院長ブログ
名前で損をすることがありますよね
自分の名前で損をすることがありますよね。ラストネームはご先祖様からいただいたものなので、あまり、どうこうは言いたくありませんけどね。ファーストネームは多くの場合、ご両親が必死で考えたものなのかもしれません。私の場合、どちらの名前もどうなんだろうね、、、と思ってしまうのです。要するに日本人以外の方々がどうしても覚えられないとか、正しく発音できないという問題があります。ススムはうううという発音が続きますし、タカヤナギはああああという発音が続くことになります。これは特に欧米の人たちにとっては耐え難い発音というか、正しく発音するのがかなり苦痛のようです。
最初にこのことを経験したのは以前にも言ったことがありますが、同志社中学にいた時のことです。当時同志社中学にはアメリカから来られた二人の英会話の先生がおられました。ラッシー先生とグウィン先生という先生です。ラッシー先生は私を当てる時にいつもミスタータキヤナガと言っておられました。グウィン先生はミスタータコヤナギでした。このためです、私の中学生の時のあだ名はタコでした。
中学の時に私のラストネームはかなり白人にとっては難しい発音になるのだなあということを理解していました。でも当時はススムも難しいということはわかりませんでした。その後特にアメリカにはたびたび手術の見学に行っていたわけですが、この時にあちらの皆さんが私のファーストネームをススミとかススモとかスシとか、とにかくほとんどの人が正しく発音できなかったのです。国際美容外科学会(ISAPS)の理事会では皆さん私の名前では毎回苦労されていたので、いつからかタカと呼ばれるようになってしまい、今もこの名前が世界的に使用されるようになっています。
今回のコロンビアでの国際美容外科学会でも新しい会長になったメキシコのアルトロモンタナーナが、新会長としての挨拶の中で自分を育ててもらった一生感謝する医師(My Eternal Gratitude )として7人の医師の名前を出してくれたのですが、残念なことにその中の私の名前がSUSUMO (ススモ)になっていたのです。またかーと思ってしまいましたが、会場にいた皆さんもほとんど気がつかない話だと思います。それくらい難しいのでしょうかねえ?もー、なんとかなりませんかねえ。
投稿者:megaclinic
梅田で出会った二人のおばあさん
おばあさんA: あらーまあー、あんたまだ生きてたんかいなー。
おばあさんB: 梅田に出てくるだけで、きっついなあー。
投稿者:megaclinic
学会最終日でのリナトリアナ会長
国際美容外科学会(ISAPS)は形成外科や美容外科の分野では世界最大の会員数のいる国際学会です。その会長になりたい人はとても多いので、第三副会長、第二副会長、第一副会長、次に次期会長と2年ごとくらいにランクをあげていくわけですが、この期間も激戦というか、選挙で落ちる理事も多く、すごい競争が起きることになります。
会長になると仕事がとても忙しく、2年間は十分な睡眠が取れないような感じになります。私の場合は昼間にクリニックの仕事をして、帰宅して夕食をとってから、さあこれから学会の仕事!というような感じで毎晩12時とか時には2時くらいまで働くようなことになっていました。とにかく世界中からとんでもない数のメールが来ますし、委員会だけでも20くらいありますので、それぞれに頑張って活動をされていて、それぞれのチェアなどからも頻繁に連絡が来ます。また15人の理事たちもたくさんの意見のある方々なので、新しい提案や世界のいろいろの問題の解決など、多くの仕事を抱え込んでいるのです。会長になると、一年間で約20回程度世界のあちこちで開催される講習会やライブ手術などへの参加なども多くなり、会長にはとにかくいつも参加してほしいということになりますので、私も1年間で平均で15回くらいどこかの国に行って、この講習会やライブ手術などに参加していました。
今回のコロンビアでの学会のリナトリアナ会長もおそらく同じように大変な思いで2年間の努めを果たしておられたと思います。ずっと理事会では一緒に仕事をしたきた仲なので、彼女が初めて理事会に入った時からよく知っています。最初からとても活発な意見を言う人で、その時から将来はこの人は多分会長になるだろうなあと思ったりしていました。実際にその通りになったわけです。
自分の経験から学会最終日はとにかく無事に終わったーという気持ちで、明日からは会長は次の人が担当になるんだなあとか、周りの人に感謝したり、もう頭の中はいろいろの思いがグルグル状態なのです。
