまり練習をしないでレッスンに行くと、やはりそれはわかってしまうわけで、1週間何をしていたのー!ともう手はたたかれる、激しい言葉で怒られる、最後は本を投げつけられたこともあって、たしか4回か5回ほどレッスンを受けて、もうピアノは絶対にやめると親に言った記憶があります。それ以後あまりピアノを弾かなくなったのですが、大学生の頃になんとなく懐かしくなって、またピアノを弾き出したように思います。最近はあまりピアノは弾かないのですが、一時、上手なジャズピアノを聞いたりすると、すごくうらやましくて、ああもっと我慢してピアノを続けていればよかったなあなどと思ったり、、、いやいやあの先生では性格が破壊されたのでは?などと納得したり、、、複雑な今日この頃というわけです。
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