院長ブログ
犬との会話
ネコのことはよくわかりませんが、犬との会話ってできますよね。なにか言いたいことがあるとピーっというか、ヒーっとも聞こえるわけですが、何かしてほしいって言ってきますよね。うれしい時は口角があがってますし、笑っているのがわかります。反対に嫌な時は歯茎丸出しです。もう誰が見ても怒り丸出しです。なでなでしてやるとうっとりしていて、やめると手で私たちを押したりしますよね。やめるんじゃないって。まあ、いろいろ面倒なことですが、かわいいもんです。
ネコを飼っている方々も多分同じなのでしょうね。犬よりは明らかに、自分の自由な時間が大切のように見えるのですが、これは正しいですかね?ミュージカルのキャッツが大好きなので、まあいろいろのタイプのネコがいるのでしょうねって思っているのですが、、、。まあ、ネコも犬も家族の大切な一人なので、皆さん大事にしてあげましょうね。
投稿者:megaclinic
オペラ ラボエーム
プッチーニの名作と言われるラ・ボエームを見てきました。実はラ・ボエームというオペラはちょっと暗いイメージがあって、大好きというわけではないのですが、今回は佐渡裕さんが指揮をされるということだったので、ぜひと思ってチケットを購入して見てきました。佐渡裕さんのプロデュースなのですが、本来昨年だか2年前に開催される予定だったものが、コロナで延期になり今年開催になったそうです。やはり彼の指揮によるオペラは本当に素晴らしいものでした。ミミを演じたフランチェスカマンゾ、そしてムゼッタ役のエヴァ・トラーチュの歌声もさすがで、うっとりでした。何より佐渡裕さんの指揮は気合いが入っていていいですね。いつも感動をもらえます。時々いい音楽に浸るというのはうれしいことです。コロナで久しくオペラを楽しめていなかったのですが、素敵な時間をもらえました。
時々思うのですが、日本でもオペラを楽しまれる方の中に着物の正装で来られる方も何人もおられます。さすがにウイーンやパリなどでのオペラのようにタキシードやドレスを着て参加される方は日本ではほとんどないわけですが、それでも会場に女性も男性も着物を着て、とにかく正装ですという方がおられるのは素敵ですよね。見に行くほうも気合いを入れてということなのでしょうが、オペラを見る時の心構えだけはそのようでありたいと思います。演じている方々も心構えはそうなのでしょうから。佐渡裕さん、本当にすごいです。ありがとうございました!
投稿者:megaclinic
手の血管が浮き出て来た場合
ある程度の年齢になると手背の血管が浮き出てくることがあります。これが出てくると手が歳を取ったような印象に見えていやですね。美容外科ではこの浮き出た血管を隠すことができます。方法は脂肪注入により、血管を脂肪の中に埋めてしまうという方法です。血管が浮き出て見えるのは、手背の皮下脂肪が減ってしまって、血管だけが残るので、浮き出て見えることになるわけです。したがって皮下脂肪を周囲に増やせば、血管が隠れてくれることになります。注入のための針穴は手首に2か所のこりますが、小さいものなので、ほとんどわからないくらいになります。手術当日は手を濡らすことができませんが、翌日からは手を洗うことも可能で、テープも包帯も不要です。また抜糸もありません。ただ注入量が多すぎると壊死になったりしこりになることがありますので、多くの場合、一度に多量の注入を行わず、3か月たってから追加の脂肪注入が必要になることが多いと思います。これで十分な脂肪が血管を隠してくれますので、若い時のきれいな手に戻ります。
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軽井沢の思い出
夏が来ると、時々軽井沢を思い出します。東京や大阪より涼しくて、快適なところですよね。東京から新幹線で1時間というのも魅力的です。何回も軽井沢には行っていますが、2回ほどまいったなあという思い出があります。初回は京大医学部ソフトテニス部に所属していた医学生の時のことです。ある時夏合宿を軽井沢でやろうということになり、夏の西日本選手権の前に軽井沢で合宿をしたことがあります。ご存知の方もあると思いますが、軽井沢は時々霧が出るんですよね。私は軟式テニス部だったので、軟式のボールは霧が出ると、ボールを打った後にボールが浮き上がってしまうんです。この時の合宿ではたびたび霧が出たので、部員みんなが調子がおかしくなって、なんのための合宿だったのか、、、。部員全員ガタガタでした。それ以来、京都大学医学部ソフトテニス部は軽井沢では二度と合宿をしていません。
