院長ブログ
プレジデントランチ
国際美容外科学会では毎回会長経験者と現会長、次期会長の昼食会というのが開催されています。目的としては今までに会長を経験した医師たちと今回の学会以後2年間会長になる次期会長がいろいろの問題や経験を話し合うということです。現在国際美容外科学会は世界に約7千人の会員がいるという世界最大の美容外科と形成外科の分野の学会で、このような大きい学会を動かす人たちはそれなりにいろいろの意見やアイデアがある方々ばかりです。人間的にも本当に魅力的な人が多く、2時間半のランチを食べながらの会議でしたが、あっという間に終わってしまったという感じがします。昼食会はカルタヘナでは一番有名なミシュランをとっているレストランで、美しいカリブ海を見ながら美味しい食事とワインを楽しみました。写真はレストランのベランダでカリブ海をバックに撮影した会長たちです。私のとなりからサラ事務局長(イギリス)、ナジムセルクス(トルコ)、リナトリアナ(コロンビア)、フォアドナハイ(アメリカ)、レナートサルツ(アメリカ)、アルトロモンタナーナ次期会長(メキシコ)です。
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国際美容外科学会(ISAPS)論文審査委員会
国際美容外科学会(ISAPS)はAesthetic Plastic Surgery という医学誌を発行しています。美容外科の分野では世界で最も権威のある医学誌と評価されています。この医学誌に投稿された論文はそれぞれの論文について3−4人の審査委員(Editorial Board Member)が評価を行っています。この審査はボランティアで行われていて、一度引き受けると2週間以内にアクセプトかリジェクトか修正が必要か、などを判断して、疑問点、詳細な説明が必要な部分の指摘、訂正が必要と思われる部分などを細かく評価しています。修正の場合は、再提出された同じ論文を同じ審査委員が再度評価するということになっていて、かなり忙しい仕事になっています。私の場合は月に2−3件の論文の審査を担当しています。
論文の審査委員会には世界で300人くらいの医師が入っています。審査委員は美容外科、形成外科領域の世界のトップの医師が入っていて、委員の名前はこの医学誌に載っていますので、ある意味名誉職でもあるわけです。この論文の審査委員会の会議が2年ごとの国際学会の開催に合わせて開かれています。今回の主な議題は論文のアクセプトが多すぎる委員とリジェクトが多すぎる委員のバランスをどう取るかとか、例えば鼻や眼瞼などのチーム分けの問題、委員の世界の地理的バランスの問題、人種によっって手術内容が異なる場合があり、このような論文をどのように振り分けるかなど、いろいろ問題もあるわけです。
今回の論文審査委員会の写真を出しておきます。女性はリナトリアナ会長(コロンビア)、男性はリープーチーフエディター(カリフォルニア大学形成外科教授)と委員会の会議と会議終了後の集合写真です。
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患者安全委員会
国際美容外科学会(ISAPS)の学会が始まりました。初日の朝の7時半から、早速委員会の会議です。
ISAPSには20くらいの委員会があります。私は現在二つのコミッティーに所属しています。その一つが患者安全委員会、Patients Safety Committeeです。メンバーは世界中から10人ほどが選ばれています。
1時間半の会議でしたが、主な議題の一つは、豊胸のために非吸収性の注入物を使用する医師がまだかなりあることです。簡単な方法に見えますが、後遺症が多発していて、これを完全に治す方法がありません。
委員会のアクションとしては
「世界中の医師にこの治療は、ISAPSとして容認てきないことをアナウンスする」
「一般の患者さんには有害な治療であり、受けてはいけない方法である」
この2点ををメディアを通じて知らせることです。
また、脂肪吸引で亡くなる患者さんが多いのも深刻な問題です。これは医師の知識と技術の問題なのですが、ISAPSとしてどのように対策を取るかについては、国によって法律の問題などがあり、継続審議になっています。
さらに日本では、
「成長因子の注入による後遺症の問題」
「無資格のカウンセラーによる治療方針の誘導」
「初診の日に急いで手術をしてしまう」などの問題も話しました。
この問題については、法律で取り締まるべきという意見が多く、委員会でさらに案を相談して、理事会経由で厚生労働省に意見を送るという方針になりました。
写真は、委員会に出席したメンバー全員です。
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国際美容外科学会(ISAPS)オープンニングセレモニー
学会の初日には世界からたくさん多数参加された医師たちを歓迎するためのオープニングセレモニーがあります。私が京都で会長を担当した時は、私の挨拶以外に、少林寺拳法、茶道のお手前、ノーベル賞を受賞された京大の山中教授の講演などでオープニングセレモニーはかなり盛り上がりました。今もいい思い出になっています。
今回のカルタヘナではやはり歌とサルサの国なので、ずっと歌って、踊ってというセレモニーでした。やはり南米はどの国も歌とダンスは止めることができませんね。私も少しダンスに参加しましたが、激しいダンスなので、ほどほどにしておきました。コロンビアにダンスのために来たわけではありませんのでねえ。
