再生医療とは
再生医療とは、人間の身体が元々持っている「自然治癒力」を活かした治療方法です。病気や怪我、加齢などの理由によって失われた組織や臓器の働きを、人工的に培養・加工した細胞や組織などを用いて修復・再生し、人体機能の回復を目指します。
ご自身の身体から採取した細胞を治療に用いるため、アレルギーや拒絶反応が起こるリスクが少なく安全性が高いです。負担が少なく高い効果が期待できるため、内臓疾患の治療や免疫再生医療、美容再生医療など様々なシーンでの活用が期待されています。
肌の再生医療
私達の肌の中には、ハリや潤い、弾力性などのもととなる「コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン」が存在しており、これらは肌細胞によって作り出され、若さを保つために働いています。しかし、加齢や紫外線の影響などを受けると肌細胞の数は減っていきます。その結果、肌に必要な要素が作り出されなくなり、しわやたるみなどが起こる原因となってしまいます。
肌の再生医療は、数が減ってしまった肌細胞を培養し、お肌に移植することで肌組織を改善する治療です。肌細胞が増えることで、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが再び生成され、肌のハリやシワの改善などの若返り効果とともに老化の進行を遅らせることが期待できます。細胞から根本的に治療ができるのが肌の再生医療です。
再生医療で期待できる効果
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傷ついた臓器の修復や低下した身体の機能回復
機能障害や機能不全に陥ってしまった身体の組織や臓器に対して、人工的に培養・加工した細胞や組織などを利用することで、損なわれた機能の再生を図ります。また、医薬品では治療が困難な疾患や、治療法が確立されていない疾患の治療を実現すると期待されています。
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免疫力を高め、病気やウイルス感染の予防
年齢と共に作られにくくなった免疫細胞の数を補充し、免疫力を高め、病気やウイルス、がんなどの外敵や体内で発生した異常細胞から身体を守ります。薬物と違い、病原体が耐性を得る可能性が低く、副作用もほとんどないので身体への負担が極めて少ないです。
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肌細胞を増やすことで、肌が根本から若返る
年齢と共に減少・衰退していく肌細胞の数を補充し、肌の働きそのものを蘇らせます。肌にハリや潤いが戻り、加齢によって現れたシワやたるみが改善され、肌が根本から若返ります。全てご自身の肌細胞の力によるものなので、急激な改善や変化はありません。徐々に肌質が改善し、時間をかけてシワやたるみといった老化症状の改善が進んでいきます。
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肌組織が新しくなり、老化の進行を抑える
移植された肌細胞は、ご自身の肌細胞として定着し、衰えてしまった肌組織の修復のみではなく肌自体の再生を促します。その結果、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどがふたたび生成されるようになり、老化の進行を遅らせることができます。
再生医療の
メリット
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副作用のリスク・身体への負担が少ない
ご自身の身体から採取した細胞を治療に用いるため、副作用のリスクが極めて低い治療法です。また、身体に大きな傷をつけることなく細胞を採取できるので、出血や感染症、痛みや手術跡などのリスクを最小限に抑えられます。
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細胞が保管できる
採取した今の若い細胞は、-196℃の液体窒素タンクの中で冷凍保存し、半永久的に保管することができます。保管されている細胞は年を重ねることがなく、何年経っても当時の若い細胞を取り出して治療を受けることが可能です。
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根本からの治療ができる
肌の再生医療では、お肌を綺麗にする細胞を活性化させるので、肌老化に関する様々な症状において持続期間の限られた一時的な治療ではなく、根本から治療をすることができます。ナチュラルな若返りを実感していただけます。