コロンビアでの学会の最終日のクロージングセレモニーのあと、しばらく理事たちや過去に会長を経験した私たちなどもすこし会場に残って、あれこれ話をしていました。その時に私とリナが話をする時間もあったので、2年間よく頑張ったね、素晴らしい学会だったとほめてあげたのですが、その時に彼女は突然泣き出してしまいました。つらかったことや楽しかったこと、いろいろの思いがこみ上げてきたのだと思います。泣いたあとはとても素敵な笑顔で、彼女がどれだけ必死で頑張ってきたのかががよく伝わってきました。最後に見せてくれた彼女の笑顔は本当にすがすがしい、さわやかなものでした。
投稿者:megaclinic
ローマでの出来事について
国際美容外科学会(ISAPS)の仕事で本当に世界の多くの国を訪問してきました。とても楽しい思い出が多いわけですが、一度だけ少しこわい思いをしたことがあります。やはり心配なのは治安で、犯罪にあうようなことがないかどうかはいつも心配なことです。今回のコロンビアでもあまり治安がよくないという話もあって、空港に到着した時はできれば貧乏に見えるくらいの服装が安全だとか、いろいろの話がありますよね。コロンビアは今回で3回訪問したことになりますが、一度もこわい目にはあっていません。学会そのものがわりに安全な場所を選んでもらっているということも一因かもしれません。
例えばブラジルの学会などの場合は、毎回ビーチのどこかだったわけですが、いつも言われていたことは早朝や日没後は絶対にビーチには行ってはいけないということです。やはり人があまりいないビーチは危険なようです。昼間はビーチは人が多いのですが、こういう時も、貴重品はビーチには持って行ってはいけないのは当然ですよね。泳いでいる間にこの貴重品を誰かが砂で隠してしまって、これが行方不明になって、持ち主があきらめて立ち去ってから砂を掘りおこして、持ち去るという手口もあるそうです。
私が人生で一度だけこわい目にあったのは実はローマです。大体人通りが多い場所は安全という頭があったのですが、大きい通りを歩いていた時に問題が起こりました。周りには多くの人が歩いていて、そんな場所では犯罪は起こらないと思っていたのです。また悪いことをするのは大人という油断があったのも事実です。私の後ろを5−6人の子供たちが騒ぎながら歩いていたのはわかっていました。小さい子供たちなので、楽しい話でもしているのかなあと思ったりしながら歩いていたわけです。
すると突然同時に左右で別々の子供が私の腕をしっかりつかんだのです。それと同時にまた別の子が後ろから私のズボンの両方のポケットに手を入れて、財布をつかもうとしたのです。これが全く同時に起きたのです。一瞬のことで何が起きたかわかりませんでした。幸いポケットが深くて、財布は無事だったのですが、この直後すぐに5−6人の子供たちはそれぞれ別の方向に走って逃げていきました。もし財布を盗めた場合、どの子が財布を持っているのかわからないというとても上手に訓練された子供たちに見えました。イタリアは本当にいろいろの手口で悪いことをする人がいるようです。あまり高額の現金を持ち歩かないというのが一番安全な対策なのでしょうね。悪いことをする子供もいるのだというのはなんともショックな出来事でした。
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学会最終日のディナーダンス
やはりコロンビアというか、踊るのが大好きな国ですよね。学会最終日のディナーもダンス、ダンスでとにかく皆さん踊っていました。よく学び、よく遊べという感じがいつもします。昼間は学会でしっかり勉強していますが、夜になると、もう全力で歌って踊って、皆さん人生を楽しんでおられました。
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ファカルティーの紹介、その2
世界で美しい手術や治療をされている医師はかなり多いわけですが、コロンビアではそういう医師たちが世界中から集まっていましたので、私の親しい友人たちをさらに紹介しておきたいと思います。
- サングアンクナポーン(タイ)性転換手術ではアジアのトップと思います。
- ムスタファハムディ(ベルギー)乳がんの乳房再建でとても有名です。
- オヌールエロール(トルコ)鼻の手術方法をいくつも開発されました。
- ミシェルルイフ(フランス)脂肪吸引、注入などできれいな手術をされます。
- バーマンガユロン(米国)ISAPS医学誌の前チーフエディター。専門は鼻です。
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ISAPSコロンビアのファカルティーの一部の紹介
国際美容外科学会(IASPS)では毎回学会が指名した医師たちに講演やライブ手術、座長などを担当してもらっています。この医師たちはファカルティー(講師陣)と呼ばれていて、今回の学会では約200人ほどが入っていました。今回は日本からは私と博多の矢永先生が入っていました。日本からたった二人というのは過去最低の人数で本当に残念なことです。
