月別アーカイブ
逆まつ毛のご相談
最近、逆まつげのご相談が大変増えてきました。
お問い合わせの中に、上まつげの手術は保険適用されるのですか?下まつ毛は保険適応されるのですか?というものが増えています。
上まつ毛は二重を作る手術になり美容的な要素が多いので、自費診療で行っています。ご希望の綺麗なまぶたに仕上げる必要があるからです。費用は両側で35万円です。また状態によっては目頭切開を併用しなければならないこともあります。この場合は費用がまた別にかかることになります。下まつ毛は保険適応で行っています。逆まつ毛という状態は眼球にまつ毛によりキズが入ることになり、長期にこのような状態が続いていると次第に視力が悪化していきます。この視力低下は逆まつ毛を手術で治しても、視力が回復しません。ずっと放置していると、最終的に失明まで進行することもあり、眼球にとってはとても危険な状態ということになります。
投稿者:megaclinic
糸のリフトについて考えること
顔のたるみはなんとなくいやなものです。以前はこんな顔ではなかったのにと思いますよね。たるみの対策についてはいろいろの方法が行われています。糸のリフトが世間ではよく行われていますが、私自身は糸のリフトは行っていません。溶ける糸であれば、効果が早くなくなり、半年から1年程度で元のたるみに戻ることになります。溶けない糸はこれよりやや効果が長くもつのかもしれませんが、それでもよく持って1年か1年半というところだと思います。問題は多数の糸が顔の中に残ること、これが万一感染を起こした場合に治療がとても難しいということがあります。顔の皮膚の凹凸などの問題もよくありますし、痛みなどで悩んでおられる方も多いと思います。また医師の技術によっては全く効果が得られなかったという話もよく聞きます。一番困るのは感染が起きた場合、糸の除去がとても難しいということです。糸にはとげがついていて、これで皮膚をひっかけて引き上げるということなのですが、これがあるために糸を引き抜いて除去ができないわけです。場合によっては顔のところどころに切開を入れて糸を除去しないと感染がおさまらないということもあります。これでは顔に多数の傷が残ることになります。効果の持続が短いということ、凹凸、痛みなどのトラブルが多いということ、万一感染が起きた場合、治療がとても難しいということ、これらが当院で糸のリフトを行わない理由です。当院では切開によるフェイスリフトを行っています。効果が大きく、確実で、その持続も長期に続くということが理由です。
投稿者:megaclinic
脂肪吸引やバッカルファット除去後のへこみの修正
脂肪吸引やバッカルファット除去後の凹凸の修正は可能です。吸引後や切除後の凹みの修正は、皮下に多数のキズや癒着、硬化がありますので、通常の脂肪注入では、全くふくれません。まれには、周囲に脂肪が流れて、不要なところが膨れて凹凸が悪化することもあります。安全な手術のためには、針で小さい穴を多数あけて、皮下にある癒着を緩めて、皮膚がふくれやすい状態を作りながら脂肪の注入をします。時には3か月後に追加の手術がいることがありますが、最後はきれいにご希望どおりに仕上がります。最近当院ではこういう変形の修正が多くなっています。万一注入脂肪の生着が予定より多くなった場合でも、注入脂肪の吸引による除去が可能です。この場合、脂肪注入によって生着した脂肪は通常の吸引では出てこないので、針で生着した脂肪を細かく砕いて、吸引しやすい状態にして吸引を行います。このように注入した脂肪の除去も可能なので、正確にご希望のラインに仕上げることができるわけです。
投稿者:megaclinic
フェイスリフトについての私の方針
フェイスリフトは顔のたるみを引き上げる方法としてもっとも歴史のある確実で安全な方法です。ただ細かいところで以前とはいろいろテクニックが変わってきています。私自身もいろいろ過去の患者さんの経験から、より自然に仕上がる方法に変わってきています。現在当院で行う方法はスマスリフト、マックスリフト、またこれらの併用、骨膜下リフト、さらにこれらに脂肪注入、部位によっては脂肪吸引を併用してリフト効果をより高める工夫をしています。具体的な方法については一人ずつたるみの状況が異なっていますので、状態に応じた方法をお勧めしています。
まずたるみを引き上げる方向ですが、以前は世界的に主に法令線の状態を改善するために斜め上方向、あるいはかなり横方向に皮膚を引っ張るという方針でしたが、この方向に皮膚を引っ張ると、法令線はきれいに伸びて改善しますが、同時に小鼻もついてくるので、結果とて正面から見た鼻の幅が広くなってしまうという欠点がわかってきました。そのため現在は引き上げる方向はほぼ真上、時にすこしだけ斜めの要素を入れるという方針にしています。この方向であれば、鼻の幅は全く変化せず、ほほの下や口の横付近はよくリフト効果が得られます。ただ法令線の鼻に近い部分にはへこみが残るので、ここは脂肪の注入を併用すると法令線も十分に若返ることになります。
また切開については以前は耳の上方向に切開を延長してリフトを行っていました。利点は傷が髪に隠れることですが、問題はもみあげが斜め後方に移動するので、結果として顔の面積が広くなり、耳の前に髪がなくなるという欠点がありました。この欠点をなくすために現在はもみあげの直前を切開して顔の皮膚の引き上げを行っています。これによりもみあげはそのままの位置に残るので、顔の面積が広くなったり、もみ上げが後退するという問題がなくなりました。もみあげの前の傷は時間がたてば、ほとんど目立ちません。まれに肌質によってはこの傷が見えてしまう方があるのですが、こういう問題が出た場合は、キズに1本ずつ植毛をすることで傷を隠すことができます。この位置の切開のほうがもみあげの後退が起きず、顔の面積も広くならないので、自然な仕上がりが得られるようになりました。またご希望によってはほほに脂肪注入をしてここにふくらみを作ることも可能ですし、ほほの下のほうに皮下脂肪が多い場合は、この部位の脂肪吸引を併用することでリフト効果をより大きいものにすることができます。また特に口角が下がっている方は、フェイスリフトの際に口輪筋を引き上げて口角を上げる処理の併用も可能になっています。さらに首のたるみが目立つ場合や額のしわが目立つという場合は、ネックリフトや額のリフトを併用して、顔のすべての範囲を若返らせることもできるようになっています。額のリフトの際は眉間のしわの原因になる筋肉を切除することで、いわゆるボトックスで得られる眉間のしわ対策と同じ効果を永久に得ることもできるようになっています。
投稿者:megaclinic