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チャンガンメモリアル病院の歓迎会
今回私が台湾の形成外科の名門病院であるチャンガンメモリアル病院の客員教授として招待をもらいましたので、このチャンガン病院形成外科の同門会を私の歓迎会にして、これを台湾形成外科学会の総会と重ねて開催されたようです。歓迎会は病院のすぐ近くの大きなホテルの宴会場で開催されました。ホテルのあちこちに私を歓迎するというようなポスターがあったり、エレベーターの中にも私の名前が出ていて、こういうのはほかの国ではしてもらったことがなかったので少し戸惑いました。客員教授の仕事は1日だけで、その日の夜に歓迎会という予定でした。この会に出席して驚いたのは、その参加人数の多いことでした。私自身は京都大学形成外科の同門会にはよく参加しますが、京大形成外科の同門会の集まりよりもずっと人数が多いのです。おそらく日本のどこの大学の形成外科の同門会よりも多くの医師がおられるように思います。外国からの留学生もすごく多いそうで、アメリカ、日本、韓国、シンガポール、ベトナム、フィリピン、タイなどからも多数の留学生を受け入れているそうです。
この歓迎会というか同門会はなかなか豪華なもので、チャンガン病院の創設者であり、台湾形成外科学会の創始者の一人でもあるノルドフ教授と私の二人の似顔絵のラベルを貼ってあるお酒が出されたり(これはもうかなりアルコール度数が高く、とても私には飲めませんでした。テキーラやウオッカなどは私は平気で飲めるので、どれほどすごいお酒かわかりますよね?)、台湾の先生方があちこちのテーブルでこれを平気で飲んでおられたのでびっくりでした。とにかく後はほとんどカラオケ大会で、皆さんずっと一晩中歌って盛り上がっていました。まあ、初日の夜は翌日からの台湾形成外科学会での二つの講演の準備のこともありますし、なんと言っても客員教授なので、はめを外すようなことはできませんよね。ただただおとなしく、お利口さんにしていました。カラオケも歌わされるのかなあ?と思ったりしていましたが、中国語で歌詞が出ていたら、もう無理ですよね。でも幸い、皆さん、もう舞台で歌いたい方ばかりで、教授の先生方もとにかく全力で歌っておられました。日本では教授が必死で歌うのって見たことがありませんので、なんだかとても面白い光景でした。
- チャンガン病院の歓迎会
- カラオケで盛り上がりました
- カラオケ大会
- 私の挨拶
- 私とノルドフ教授のラベルつきのお酒
- リン教授からのお酒の贈呈式
- お酒と私のノルドフレクチャーの説明が行われました
投稿者:megaclinic
台湾チャンガンメモリアル病院
今回の台湾出張は二つの目的があります。一つは台湾チャンガンメモリアル病院の客員教授としての講演、患者さんの診察。手術方針討論会への参加、病院医師たちとのディスカッション、などに出るためです。もう一つが台湾形成外科学会(TSPS)の招待で教育講演とノルドフレクチャーと言われる特別講演の二つの講演を台湾形成外科学会で行うことです。
台湾チャンガンメモリアル病院は台湾のどの大学よりも大きな病院で、台湾全体で7つ病院があるそうです。また中国本土にももう一つの病院があるそうで、特にこの病院形成外科での顔の骨切り手術は世界のトップレベルです。今回客員教授としてこの病院に行きましたが、日本のあちこちの大学から留学中の若い医師が4人も私に挨拶に来られて、日本からもこんなにたくさんの留学生を受けれているのだなあと驚きでした。またチャンガン病院の形成外科(台湾では形成外科は整形外科と表記されます。日本の整形外科は中国や台湾では骨科と言われます)の主任部長は教授と呼ばれていて、日本の大学の教授と同じ評価になっているようです。とても驚いたのはチャンガンメモリアル病院の形成外科は救急、火傷、マイクロサージャリー、骨切り、美容、などいくつものカテゴリーに分かれていて、ぞれぞれに教授がおられます。そのほとんどの教授がアメリカのデューク大学、スタンフォード大学、ニューヨーク大学、私が客員教授をしているジョンズホプキンス大学などあちこちに留学をされた方ばかりなのです。そういうわけで皆さん英語は普通に話されるので、この点は日本の大学形成外科の教授たちよりすごいなあと驚きました。日本の大学の形成外科の教授って、英語の会話の不自由な方もわりに多いのですよ、ここだけの話ですけど、、、。私は英会話は全く不自由はありません、、これもここだけの話。
チャンガンメモリアル病院での客員教授の仕事の前日から病院のすぐ前にあるホテルに到着しましたが、ホテルのエレベータ内やフロアのあちこちにも、さらに翌日到着した病院内のあちこちにも客員教授としての私をチャンガン病院が歓迎しますというようなポスターなどがたくさん出ていました。ジョンズホプキンス大学などは客員教授の私にはこのようなことはやりませんので、少し驚いたり、感激したりでした。
いくつかチャンガンメモリアル病院関係の写真を出しておきます。
- ホテルに出ていたアナウンス
- 病院内のポスター
