院長ブログ
明日から西日本のソフトテニス大会です。
今日の夜から岡山に行きます。西医体と言われていますが、西日本医科学生総合体育大会という大学の医学部の総合体育大会です。オリンピックのようにバレーボール、ラグビー、テニス、柔道、野球、水泳、卓球などいろいろのスポーツの大会が西日本のどこかで開催されます。これらの大会で上位に入ったチームや個人が全日本への出場権を得ることになり、8月の後半に東日本のチームや個人と一緒に全日本の大会が開催されることになっています。西医体のソフトテニス大会は明日から3日間で、私は11日と12日の連休の時だけ応援と指導に行きます。一応ヘッドコーチなので。クリニックの方は火曜日からは通常の診療になっていますので、休診はありません。
とにかく毎日暑い上に岡山のテニスコートには日陰が全くないのです。樹木もありませんし、観覧席に屋根もありません。昨年もこのテニスコートでの試合で、2-3人の選手が熱中症と思われる症状で寝込んでいました。暑さ対策は本当に真剣にやらないと危ないですよね。大会に来て体調をくずすなどは一生悔いが残ることになります。テニスコート周囲に木を植えるとか、屋根を作るとか、なにかやってほしいのですが、このコートはどうなんでしょうねえ。またもうひとつこのコートでの問題は周囲に食事ができる場所がないのです。岡山駅から車で20分くらい南に行ったところにあるのですが、昼食のために岡山駅周辺まで戻るか、途中にラーメン屋さんとサンドイッチ程度を食べることができるカフェのようなところがあるくらいです。部員たちはお弁当を届けてもらっているようですが、、、。なにかと不便なところです。要するにとても新しいテニスコートなので、郊外の何もないところに大きなテニスコートを作っただけでまわりには何もありませんというような感じになっています。
でもまあ一応岡山なので、街まで戻れば、あれこれ食べるところは優秀なところも多いわけです。夜はすこしあちこちを歩き回りましょうかね。一日だけは京大の他のコーチたちと一緒に食事をしようということになっています。私のおごりで、、、。
投稿者:megaclinic
和歌山でのテニス合宿から戻りました。
本日、和歌山の日置川というところにあるテニスコートでの合宿から戻りました。京大医学部ソフトテニス部の合宿だったわけですが、とにかく暑くてもうどうかなってしまいそうでした。なんとか無事に戻ることができてホッとしています。今回の合宿は私が泊まるホテルがテニスコートからかなり遠いところになってしまいました。周参見(すさみ)という場所にあるホテルベルヴェデーレという犬と一緒に宿泊できますというホテルでした。もう少し先が潮岬という場所になり、ホテルが高台にあるので、ホテルからは太平洋を見下ろすことができ、夜になると周りは真っ暗で、海には漁火が所々に見えて、とても景色のきれいなところでした。ホテルの食事もとても美味しくて、懐石料理も魚がとにかく新鮮でしたし、二日目はバーベキューにしたのですが、これがまた熊野牛なども出て、すごく美味しかったです。料理についてはこのホテルはなかなかのレベルでした。バーベキューの時だけはたくさんの犬も参加していて、これもにぎやかで楽しい光景でした。朝食はバイキングで、あれこれ種類も多く、その中の一部にワンちゃんのためのバイキングもあって、犬のバイキングってねえ、なんかとても可愛かったです。ちゃんとここは犬用のコーナーですと書いてあったので、間違って食べるような人はないと思いますが、、、。
温泉については大浴場からも露天風呂からも、太平洋をながめることができるので、なかなか良かったです。ただ露天風呂の海に近いところでおじさんが海をもっと見ようと立ち上がってしまうと、道路からおじさんのほぼ全身が見えてしまうので、ある意味スリルのある温泉でしたが、、。外でキャーっという叫び声も聞いたことがありませんし、道路で倒れている女性もおられなかったので露天風呂で立ち上がるような人は多分いなかったのでしょうね。
合宿の方は部員のレベルも少しずつ上がってきたので、大会が待ち遠しい感じになっています。ただなんとなく最近の京大の学生諸君は、教えたことはちゃんとできるようになろうと頑張っていると思うのですが、とにかく京都大学のみさなんはおとなしいです。試合に負けて号泣するとか、チクショーと思って試合をしているような部員がとても少ないので、こういうところが私としてはちょっと物足りないなあと思ったりしています。試合に負けてもニコニコしているような部員もいますので、、。ずっと昔になりますが、長崎大学のソフトテニス部にその後医学部の全日本選手権で優勝した学生が、当時一年生で試合に出てきた時のことをよく覚えています。この人とはその後の全日本の大会の懇親会で一緒になって話したことがあるのですが、高校の時に長崎県のインターハイ代表だったそうです。それで長崎大学に入学した時に医学部の大会なので、すごく自信があったのだそうです。京都大学と長崎大学の試合だったのでよく覚えているのですが、この新入生がコートに入った時に、後ろで応援している長崎大学の部員全員(ほとんどが自分より上の学年ですよね)に向かって「お前ら、しっかり応援しろよ」と叫んでいたのです。なんかこういうすごいのが京都大学っていないのですね。お酒を飲んだ時だけごくまれに京都大学でもこういうのがいますけど、テニスコートではこういう部員はいません。