ファカルティーの医師たちはほとんどの医師たちが今までに世界のどこかで一緒に何回も講演をしたり、ライブ手術を担当したり、座長でいしょに登壇したりしているので、仲のいい友人たちばかりです。もちろん多少全く新しい医師たちも入っているわけですが、、。
そのうちの世界でとても有名な医師たちをすこしだけ紹介したおきたいと思います。
- リナトリアナ会長(コロンビア)。
- アルトロモンタナーナ次期会長(メキシコ)。
- オザンソーザ(米国)今回の学会のプログラムチェアを担当。
- カイシュロードラフ(スイス)ナノファット、マイクログラフトなどで有名です。
- ティモシーマーティン(米国)白人のフェイスリフトではアメリカでは、トップと思います。
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白い服装できてくださいという夕食会
外国の学会では服装のルールを作って学会の夕食会を開催されることが多いと思います。よくあるタイプはブラックタイオプショナルというタイプで、いわば正装ということです。男性は黒のタキシードにブラックタイなどや黒っぽい背広にネクタイなどが必要になります。その他アメリカなどの学会などでは時期によってはハロウィンパーティーなどの時があり、自由にどんな姿で参加でもいいですというのも2回ほど経験しています。あるいはまれに、参加される皆さんの国の衣装でお願いしますなどもありました。
今回のコロンビアの学会では2回夕食会があり、そのうちの1回は白いカジュアルな服装でどうぞという夕食会がありました。コロンビアの方は白い服が好みなのでしょうか?事情はよくわかりませんが、皆さん真っ白で統一されていて、これはこれでなかなか美しい夕食会でした。音楽はやはりサルサで一晩中、楽しい音楽を聞きながら、一部の人はダンスに夢中になって楽しんでおられました。まさによく学び、よく遊べという感じです。
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眼瞼のパネル
今回のISAPSコロンビアでは私は眼瞼ばかりが担当になっています。また次の眼瞼のパネルディスカッションがありました。このパネルでは主に上まぶたと下まぶたのへこみの対策、特にフィラー、脂肪注入、脂肪移植、再生医療、またこれらとレーザの併用やリフト手術をどのように併用するか、などが集中的にディスカッションされました。みなさんいろいろの工夫をされていて、充実した中身の濃いパネルでした。一つだけとても興味深い方法が発表されていて、とてもいい方表だと思いますので、日本に帰ってからもこの治療方法を始めたいと思います。
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サンフランシスコの話
国際学会に出席すると、世界中の友人に会うことができます。理事会に12年も入っていましたので、この間、理事たちは全員世界のあちこちの学会に講演や現地での教育のための手術担当などで働いているわけです。一年のうちにISAPSの講習会だけでも世界中で20回くらい開催されていて、特に私が副会長や会長になった時はほぼ月に1回くらいの頻度でどこかの国に行って講演や手術を担当していたわけです。このようなことでISAPSは世界中で家族同然の友人がたくさんできてしまうことになります。
アメリカにもたくさんの友人がいますので、コロンビアでも多くの医師に会えて楽しんでいます。このアメリカの友人たちの話でよく出てくる話がサンフランシスコのことです。みなさん口をそろえて、サンフランシスコは危険な街になったというのです。どうもバイデン大統領が移民や難民などを簡単に米国に入れ過ぎたという話で、どういう理由かよくわかりませんが、サンフランシスコだけが突出して危ない街になってしまったそうです。
私にはアメリカには来てもいいが、サンフランシスコだけはダメだとか、アメリカ形成外科学会もアメリカ美容外科学会も今後いつまでなのかわかりませんが、学会の開催地としてサンフランシスコは選択しないことになっているのだそうです。
そんなに危ない街になってしまったのですねえ。美しい、大好きなところだったのに、、、。いろいろ聞いてみると、ニューヨークやサンディエゴ、シカゴ、などほかの街は特に大きな変化はないそうです。なぜサンフランシスコだけが急変したのでしょうね。気候が温暖なので家がない人も外で生きていけそうだからじゃないかという意見もありましたが、なんともつらい話です、、、、。
投稿者:megaclinic