もう1回は日本美容外科学会を軽井沢で開催された会長があったのです。準備をされていた時は、きれいな景色と空気を楽しんでもらい、会長招待宴はこんな風に開催して、、、とその時の会長はとても学会を楽しみにあれこれ準備をされていました。ところが学会の直前になると、台風が来てしまい、軽井沢に来られな方が多数おられました。その上、軽井沢で噴火です。時々爆発していますよね、浅間山。この噴火と台風と、それだけでも踏んだり蹴ったりですが、これに加えて、時々霧です。霧が出ると夏でもかなり寒いんですよね。おまけに景色は何も見えません。私は何とか学会に行けたので参加していたのですが、台風で風雨が強く、噴火も怖くて、早く帰ることばかりを考えていました。
本来軽井沢はとても美しい快適な所なのですが、時々困ったこともありますよね。
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ホクロの取り方
他院でホクロを除去したあとがケロイドのようになったり、目立ってしまったという方が治療を希望して来院されるケースが最近多いように思います。ホクロは基本的に炭酸ガスレーザーで除去したり、切除したり、いわゆる焼灼と言われる熱凝固で除去することが多いと思います。炭酸ガスレーザーの欠点はホクロの大きさ以上にやけどのあとが残ったり、出力が強すぎて、キズが目立ってしまうことがあるということです。切除の場合は、どうしてもキズが長くなってしまうという欠点があります。小さいほくろであれば、すこしずつ熱凝固で黒い皮膚を除去していって、黒い色調が取れたところで凝固を終了するという方法が最低限のキズで除去できたということになります。つまり熱凝固(焼灼)が一番きれいに仕上がるということです。
またもともとの肌質を確認しておくということも大切です。一般に白い肌、赤ら顔、脂性などの方はキズがとてもきれいになり、目立つことはありません。心配な肌は乾燥肌で、浅黒い肌の方です。また体全体のキズを見てもらって、キズにケロイド傾向があったり、色素沈着が目立っているとか、キズにかなりの光沢があるような方の場合は、ホクロを除去したあとも同じような経過を取る可能性が高いわけです。また、たとえば顔にたくさんのホクロがあるような場合では、一度にすべてのホクロを除去するというようなことはしないほうが安全です。1-2コだけを除去してみて、除去後にケロイド傾向がないかなど、経過に問題が出ないことを確認してから、その他の多数のホクロを除去するという安全な手順を取ったほうがいいと思います。正常な経過の場合は、1週間から10日程度はかさぶたがついていて黒くなっていたり、赤みがかなり目立つ状態になっています。それ以後は数ケ月から1年ほどはわずかの赤みが続くかもしれません。最終的には次第に赤みが消えていって、白っぽい目だないキズになっていきます。キズの経過によっては軟膏や内服薬を使用してキズがよりきれいになるような努力が必要なケースもあります。
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ニードルサクション
最近当院にニードルサクションについての問い合わせが多くなっていますので、現状での情報をすこしまとめたいと思います。ニードルサクションという手術方法は、たとえば脂肪注入で生着した脂肪が多すぎるとか、しこりになったとか、凹凸ができたとか、成長因子(FGF)で膨れ過ぎたり、しこりができたり、痛みやかゆみがあるなどの場合に使用できる方法です。もともと正常の脂肪は通常の脂肪吸引で体外に出すことができますが、脂肪注入で生着した脂肪やしこりになった脂肪、あるいは成長因子の影響による膨れ過ぎた脂肪やしこりなどは、通常の脂肪吸引では体外に出すことができません。まれには多少出てくることもありますが、こういう場合、吸引できる脂肪とできない脂肪が混ざっているので、結果として凹凸になって残るということになります。
こういう問題を解決するために体外に出すのに抵抗する脂肪を針で細かく破壊すれば、吸引ができるということが私の経験からわかってきました。通常18ゲージ針を使用して、膨れ過ぎたり、しこりになっている部分を正確に針で細かく砕いていきます。この際いくつかの方向から針を入れるということも大切で、これで平坦に仕上げることができます。とにかく多数回針を前後させて脂肪を細かく破壊します。これで脂肪の吸引ができます。硬いしこりであっても必ず減量ができます。ただ、麻酔が入っていて膨れて腫れていますし、針でなんども脂肪を壊すので、これにより腫れも出てきます。そのため最終的な仕上がりが手術中に正確に予想できません。現状では出てきた脂肪の量を見て判断するのと、手術部位を軽く圧迫して仕上がりを予想しています。腫れがなくなる3か月目に仕上がりを確認して、状態によっては再度のニードルサクションや、まれには脂肪注入をして膨らませるなどの微調整がいることもあります。これで最終的にはきれいになります。