あ、思い出しました。京都大学の当時の男子の新入部員の一人がお酒を飲むとすぐにいきなりハイテンションになるような部員だったのです。部の宴会の時に、すでに卒業生であった私の挨拶を聞いてこの一年生が言った言葉。「高柳、ええ挨拶じゃった。気に入った!一緒に飲もう、わしの席に来い」。参考までに彼はテニスがすごく下手でした。一度私は彼に言ったことがあります。テニスの試合の時も少しだけお酒を飲んでみたら?試合の相手がこわがりますかね?
- 日置川テニスコートの管理棟。和歌山国体が行われたきれいなコートです。
- コートの前の海岸。たまに海からの風が吹いて来て、少しだけ涼しく感じられました。
- ホテルの庭と太平洋。テントはバーベキューの場所で、かわいい犬もたくさん参加していました。
- ホテルから見た太平洋。夜は漁火と星がうっとりするくらいきれいでした。
投稿者:megaclinic
タバコの害について
タバコが有害だということはほとんどの方が知っておられると思います。頭に浮かぶのは多分肺がんなどではないでしょうか?もちろん肺がんは発生率がかなり高くなるわけですが、他の一部のがんももちろんそうです。脳腫瘍、乳がん、喉頭がん、などは受動喫煙を含めてタバコがより発がん率を高くしていることはよく知られています。ただあまり知られていないことは肌の老化がかなり進行することです。しわや顔のたるみ、くすみ、などがタバコを吸う人はとても早く出現してきます。タバコを吸う方でエステに行ったりしている方もあるわけですが、本当はエステに行くより、タバコをやめたほうがずっと肌はきれいになります。タバコを吸いながら、エステに行くのは、毒を飲みながら、薬を飲んでいるようなもので、あまり意味がないと思います。
ご存知の方もあるかもしれませんが、有名なハーバード大学の研究があります。もう気が遠くなるほどの長期の研究報告なのですが、世界中の一卵性双生児の一生の変化を追跡した研究があります。一卵性の双子である二人は遺伝子情報が全く同じなので、歳を取った時になんらかの差があるのは遺伝子以外の要因によるということになります。老化の進行についてもこういう研究があり、もし二人の間で一人はかなり老けていて、もう一人はかなり若く見えるということになると、何がこういう差を生み出したのだろうということになるわけです。この研究であきらかになったことは一人がタバコを吸う人で、もう一人がタバコを吸わない場合、二人のシワや顔のたるみ、皮膚のくすみなどはタバコを吸う人のほうがずっと目だっていたわけです。実際にこの研究結果に含まれた人たちの写真を国際学会で見たことがありますが、とても双子には見えないくらいに差のある人もあって、タバコがこれだけの変化を起こすのだなあとびっくりしたことがあります。他に差が出たのは紫外線の影響です。たとえば一人は北欧で暮らし、もう一人は南の島などで暮らしていたような場合、皮膚に当たる紫外線の総量は全く異なってしまうわけです。やはり紫外線をかなり浴びていると皮膚はダメージをもらうのですね。北欧の人はかなり若い肌を維持していました。過度の日焼けはやはりよくないようです。
とにかくタバコはご本人だけでなく、周りの人も害をもらうので、やめてもらったほうがいいですよね。実際にタバコを吸わない人にとっては、
横でタバコを吸われると、本当に臭くてたまりませんよね。頭から水をかけてタバコの火を消してしまいたくなります。
投稿者:megaclinic
明日からテニスの合宿です
明日の夜に和歌山よりずっと南にある日置川というところに行きます。京大医学部ソフトテニス部の夏合宿です。日曜日と月曜日に学生とテニスをしますので、月曜日は大変申し訳ないのですが、診察を休ませてください。本来は学生と一緒の宿がテニスコートに近いのですが、何しろ民宿なので、共同風呂、共同トイレで、どうもこういうのに抵抗があります。それに学生と一緒の食事だと、たとえばご飯と焼きそばなどのメニューがあったり、テニス以外に全然楽しいことがないのです。ワインを飲んだり、ビールを飲んだりするのもできませんしねえ。昨年はこのコートのそばのホテルがなかなか素晴らしくて、温泉があって、目の前がきれいな海で、食事もなかなかのレベルだったので、良かったのですが、今年の6月に閉館になってしまいました。近くには民宿しかないので、今回はテニスコートからはかなり遠い周参見というところにあるホテルに宿泊することにしました。犬といっしょに宿泊できるというホテルで、温泉があり、部屋には露天風呂もついていて(犬は露天風呂には入れないです、たしか。そんな犬、見たことあります?)、高台にあるホテルなので、美しい海を見下ろす場所にあるそうです。食事も懐石料理とかバーベキューなど、いくつものプランから選べるようになっているようなので楽しみにしています。お酒もあれこれ飲めますしね。
