日本美容外科学会(JSAPS)
昨日まで東京の虎ノ門ヒルズで日本美容外科学会が開催されていました。今回は会場が4つあったのですが、とにかく最近会員数が急増していて、参加する人が多いのです。ずっと以前は会場は一つだけで十分でしたが、次第に2つ、3つと会場の数が増えて、最近は大体4つかまれに5つの会場で学会が開催されています。直美というのか、なんだか知りませんが、とにかくこんなに会員の数が増えたのだなあとびっくりします。今回残念だったのは、第一会場は大きい会場で良かったのですが、他の会場が狭くて、私は初日と二日目の2回ですが、第2会場と第3会場で聞きたかったセッションが満員で、会場周囲の壁にそって立ち見の人も多く、さらに廊下にはみ出て聞いている人も多数あり、とにかく会場の中に入れないのです。こんな学会はだめですよね。参加費返せーって叫んでるような人はいませんでしたが、ちょっとそういう気分でした。やはりせっかく勉強に行っているわけなので、会場に入れなかったはだめですよね。
でも最近美容外科で働く医師がこんなに多いのだなあということ以外に、いろいろの学会や講習会も多すぎるような気もします。ざっと浮かぶだけでも、JSAPSと同名の日本美容外科学会(JSAS)、日本美容医師会、日本メソセラピー研究会、日本抗加齢医学会、日本抗老化再生医療学会、日本再生医療学会、婦人科形成研究会、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会、日本美容皮膚科学会、、、
とにかく多過ぎません?真面目にあれこれ勉強しようとすると、もう一年中学会が続きますよね。いくつもありますが中には、こんなレベルのことをしていていいのかなあ?というような収益が目的のような学会とか研究会、講習会みたいなものもあって、それぞれの医師が本当に勉強になるのかどうか、よく考えて参加してくださいと言いたくなるような気がしています。まあ、かなりレベルが高いと思われているような学会でも、講演の何割かは誤りだったり、講演者の思い込みとか、そういうことをすると危ないですよと思うような内容もありますのでねえ。とにかく形成外科の十分な経験のない人は美容外科はしてほしくないです。どうしたらいいのでしょうか?困ったことです。
すくなくとも国際美容外科学会(ISAPS)は形成外科学会の専門医資格がない医師は美容外科をするべきではないという考えなので各国の形成外科学会専門医資格のない医師は会員にはなれないということになっています。世界中でそれぞれの美容外科学会がこういう規則を作って、会員として受け入れる条件にしてくれるといいのですが、、、。