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眼瞼のセッション
今回の国際学会では、なぜか私は眼瞼のセッションのモデレーター(座長)ばかり担当に当たっています。
「上まぶたの下垂とたるみ対策」、「下まぶたの手術で合併症を防ぐためには」、「上下眼瞼の凹みをどのように治すか」、などです。
新しい方法や今までの手術手技の改良など、たくさんの興味深い講演があり、私の考え方もあれこれ話しておきました。
今回、残念だったことは、ファカルティー(講師陣)に選ばれた日本の医師が私を含めて2名しかいなかったことです。
国際学会の講演は、ファカルティーと呼ばれるグループと、一般の医師のグループの二つに分けられています。前者は学会が世界のレベルの高い医師を選んで招待状を送って参加してもらうグループで、後者は一般の医師が発表を応募して、学術委員会が内容をチェックして発表を許可されたグループです。
ファカルティーに選ばれるのは、世界のリーダーと認定されているということで名誉なことであるわけです。日本から私を含めてファカルティーが二人というのは過去最低の記録で、かなり残念な気持ちになっています。若い優秀な日本の医師がもっとたくさん世界に出てきてほしいです。
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カルタヘナ
やっと国際美容外科学会(ISAPS)の開催地のカルタヘナに到着しました。
カルタヘナ空港は周囲に広大なスラム街があって、あちこちに洗濯物が干してあって、なんだかすごいところに来てしまったなあという景色の空港です。
ここからタクシーに乗って美しいカリブ海に面したビーチにある学会会場につきました。会場といくつかのホテルは繋がっていてとても便利です。ボゴタは高地なのでかなり気温が低かったのですが、ここカルタヘナはかなり暑くて、ホテルには4つ大きなプールがあります。皆さんプールでくつろいでいたり、海で泳いだりビーチリゾートを楽しんでいる様子です。
ホテルや学会会場周辺はスラム街もなく、美しいカリブ海とビーチがずっと続いている素敵なところです。
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コロンビアのボゴタにつきました
月曜日の早朝に伊丹を出発して、羽田でJALの新しい機種のA -350-1000に乗り換えて、12時間かけてダラスに着きました。ダラスからはアメリカン航空に乗り換えてボゴタに到着です。
ダラスでは8時間も空港で待つ必要があり、ボゴタまでがさらに7時間のフライト。到着が夜の11時半になりました。ボゴタで1泊になり。まだ最終目的地のカルタヘナには着いていません。
長い旅は本当に疲れますが、羽田からダラスまでのJALはとても快適でした。写真の通りビジネスクラスは個室になっていて、ドアを閉めると一人きりになれるわけです。ファーストクラスでは個室はよくありますが、ビジネスクラスでは世界の飛行機で多分初めてだと思います。映画もたくさん見ましたし、お酒も食事もとてもレベルが高かったです。CAさんもみなさん笑顔で親切で、アメリカン航空も見習って欲しいです。
アメリカン航空はアメリカからコロンビアまでのインターナショナルフライトなのに、映画もなく、音楽もなく、 ビジネスクラスの席をとっているのに、エコノミーより少し幅が広いだけでフラットにもなりませんしねえ。CAさんはとにかく大きな声でずっと話していて、もううるさいのなんの。笑い声も大きくて、こちらは寝たいのに寝られませんから。トイレなどもJALとかANAではいつもきれいにCAさんが管理してくれていますよね。アメリカンはもうすごいことになりますから、いつもですけど。まあとにかくアメリカの航空会社は疲れますよ。
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あわびで満腹、キャビア食べ放題、トリュフが山盛り
日本ではキャビアとかトリュフってかなり高いですよね。またあわびもどこのお店に行っても、あまり多量には出してくれませんよね。でも海外だとそれほど高額でもないのでしょうか?事情はよくわかりませんが、あわびもキャビアもトリュフももう食べられませんっていうくらいたくさん食べたことがあります。あわびについては、あわびのしゃぶしゃぶを食べたことがあります。これはオーストラリアのメルボルンであった国際美容外科学会で、私がプログラムチェアを担当した時のことです。国際学会のプログラムを作る委員会があって、この最高責任者であるチェアをその準備の2年間担当したわけです。メルボルンでの学会最終日に、メルボルン在住の医師たちが打ち上げパーティーをしてくれたのです。プルグラムチェアは本当に重労働で、大変でした。この時の夕食にあわびのしゃぶしゃぶを選んでくれたわけです。日本ではこういう食事って経験がなかったので、こんなにたくさんのあわびを一度に食べたことはありませんでした。これがなかなか美味しいので、よくこんなお店を見つけてくれたと感激していました。残念ながら、そのお店以後、あわびのしゃぶしゃぶの食べ放題のようなお店は経験していません。本当にこういうお店っってメルボルンだけなのでしょうかねえ?