ただこのクソ暑さなので、ぐったりしてしまわないかすこし心配です。年々平均気温が上がっていますよね。うちわ片手にテニスをすることもできませんし、傘をさしながらテニスもおかしいですもんね。でも日本ソフトテニス連盟の規則にはプレー中に傘をさしてはいけないとか、うちわを使ってはいけないっていうルールはありません。やっぱりやってみましょうか?でも暑いからと言って水着でテニスをするというのはルール違反になります。服装についての規則はちゃんとあるのです。でも本当に暑いので、水着も可というルール変更はだめですかね。
投稿者:megaclinic
台湾形成外科学会から招待講演を依頼されました
一昨日台湾形成外科学会から招待講演の依頼をもらいました。名誉なことですが、招待を受けてもらえるのであれば、さらに追加で学会の前に1週間ほど早く台湾に来てもらって、台湾の名門病院であるChang Gung Memorial Hospital のVisiting Professorとして診療や手術の指導をしてくれないかという相談ももらいました。現在私の仕事の一部になっているジョンズ・ホプキンス大学の客員教授と同じような仕事の依頼が来てしまったわけです。過去には他にはルーマニア美容外科学会でも同じようなことをやったことがあります。その時はルーマニア美容外科学会の招待講演を4つほど担当したのですが、その後にルーマニア医科大学のVisiting Professor を依頼されて引き受けたことがあります。
ほとんどの仕事はいろいろの患者さんの治療方針について私ならこのようにやりますとか、私の実際の手術方法を指導するとか、実際に現地で患者さんの手術を担当するなどです。まれには死体を使って、若い医師を指導するなどのこともやったりするわけですが、、。ただ、今回の台湾については12月ということになるので、どちらかというとクリニックでの手術の予約の多い月になるので、できればあまり長期に休みを取りたくないと思っています。そういう判断で、台湾形成外科学会の招待講演のみの参加ではだめなのかと相談中です。それなら4-5日くらいの休診ですみますので。
台湾は何回も行っているのですが、ごく一部なのですが、街の中ではヘビを食べるお店がありますよね。あれがどうしても苦手で、匂いも多少独特ですもんね。台湾では経験がありませんが、中国では実際に2回ほど食事にヘビが出てきたことがあります。ヘビのスープともう1回はなんだかぐちゃぐちゃした料理の中に入っていました。独特の匂いがある上にスープで出された時は、あきらかに見た目でヘビがぶつっとそのまま切断されていて、スープに入っているのです。周りの中国の医師の方々にこれってヘビですよね?と聞くと、そうですよ、美味しいので、ぜひ、、、。こういうの苦手です。日本人はヘビは食べませんと言って断りましたが、皆さん美味しいのに残念ですとか言われて、、、。本当にまわりの中国の先生方は美味しそうに笑顔で食べられていました。無理な食べ物ってやっぱりありますよ、大体は食べることができますが、、。中国で本当は一口も食べたくないのに、頑張って食べたものとしては、サソリ、クマの手というか足というか、それにヤギの一匹そのままの丸焼き(これもかなりの匂いでしたが頑張りました)、、、。食べますか?と言われて絶対にいやと言って断ったものとしてはサルの脳みそ。これも怖いですよね、人間としてこういうものを食べていいのかどうなんだか、、。
台湾ではあとはとても臭い豆腐がありますよね。臭豆腐って言ってますけど。これも匂いが強烈なので、無理です。近くで食べられても不快になります。こういう怖い食べ物は普通は学会では出しませんけどね。街では出会ってしまうので、時々倒れそうになります。そもそも学会ではだいたいあまり高額で美味しいものは出してくれません。やはり予算というのがありますもんね。でも時々現地の親しい医師たちやときには会長などが学会の懇親会ではあまり食べないでくれと言って、その後になかなか美味しいお店に連れてくれたりすることがあります。台湾でもこういう高級レストランなどで食事をすると涙が出るほど美味しい食事を楽しむことができます。今年の12月はどんなことになるのでしょうね?
