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PRP(多血小板血漿療法)の経験

ずいぶん以前になりますが、PRPがしわやたるみの改善のために有効というようなメーカーの広告があり、学会の展示などでもそのような話を聞いたので、この関係の器械を一式購入しようかと思ったことがあります。PRPは多血小板血漿療法と言われているもので、血液から血小板を分離してこれを治療に使用する方法です。ただ本当に効果があるのかどうかについて学会発表を聞いていても長期経過の報告がなく、疑問に感じていたので、購入するかどうかを決めるのにメーカーの方に直接クリニックに来てもらって、方法の指導を受けながら、当院のスタッフ二人に大変申し訳ないが、片方の顔にだけ治療をして、経過をみたいと説明して治療を行ったことがあります。その結果、2-3週間後くらいの時期では片方の顔の小じわなどが改善されていて結果がいいのかなあと思っていましたが、1か月を過ぎる頃になると二人ともどちらの顔を治療したのか全くわからない状態になってしまいました。この結果を見て、効果がないと判断した私はこの器械の購入をやめたわけです。メーカーが言うには、この治療はできれば毎月続けてくださいというようなことでしたが、この治療は注入の際に何か所も針をたくさん刺すことになるので、これにより腫れが出てしまうわけです。この腫れにより数週間は小じわなどはなくなります。つまり顔をなぐられたりすれば、顔は腫れますよね。腫れていれば、小じわはなくなります。つまり小じわが改善したのは針で顔を何回も刺したために腫れたのではないかという疑問があるわけです。そうなると毎月針を顔に刺すだけで、PRPを注入しなくてもこじわがなくなった状態を維持できることになります。これでは学問的証拠になりません。そういう理由で当院ではPRPの治療の導入を断念したわけです。多分同じような経験を持った医師が多くおられて、その中にPRPに成長因子をまぜると注入部位がかなりふくれてくるので、しわやへこみの改善に使用するという方法を思いつけれたのではないかという気がします。成長因子を入れる方法は脂肪が膨れるわけですが、このコントロールができないので、膨れ過ぎたり、しこりや凹凸ができた場合に簡単には治らないという深刻な問題が出てきたのだと思います。

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