院長ブログ
私の行っている脂肪注入の仕上げ方
最近脂肪注入のご希望の方がとても多いように感じます。加齢による変化や体重が減ったことでやつれた印象が出てきたなどの方が多いようです。おなかやふとももは痩せないのに、顔は脂肪が減って疲れたように見える、あるいはやつれてきたなどの悩みの方が多いようですが、これらの多くは脂肪の注入や場合によってはヒアルロン酸、コラーゲン、レディエッセなどの吸収性の物質の注入でもいい結果を出すことができます。脂肪注入の最大のメリットは一度生着した脂肪がずっと残ってくれることです。したがって定期的な補充がいりません。通常翌日までのテーピングだけで、次の日から洗顔や化粧ができるというメリットもあります。抜糸も不要です。ただこの治療で一度で完璧に仕上がるのかというのが問題です。脂肪の生着量を正確にコントロールできないからです。通常生着率は入れた量の7~8割くらいになります。そのためまず局所麻酔をした時にどれくらいの量を入れれば、いい結果が得られるかを測定します。この量の1、2倍から1、3倍程度の脂肪の注入を予定します。ただ一度にあまり多量の注入をすると血流の再開が起きないことがあり、このような場合脂肪が生着せずに溶けてなくなったり、しこりになったりする可能性があります。そういう理由で一度にあまり多量の注入はリスクがあります。多量の注入にならなければ注入の際に測定した予定量を注入します。この時に細い注入カニューレを使用して、いろいろの方向から何層かに分けて細かく脂肪を分散して入れるのが平坦に仕上げるコツというところです。また顔にはあちこち各種のリガメントといわれる顔の皮膚が骨からずり落ちないように、ひものような組織が骨から木の根のように皮膚にのびていて、これが皮膚を固定しています。このリガメントが部分的に皮膚が平坦にふくれるのに抵抗することがあります。これをそのまま残していると、凹凸に仕上がることになりますので、これが手術中に確認できますので、膨れにくい部位のみこのリガメントをわずかに針で緩める処理を併用します。これも注入部位をなめらかに美しく仕上げるために重要なテクニックです。これで大体仕上がり予定にほぼ近い結果が得られることが多いと思います。ただ完全な仕上がりは3か月後くらいになりますので、この時期になって、まだ量が部分的に足りないとか、まれにはふくれすぎなどの状態もありうるわけです。脂肪の生着量を正確にコントロールできないからです。このような場合は、追加の脂肪注入をして微調整ができますし、万一生着した脂肪が多いというような場合は、細い針で、生着した脂肪を壊しながら吸引することで減量することができます。一度生着した脂肪は表面から触っただけではわかりませんが、すこし硬いので通常の脂肪吸引では脂肪が出てきません。針で細かく破壊すれば、吸引が可能です。このように脂肪の量を追加したり、減らしたりすることで、最終的にはご希望のラインが確実に得られることになります。これが私の行っている脂肪注入の方法です。へこみのない、なめらかな顔は元気で若い印象が強く出ることになり、健康的な美しさが得られるわけです。同じ方法は手や乳房などでも行うことができます。
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副院長 山口医師は当院を退職し開業準備をしています。
東京での診療は続けていますが、詳細は、山口医師のホームページ、インスタグラムでご確認ください。
■山口憲昭先生のホームページ
https://www.yamaguchisensei.com
■山口憲昭先生のインスタグラム
https://instagram.com/yamaguchisensei7/
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まぶたの逆まつ毛
逆まつ毛は眼球にとってとても危険なものです。まつ毛が眼球に触れている状態が続いていると、眼球に傷が入り、次第に視力が低下していきます。一度悪化した視力はその後回復しない状態になってしまいます。逆まつ毛は手術で改善できます。下まぶたについては当院では保険診療で行っています。まつ毛の1ミリ下の皮膚を切除することでよくなります。抜糸は5-6日目になり、最終的には傷あとはほとんどわからなくなります。また上まぶたについては切開法で二重を作ったり、時には目頭切開が必要になることもあります。上まぶたについては、眼の形が変わることになり、二重の幅など仕上がりについて、慎重に相談する必要があり、当院では自費診療で行っています。美容的な要因も大きいからです。
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