キャビアを好きなだけどうぞという経験は、以前サンフランシスコのリッツカールトンホテルに宿泊した時のことです。いつもは普通の部屋で宿泊するのですが(寝られたらそれで充分って思っていますので)、この時はなぜか一度くらいスイートルームに泊まってみようと思ったりしたわけです。まあ、びっくりするような広い部屋でとても快適だったわけですが、この部屋に宿泊すると専用のラウンジがあって、ここで朝食も夕食もここで自由に食べられて、それ以外の時間帯ならお酒でもおつまみでもなんでも好きに飲んだり食べたりしてくださいという感じになっているんです。この時にラウンジ内にキャビアがどんぶりかと思うくらい大きなお皿に山盛りにしてあったわけです。え?これってキャビア?って思いましたよ。でもキャビアっていくらなんでもこればかりをたくさんは食べられないですよ、ほんとに。あまりたくさん食べると、気持ち悪くなったりします。ありたくさんは食べ慣れていないという大きな問題があるからなんでしょうねえ。残念でした。
トリュフについては本当に楽しい思い出で、私が国際美容外科学会の会長になった時、それまで毎年年末の理事会はロンドンでの開催になっていたわけですが、ロンドンはミュージカル以外はあまり楽しいことがなかったわけです。よく雪が降ったり、雨も多かったですし、とにかく食事がまずいです。何を食べてもロンドンはまずい!ほんとですよ。それで会長になれば、理事会の場所を変更できるのです。これは全く自分の意思でできるので、これって楽しいですよね。理事会参加の旅費はビジネスクラスで学会負担で可能なのです。それで私は食事の美味しいイタリアのローマに変更したわけです。これが大当たり。理事会に入っていた一人がイタリアの先生だったので、二日間行われる理事会の2回の夕食は彼がローマで美味しいレストランを上手に見つけて予約をとってくれたのです。この時に一度食事に行ったレストランで食べたのがトリュフが山盛りのパスタだったのです。これがもうすごいトリュフの香りで、まさに絶品でした。トリュフッてパスタがどこにあるかわからないくらい山盛りになっているとものすごくいい香りになるんですね。もう涙が出そうなくらい美味しいパスタでした。またあのお店には行ってみたいです。それ以後そんなに多量のトリュフを一度に食べたことはありません。ローマの毎年の理事会は理事全員が私の選択を絶賛してくれていました。またローマのあのお店にも行ってみたいです。
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コロンビアの国際美容外科学会
次の月曜日にコロンビアでの国際美容外科学会(ISAPS)の会議に出発します。しばらく日本におりませんので、当院で診療中の皆様にはご迷惑をおかけしますが、これも勉強のためなので、よろしくお願いします。クリニックには吉田昭子医師がおりますので、なにかあれば、彼女が対応できます。月曜日は早朝に伊丹発で羽田乗り換えになります。羽田からダラス、ダラス乗り換えでコロンビアのボゴタに到着。その日はボゴタの空港内のホテル1泊で、翌日にボゴタからカルタヘナに行きます。遠いですよねえ。カルタヘナはカリブ海に面していてコロンビアでは一番有名なリゾート地なのだそうです。ボゴタやカリには過去に国際美容外科学会の講習会などで行ったことがありますが、カルタヘナは初めてなので、楽しみにしています。
またISAPSの世界のたくさんの友人の医師たちに再会できるのもすごく楽しみです。コロナ以前は一年に何回も世界のどこかで会っていた医師たちですが、コロナ以後こういう機会がなかなか少なくなって、今回は本当に数年ぶりに会う医師なども多いので、久しぶりの同窓会の気分です。もう一つ楽しみなのは羽田ーダラスがJALなのですが、今回のダラスまでの機種が最近成田ーニューヨーク線に導入された新しい機種なのだそうです。8月以後はダラス線もすべてこの新しい機種になるそうですが、それまでは一日おきに新機種と旧機種が飛んでいるそうです。当日はダラスまでは新しい機種なので、ちょっと期待しています。この機種のビジネスクラスやファーストクラスはかなり評判になっていましたよね。