投稿者:megaclinic
小倉で思い出したこと
北九州市の小倉というのはなんとなくとても面白い街です。小倉北区はちょっと住みにくい場所なのかもしれませんが、私の住んでいた小倉南区は、とてものどかないいところでした。私自身は京都生まれの京都育ちなので、小倉に転勤になるまでは物心がついてからは京都しか住んだことがありませんでした。京都という街は他の地区から引っ越した人にはとても面倒なところなのかもしれません。一応上品な街ということになっていますので、とにかく本音でものを言わないですよね。
以前京大病院のある看護師さんが北海道出身で、いきなり京大病院勤務になり京都に引っ越してきたそうです。引っ越して間もない頃に近所でお祭りがあったそうで、近所のどなたかが寄付を集めるために家に来られたそうです。京都の人はまずいきなり寄付のお願いです、、なんて言えないですよね。そこにたどりつくまでに、どうでもいい話が多すぎるわけです。いきなり寄付を集めてるのでお金をくださいなんて京都の人は絶対に言わないです。それで北海道出身の看護師さんに、町内のお祭りがあるんですよね、、。それでもしいやだったらどうでもいいんですけど、町内会でお祭りのための寄付を集めようかみたいなことになっていますねん、、みたいなことだったと私は想像しているのですが、、。それで彼女はいやです、寄付はしませんって言ってしまったのだそうです。ジャーン、、、ですよね、全く。その後京都のことなので、あちこちで陰口をたたかれたそうです。今度町内に引っ越してきた〇〇さん、きっつい人でっせー、寄付を断らはりますねん、どう思います?感じワルー。多分こんな調子だったのでしょうね。彼女に言わせると寄付がほしいならほしいって言えばいいじゃん、、みたいな。どっちもどっち、引き分けですね。
こんな感じの京都から小倉に引っ越してからはびっくりの連続でした。小倉ってもう皆さん思ったままをはっきり言いますし、京都のようにお隣にはどんな人が住んでいるのか、よくわからないというようなご近所はまずありません。初めてお向かいの家の奥様に出会ったのは、雨が降り出したある日のことでした。いきなり知らないおばさんが私の家に入ってきて(小倉はあまり昼間に鍵をかける家がないのです)2階に駆け上がってしまったのです。私が知らないおばさんが家にいきなり入ってくるなど、京都なら警察に電話しよか?です、とにかく。しばらくしてから「雨やけねー、洗濯物を入れといたけねー。」と大きな声でわめきながら家を出て行かれました。私は今の誰?、、みたいな。なにしろ見たことのないおばさんでしたから。
それ以後このおばさんのご主人も同じような感じで、夜の9時くらいにいきなり私の家に来られて、「いい焼酎が入ったとですよー」と焼酎をぶら下げてうれしそうに私の家に入って来られました。焼酎をくれるのかなあ?と思ったりしたのですが、一緒に飲まんですかーと言いながらそのまま家に上がって来られました。それからいきなり宴会が始まるのです。途中でこのお隣さんは私の家で寝てしまうし、、、。京都ではありえないです。まあ、こんな感じの暮らしでしたねえ、小倉は。ご近所で本当にいい人が多くて、今もお付き合いが続いているのはありがたいことです。小倉南区は京都にはおられないタイプのとてもいい人がたくさん住んでおられます。
投稿者:megaclinic
北九州市小倉
私自身は北九州市の小倉というところに6年間暮らしたことがあります。それ以前は京大病院や大阪赤十字病院などに努めていましたので、京都に住んでいました。大阪赤十字病院に勤務していたある日、京大の形成外科教授から連絡があって、北九州市の小倉記念病院への転勤という話をもらったわけです。それ以後6年間小倉記念病院の形成外科主任部長として北九州市の小倉でこの病院に勤務していました。この間は私の乳がん後の乳房再建が有名になり、当時小倉記念病院形成外科が乳がん後の乳房再建症例数で日本一になっていました。今は私のあとの部長があまり頑張りやさんではなかったので、乳がん後の乳房再建はこの病院ではほとんど行われなくなって、東京の癌研有明病院形成外科が日本一の症例数になっています。