- 病院での講演
- 教授からの感謝状贈呈
- 講演参加者全員の写真
投稿者:megaclinic
明日から台湾です
当院の一部の患者様にはご迷惑をおかけしますが、明日より台湾に行く予定になっています。明後日は一日中、台湾の名門病院であるChang Gung Memorial Hospital での客員教授の仕事があり、40分の講義、回診への参加、病院において手術方針などについての討論会に出る予定になっています。またスタッフ医師たちとのディスカッションにも出るように要請をされています。その次の日から2日間、台湾形成外科学会の招待講演で学会初日は15分の眼瞼手術についての講演があたっていて、最終日は台湾形成外科学会のノルドフレクチャーというのだそうですが、今回が第23回目で毎年世界から一人だけ医師を招待して開催される講演会の担当になっています。講演は私が世界の23人目らしいのですが、日本人では私が二人目なのだそうです。日本人で最初に講演をされた先生はすでにお亡くなりになっていますが、耳の形成外科では世界的に有名な医師である永田先生だそうです。小耳症に対する永田法と言われる手術の開発者です。わたしが選ばれたのは多分国際美容外科学会(ISAPS)の会長をしたのがアジアでは大森清一先生、その次が渡部先生と私の3人だけで、いずれも日本から会長が出たわけですが、アジアの他の国々からはまだどなたも会長にはなっておられません。そういう理由でISAPSがどのように運営されているかとか、理事会などではどういう会議が行われているのか、など、こういう話ができるのはアジアでは私以外にはどなたもおられないということが理由なのだろうと理解しています。もちろん私が開発したいろいろの手術方法なども講演の中には入れておきますが、台湾の先生方が聞きたいこともあれこれたくさんあるのだろうなあと思ったりしています。なるべく台湾の先生方のご希望にそえるような講義や講演をしてきたいと思っています。来週の月曜日の夜に帰国予定です。
投稿者:megaclinic
最近の医学部の試験
時々京都大学の医学部ソフトテニス部の練習の指導に行っているわけですが、今の時期ってそろそろ6年生は卒業が近いわけです。私が医学部6年生だった頃(医学部医学科は大学生活が6年生まであるわけです。通常は大学って4年間ですよね)は、1年間ほどはもう1−2週間ごとに試験、試験でもう真っ青というくらい勉強をさせられていました。卒業近くになると全科で卒業試験が行われ、とくに内科などは教授による口頭試験もあったわけです。困ったことには内科には内科1から内科3まで3人の教授がおられて、一人だけすごく合格率が異常に低い教授がいたのです。すごく学生をいじめるのが好きというか、だめだなあと連発するような嫌な教授ですね。学生の方ではこの教授はあまり世界的には大した業績がないので、学生をいじめて気晴らしにしているんだよとか、いろいろ言われていましたけど。
でもテニス部の最近の学生を見ていると、6年生が時々コートに来ているのです。彼らと話をしていると、6年生はもうかなり以前に全ての試験が終わっていて、10月くらいから後の今後の試験は卒業後の国家試験だけだというのです。えー?ですよね。この時期にテニスをする余裕があるのか、、とか思ってしまいました。私たちが6年生の今の時期ってもうへとへとでしたから。今は各科の卒業試験などもないのだそうです。
どうしてこんなことになっているのでしょうねえ。ある程度試験をやっておかないと学生って勉強しないような気もするのですが、、。
まあ腐っても京大って言いますよね。やる時はやるんです。国家試験など問題なくパスできるってことでしょうねえ。国家試験は満点を取る必要はないわけですから。私たちの時の医師国家試験は筆記と面接があったのです。国家試験の口頭試問というのは私たちの学年が最終の試験になった時なのです。来年からは面接はなしになるのかあって思ってましたね。
私たちの時の口頭試験は西日本の学生それぞれ1人の学生に対して、東日本のあちこちの大学の教授がそれぞれ2名担当になっていました。ドアを開けると二人の教授がおられて、この人たちが何科の教授かわからないまま試験が開始されるのです。私の場合、一人はいきなり心電図を読みなさいとずっといろいろの病気の心電図を見せられて、この所見、病名、治療などあれこれ、あれこれ、、、以上終わりという感じでした。もう一人の教授はいきなり、(一人の患者さんが来られました、、。腰が痛いって言うんですよね、、)から始まって、どうしますか?と果てしない質問が続きました。結果的に整形外科の教授でレントゲンの読影で質問攻めでした。
基本的には筆記試験があるわけで、口頭試問は医学生の医師としての人間性を見るということになっていたわけですが、まあなんと言いますか、素晴らしい教授もおられるわけですが、中にはハズレの教授っているわけですよね。どうしてこの人が?みたいな、、、。あんた自身が人間性に問題がありますがなあーって面接試験の時に言ってみたいような、、。そんな教授っていますよ、ほんとに。
投稿者:megaclinic