バッグによる豊胸後の問題
Q. バッグの豊胸手術を受けたのですが、バッグのぺこぺこした感触が触ってわかります。またバストの上のほうにへこみがまだあるので、これも気になります。いい方法がありますか?
A. インプラントによる豊胸手術の欠点の一つはバッグの入った部分のみサイズの増大効果が得られるということです。この場合にときにはバッグ周囲の段差が皮膚の表面に浮き出てしまったり、バストの上や外側部分に皮下脂肪が不足していて、バストの自然ななだらかさが得られないというケースがあります。またバストを触った時に皮下脂肪の厚みがないためにバッグの感触がわかったり、バッグ表面の微妙な凹凸や波打った表面の状態がわかってしまうということも起こりうる問題です。
このような問題を解決する一つの方法はバストの問題になっている部位に脂肪注入を追加することです。たとえば何かものを置いてその上に薄い布を被せたくらいでは中に何があるかわかります。でもこれに座布団をかぶせてみるとその下に何があるかわかりにくくなります。座布団に厚みがあるとさらに何があるのか、あるいは何もないのかわからないくらいになってしまいます。これと同じ状況を脂肪注入で作ることができるわけです。ときにはバストの内側をもっと狭くしていわゆる谷間を作るなどのことも脂肪注入で可能になるわけです。脂肪注入そのものはとても簡単な手術で、バストのテーピングや包帯などでの圧迫固定は手術翌日で終了になります。また脂肪を採取する腹部や大腿などは翌日までのテーピングでそれ以後は入浴も可能になりますが、入浴時以外は包帯などで1週間ほど軽い圧迫を続ければ以後は終了になります。この間消毒も不要です。こういう簡単な方法でバッグによる豊胸手術の結果をより自然な状態にすることも可能です。もちろん最近はバッグによる豊胸と脂肪注入を最初から併用するという方法もかなり多く行われるようになっています。