小倉ではいろいろの思い出があり、今も親しくお付き合いをしている友人たちも何人かおられます。昨日このような小倉の友人と会うことがあり、いろいろ小倉の懐かしい話などもしていました。小倉記念病院というのは小倉北区にあって、ここはどちらかというと暴力団関係の方が多少おられる場所です。私が京都から転勤になったとき、最初に家を探す必要があったのですが、病院の事務の方から小倉北区は病院には近いのは便利だけど、医者はほとんど住んでいないと言われました。理由は危ないからということでした。これってすごい理由だなあとその時は思っていました。
最近の小倉の様子というと、紫川という川があるのですが、ここにロケットランチャーという兵器やピストル、実弾、手榴弾などが捨てられていたのだそうです。私の友人の話では警察による暴力団の取り締まりが強くなって、こういうものを隠す場所に困って捨てたのだろうということでした。あー、小倉ならありかもとか思ってしまいました。今でもちょっとこわい街なんですねえ。それから毎年夏には小倉祇園というお祭りがあります。以前は本祭では太鼓の競演があったり、太鼓を載せた山車が街中を練り歩いていたのですが、最近はこの小倉の街中を練り歩くのが禁止になって、ただ商店街の中だけをしずかに山車が引かれて、移動するだけになっているのだそうです。どうしてそうなったかというと、以前から何度もこの山車がぶつかったりして、殴り合いのケンカが多発していたからだそうです。なんとも困ったことですよね。
投稿者:megaclinic
京大医学部ソフトテニス部の合宿
私がヘッドコーチをしている京都大学医学部ソフトテニス部には現在男女合わせて約70人の部員がいます。京大医学部構内には悲しいことに2面しかテニスコートがなく、これを硬式テニス部と軟式テニス部が共同で使用しています。簡単に言うとテニスコートの取り合いのような状況で、男子も女子もそれぞれ週に2回ずつ、毎回3-4時間くらいしか練習ができません。私が学生だったころは部員がもっと少なかったことと、軟式テニス部の専用コートが1面医学部構内にありましたので、天気がよければ、もういつでも好きなだけ練習ができていました。今の部員はかわいそうなことに、十分な練習をする場所がありません。これで強いテニス部を作るのって、どう考えても難しいです。
今回の合宿の場所は和歌山県の日置川テニスコートというところです。和歌山市や白浜などからまだはるかに南の方にあります。周囲には温泉も多く海もきれいですてきなところなのですが、今回の問題はテニスコートのすぐ近くにあったすてきなホテルが閉館になったことです。海が目の前にあって、温泉も素敵で、お料理もそこそこ美味しかったのですが、どうして閉館なのでしょうねえ。他には周囲には民宿ばかりで、もういっぱいで予約も取れません。それになんというか、民宿って、共同風呂、共同トイレですし、他のどこかの団体の学生などの合宿などと一緒のお部屋ってねえ。なんというか耐えられません、私には。
他のまともそうなホテルを探してもこのコートからはかなり遠くて、とにかくそこしか予約がとれませんので、面倒です。大体大阪から和歌山を超えてはるか南まで車で行ったりすると5-6時間くらいかかるかもしれません。あのあたりは道があまりまっすぐに走っていないのです。そうなると現地でタクシーがいるわけですが、聞いてみるとこのあたりにはタクシーが1台しかないそうです。それも日曜日はお休みなんですって。えー、なんですと?って思いますよね。それで和歌山市内のタクシー会社5つくらいに予約ができないか聞いてみたのですが、その場所は遠すぎて会社の範囲ではないとか、予約はできませんとか、もうとにかく不便なのです。学生のだれかが車で来ていないか聞いたのですが、京都からは遠すぎて、全員バスで京都から往復なのだそうです。ホテルの方にも相談したのですが、タクシーの代わりのような車の手配はできないと断られてしまいました。そんなわけで、とりあえず今は便利屋さんを捕まえてあって、この会社の方に日曜日はホテルとコートの往復をお願いしてあります。トラックなどで運ばれるんですかね?とにかくなんでもいいので、ありがたく思っています。こういう不便なところでの合宿はやめてほしいです。もー。