とにかくステロイドなどのようにふくらみが減らないというような問題は起きません。また皮膚の萎縮などのトラブルも起きず、キズも残らないので、安全な方法と思っています。手術の際に針の破壊と吸引直後にそれぞれ5分以上圧迫をしておけば、あまりその後の出血もないので、ガーゼとテープによる圧迫は通常2-3日で終了にしています。ダウンタイムは平均で4-6日程度になっています。手術の翌日は止血と腫れの確認のために来院してもらっていますが、その後の通院は問題がなければ3か月目でも大丈夫です。今まで脂肪溶解注射や脂肪吸引、切除、ステロイドを繰り返して注射など、多くの方法が試みられていますが、当院で開発したこの方法は安全に確実に問題になる脂肪を体外に出すことができます。
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秋のトルコでの国際美容外科学会
国際美容外科学会(ISAPS)の次回の国際学会は今年の9月にトルコにイスタンブールで5日間開催予定になっています。通常は2年ごとの開催になっていて、前回の学会はウィーンでの開催で、コロナのために1年遅れになってしまい、昨年の開催でした。この時は世界から多くの医師が参加できなかったので、オンラインでの発表になった医師もとても多かったように思います。日本からも一人も現地には参加ができませんでした。私も招待講演が当たっていましたが、オンラインで、日本から夕方や深夜の講演をいくつか担当していました。ただ理事の医師たちは皆さん世界中から難しい状況の中、現地に集まっていたようです。今年の学会についてはイスタンブールに来た医師だけが講演できるということになっていて、日本からは私と博多の矢永先生の2名だけが招待講演を依頼されているように思います。多分日本人の医師では他に数人は招待を受けていた医師がおられるはずですが、コロナの問題で、招待を断られているのではないかと思います。本当に残念なことです。とにかく今年の学会はオンラインでの講演を認めていないので、イスタンブールに行かないと世界に向けての講演ができないわけです。私自身は、この学会の会長を2年間担当したわけなので、会長経験者はセレモニーの際に名前を呼ばれて舞台の上で挨拶をしたり、いろいろのイベントで顔を出しておかないと、学会そのものが盛り上がらないという問題も出てきます。現状では日本からトルコに行くのはいろいろ面倒な手続きもあるわけですが、昨年のウィーンの学会には日本からは一人も参加しなかったので、今年も誰も参加しないというのはなんとも気の毒な話と思っています。自分が会長をしていたので、参加者がとても少ない学会になった時の会長は本当に気の毒に思ってしまいます。今年の会長は鼻の手術では世界的な権威と言われるナジムセルクスというトルコの医師ですが、何年も理事会でいっしょに仕事をしてきたとても仲のいい友人なので、なんとか私もイスタンブールの学会に参加して、彼の晴れ舞台に拍手をしてあげたいと思っています。
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アトピー体質
アトピー体質というのは本当にやっかいなものです。現在の医学では完治ということが難しいわけです。遺伝的な皮膚の疾患なので、家系に喘息の方やアトピー性皮膚炎の方が混じることが多いと思います。病気の根本的な反応は同じことで、要するに激しい炎症が止まらないということになり、これが肺で起きれば喘息、皮膚で起きればアトピーということになります。治療はステロイド軟こうや内服剤としてのステロイドを使用すればかなり楽になります。ただこれをずっと使用すると、副腎機能が低下したり、皮膚の真菌感染、倦怠感、脱毛、皮膚の萎縮、骨の老化などが進行することになります。つまりある程度の改善が得られた後はステロイド以外の薬を使っていい状態を保つ必要があります。基本的には保湿が大切になります。ヒルドイド軟膏やプロペトなどが使われることが多いと思います。また内服薬としては私はリザベンを好んで処方しています。かゆみが激しい時は抗ヒスタミン剤やステロイドの内服などもやむを得ないことと思います。またわりにどういう状況が起きると皮膚が悪化するかを経験的に各自知っておられる方も多いように思います。私が京大病院の研修医だったころ、皮膚科でアトピーの患者さんの担当になったことがあります。この方はカレーライスを食べると絶対に皮膚が悪化すると言われたので、私の指導医は私にこの患者さんと病院の前にあるレストランに行って、一緒にカレーを食べてくるように言われたことがあります。本当なのかどうかを確かめるためだったのでしょうが、この患者さんはとても嫌がっておられました。悪化すると言っているのに、、、と言われ、私は指導医と受け持った患者さんの板挟みというわけです。食事の後、やはり皮膚の状態が悪化したので、本当につらかったです。でもこのように原因になるものがあるケースも多いので、自分でどういう状況の時に悪化するかをよく考えて、これをさけて生活するという工夫も必要になると思います。また何事においても体力や健康状態が万全であるということは大切で、体調が悪い時は皮膚の状態もよくないことが多くなります。アトピーは将来は完治する病気になると思いますが、現状は付き合って生きていく必要がある病気です。すこしでも皮膚のいい状態を保って快適な生活を送ってもらいたいです。