でもいつもいやなのは米国内でJALから乗り継ぐと、私の大嫌いなアメリカン航空になることです。サービスは悪いし、バゲージの行方不明はもう何回経験したかわからないくらいありますし、さらにバゲージが壊れたり、激しく汚れたり、もう何をやってるんだか?コノヤロー!と思うくらいです。トラブルがおきた時の係員の対応も私たちの責任ではありませんってまず言いますからねえ。最近は米国の知り合いの弁護士に連絡してあなたを訴えるというとすぐ人が変わったように丁寧に対応をしてくれるということを学んだので、この手がありますけどね。そんな知り合いの弁護士さんなどいませんよ、もちろん。もうとにかく快適なことなど一度もないのです。もー。今度同じことが起きたら、次はやっつけてやらないとだめですよね。
コロンビアの学会ではファカルティーには当然入っていて、座長だとか講演などが3つ当たっています。また会長経験者の会議とか、学会医学誌の論文審査委員会(Journal Editorial Board)の会議、次期理事会のメンバー選出のための会議、患者安全委員会(Patients Safety Committee)の会議などに出る必要があり、さらに毎晩夜遅くまでなんとかディナーみたいな宴会がありますのでこれもすべて参加します。多分毎晩サルサを踊らないといけないのでしょうね。この国はとにサルサ、サルサです。ブラジルのサンバみたいにみんな大好きみたいです。こんな感じで、わりに多忙な予定になっています。 すでに理事会を降りていますので、もう出番もなくなってのんびりできると期待していたのですが、なんとなくやっぱりね、、、というような状況になっています。とにかく長旅なので、どっと疲れが出ないように、飛行機の中では全力でお酒を飲んでリラックスして行ってきます。
投稿者:megaclinic
ギリシャの島々
佳子様がギリシャを訪問中ですね。アテネは当然ですが、あちこちたくさんの島を訪問されているのもよく理解できるところです。エーゲ海の島って本当に美しすぎます。生まれて始めてギリシャに行った時にアテネもかなり感激しましたが、アテネまで来たら、エーゲ海の島は絶対に行かないとだめですよとたくさんの人に言われたことを覚えています。その時は夜にアテネに到着したので、市内から見る山の上のパルテノン神殿は夜空に浮かんでいるようで、本当に美しい景色でした。その後サントリーニ島に行ったのですが、まさにあり得ないような絶景で感動でした。さらにそれからは国際美容外科学会の講習会やヨーロッパ形成外科学会、美容外科学会などが何度もあって、たくさんの島に行けたのは幸せなことでした。サントリーニ、ミコノス、クレタ、ロードスなどですが、それぞれすこしずつ違いもあって、楽しい思い出になっています。エーゲ海はあまりに美しい海ですよね。
今回佳子様が訪問されている島はケルキラ島、コルフ島、サラミナ島ということですが、全部知らない島ばかりです。公式訪問なので、ギリシャ政府としてかなり美しい島々を選んでおられるはずです。あまりに島の数が多いので、すべての島って多分ギリシャの人も行ったことがないはずです。
いつもギリシャの島で思い出すことは、パリのルーブル美術館にあるサモトラケのニケの彫像です。この翼のはえた勝利の女神はもともとはギリシャのサモトラケ島の岬にあったのです。美しいエーゲ海を見下ろす岬にあってこそ、この女神は美しいと思うのです。京都の金閣寺は後ろの衣笠山と前の池、周囲の木々の緑を借景として作られているわけです。お寺だけを移転するなどありえないと思うのです。ルーブルにある女神像はもぜひとの位置に戻してほしいです。エーゲ海をわたる風の中でこそこの女神は輝いていると思います。この女神がもとにあった場所に戻されることがあれば、ぜひサモトラケ島は行って見たい島です。
投稿者:megaclinic