学会2日目
インドネシアのソロでの学会2日目は顔の若返りのパネルを担当しました。オーストラリアと台湾から招待された二人の女性の医師と一緒に3人で講演と司会としての座長とを担当しました。内容はフェイスリフト、脂肪注入、フィラー、ボトックスなどによる方法の講演で、特に台湾の先生の人中短縮の方法については、私はどうしても講演された手術方法の内容には賛成できなかったので、講演後の質疑応答でこういう方法はキズが目立つので私ならここにはメスを入れない、切開線のデザインはこうあるべきと思うなど、あれこれ細かく反論してしまいました。学会の会場で講演を聞いていた参加者の皆さんにとってはもし反対意見がなければ、こういう方法で手術をすればいいのだなあと思ってしまいますよね。そうなると手術結果がうまくいかないケースが絶対に出てくるので、そういう目にあった患者さんにはとても気の毒なことになるわけです。そういう理由で日本でも外国でも私が賛成できない手術方法や講演内容などにはいつも噛みついて私ならそのようにはしないと発言をしています。これは会場にいる参加者にとっても、場合によっては講演をした医師にとってもとても勉強になることなのです。私の講演に対しても、もし学会で賛成できないという意見があれば、これはこれでとても勉強になります。まあ、こういうのが学会なのですよね。たまに日本では講演に噛みついたことで、私自身がその講演をした医師にすごく嫌われたり、そのことをずっと根にもたれたりすることがありますが、国際学会ではこういうことはまずありません。学会が終わって、コーヒーブレークや食事の時になると皆さん仲良くあれこれ話されています。要するに学会はお互いの経験を話し合ったりする勉強の場所なのです。こうやって皆さん患者さんの笑顔が見られるために一生懸命勉強をされているわけです。
ただ、世の中にはこういう学会には全く来ないで、勉強もせずにクリニックで働いているような方もあるので、これはこれで本当に悲しいことです。今回のインドネシアの学会は会場が6つほどあって、参加者もすごく多く、世界から招待されたファカルティーと呼ばれる招待講演者の医師は多分合計で7-8人ほどおられたと思います。とても大きな学会で、今回インドネシアの学会は4回目の招待になりますが、初めて招待された時に会場が一つだけで多分参加者が100人もおられなかったような気がしますが、その頃と比べると参加されるインドネシアの形成外科医と美容外科医がすごく多くなって、大きな学会になったことにびっくりしました。さらに参加者の半数くらいが女医さんで、この国の女医さんの数が日本と同じようにすごく多くなったことにもとても驚いています。
学会の2日目の写真をそれぞれ説明をつけて出しておきたいと思います。今回の学会では講演後の質疑応答の時間がたっぷりとってあったこともあるのでしょうが、ものすごい数の質問が毎回続きました。なかなか充実した面白い学会でした。
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顔の若返りのインターナショナルパネルでの講演
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パネルを担当した私とオーストラリアと台湾のドクター
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インドネシア形成外科学会のテディープラテシオノ会長と