投稿者:megaclinic
口角の引き上げかた
口角が下がるのはなんとなく加齢による変化がわかってしまっていやですよね。この悩みも意外に多いものです。今回のコロンビアでの学会でこの問題に対する治療についてのディスカッションがあって、興味深く聞いていました。いくつかは私が従来行っている方法でいい結果が得られるのは知っています。ただアメリカの医師の報告していた新しい方法もなかなか面白かったです。口角の動きをかなり細かく分類して検討されていました。口角の位置は口の周囲にある口輪筋という筋肉、口角下制筋という口角を下げる時に作用する筋肉、さらに笑筋と言われる主に笑う時に働く筋肉のバランスで決まっています。
これらのいずれの処理を行っても、口角の位置を多少移動することができます。従来口角下制筋の切断という方法がありますし、この筋肉の作用を止めるためのボトックスの治療も確立しています。また笑筋の引き上げという方法はフェイスリフトの際に併用することができます。この方法は私も時々行ってきた方法なので、いい結果が得られることも経験上よく知っています。今回の学会ですこしおもしろかったのは、口輪筋の処理についてです。これは人中短縮の際に併用して行うというものですが、白人では皮膚が伸びやすいので、この手術はやりやすいのかもしれません。口輪筋が加齢によってどのように変化するかを研究されていて、それが若いころの位置に戻るような短縮方法を発表されていました。このほうが機能的には正しいのではないかと思ったりして聞いていました。ただ東洋人と白人は皮膚の伸展性や傷あとの治り方などが全く異なっていますので、この方法が白人ではとてもいい結果になっても、日本人にそのまま適応していいのかどうかはもうすこし検討もいりますし再評価も必要かもしれません。さらに白人では人中短縮の際に口がへの字になってしまうような変形を防止するために切開をさらに法令線側に延長するようなことはよく行われていますが、この部分の傷は日本人では目立つことになり、ここを切開できないという問題が東洋人での人中短縮の限界のように思います。この切開が可能であれば、さらに口輪筋の処理の併用がかなり簡単にできるのですが、東洋人では皮膚が伸びない方が多いので、通常の日本人のための人中短縮の切開から口輪筋の処理を併用して行えるかどうかはさらに検討がいりそうです。ただフェイスリフトの時であれば、皮下の剥離を広くすることでこの処理の併用が可能なので、今後フェイスリフトの際に口角の引き上げが必要なケースではこの新しい方法も検討したいと思っています。
投稿者:megaclinic
オペラ蝶々夫人
プッチーニの名作と言われるオペラの蝶々夫人を見てきました。私が生まれて最初に見たオペラがこの蝶々夫人です。最初に見たのは私が小学生の時で、小さい子供にピンカートンみたいな、奥さんが日本にいるのにアメリカで次の奥さんとまた結婚するようなふざけたおっさんの話って、本当にその時は不愉快でそれ以来ずっとオペラがつまらないものになってしまっていました。その頃は世の中の詳しい事情もわかっていない小さい子供をこんなつまらないオペラに連れて行った両親にちょっとムカついていたようなわけですが、私もいろいろな人生経験もあって成長したのでしょうねえ。その後何回も蝶々夫人も見ているのですが、今は本当にこういう話に入っていけますし、今回は2幕で蝶々夫人が窓から海を見ながら夫であるピンカートンが乗っている船の帰りを待っているシーンで泣いてしまいました。親戚のみんなから見放されても、一途に夫を待ち続けるって美しい話ですよねえ。
今回の演出はごく最近亡くなられた栗山昌良さんで、日本の話を日本の演出家が手がけるのは本当に日本人ならこうするという細かい場面も心配りが感じられました。さらに舞台は、時々花びらが散る桜の木と家の前にある小さい坂道など、本当に美しかったです。何より佐渡裕さんの指揮による演奏が心に響きましたし、蝶々夫人の迫田美帆さん、スズキの林美智子さん、ピンカートンのマリオロハスさんなど、みなさんの歌声が本当に透き通っていて、素晴らしい舞台でした。時々素敵な音楽の中で時間を過ごすのはたまりませんね。
投稿者:megaclinic