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ハイフによるやけど
最近あるクリニックでハイフによるやけどの事故がありました。ハイフは上手につかえば、引きしめや多少のリフト効果のある治療ですが、皮下に神経がある部位などでは神経損傷が起きて麻痺が出たりする可能性がある治療です。また出力が強すぎると皮膚にやけどが起こります。治療中も多少痛みがあるという方法ですが、簡単に言うと皮下にやけどを起こすような治療なので、組織の収縮力が強いわけです。問題の起きたクリニックではこの痛みを楽にしようとして、患者さんを点滴で寝かせて、痛みがわからない間にハイフによる治療を行ったようです。このため、意識がある状態であれば、万一担当者が出力を間違えて、出力が強すぎるようなことがあっても、患者さんが痛みを伝えてくれるはずなので、やけどをするようなことはないと思います。しかしこのトラブルのケースでは患者さんが痛みがわからないような状態で治療を行った結果、治療部位の広範なやけどがおきてしまったようです。ハイフの治療は静脈麻酔などを使わないほうが安全だと思います。
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法令線の対策
法令線ってわりに加齢によって目立つものですよね。体重が急に減ったような場合も、この部分が目立ってくることがあります。やつれたように見えたり、実際に老けて見えたり、困った問題です。美容外科では法令線のこういう問題に対する対策があります。状態によっていくつもの方法があるわけですが、簡単なものはヒアルロン酸やレディエッセの注射です。いずれも吸収性のものなので、半年から1年くらいで元の状態にもどることになりますが、注入後20分程度で洗顔も化粧も可能なので、あとの管理がいらないという点でとても楽な方法です。ただまれに内出血が出ることがありますので、この点は化粧で隠すなどの手間がかかるかもしれません。内出血は出ても1週間から10日程度の問題ですが、、。ヒアルロン酸やレディエッセよりもしっかり膨らませたいという場合は脂肪の注入が最適です。これは法令線の中にじん帯があって、この部分がふくれにくいわけです。顔の皮膚が垂れ下がってしまわないように皮下で細かい木の根のように骨から皮膚にいくつも髪の毛のようなじん帯がつながっていて、これにより顔の皮膚が垂れ下がらないようになっています。この部分が膨れにくいわけですが、ヒアルロン酸やレディエッセなどは注入する針がかなり細いものなので、皮膚がふくれにくい原因であるこのじん帯を針でゆるめて膨れやすい状態にするための処理ができません。一方脂肪注入の際に使用する針はもうすこし太いので、皮膚が膨れにくい部分を見つけて、この皮下にあるじん帯を少しだけ緩めることができます。この操作によりより十分なふくれみが得られて若い印象を作ることができるわけです。翌日の朝まで法令線にテープをはってもらう必要がありますが、翌日からテープは不要で、化粧も洗顔も入浴も可能になります。また採取部は腹部や大腿を使用することが多いのですが、この部分は翌日から入浴は可能ですが、それ以外の間は1週間ほど包帯などで圧迫が必要になります。一度生着した脂肪は一生残りますので、ヒアルロン酸やレディエッセなどのように定期的な補充がいらないというのが最大のメリットです。
法令線の状態によってはフェイスリフトでほほのたるみをもちあげて、これと脂肪の注入を併用するのがもっとも若返りの効果が強く出るというケースもあります。これは診察をして、ベストの対策を相談するということができます。大体以上のようにヒアルロン酸、レディエッセ、脂肪などの注入、あるいはこれらとフェイスリフトの併用などがよく使用される方法です。プロテーゼを入れるという方法もありますが、ほとんどのケースで将来加齢により皮膚や皮下脂肪が薄くなってくるとプロテーゼの段差が浮き出てくることになり、この修正が将来必要になることが面倒な問題と思っています。私のクリニックではこういう理由で、法令線の対策としてプロテーゼは使っていません。
投稿者:megaclinic