トリキュラーの効果と副作用を解説!安心して始めるための基礎知識を網羅

2025-05-16
※本記事でご紹介する施術はすべて自由診療(保険適用外)となります。
トリキュラーは低用量ピルの一種で、避妊だけでなくPMSや生理痛の軽減、肌荒れの改善など、さまざまな効果が期待できます。
トリキュラーが自分に向いているかどうかは、効果や副作用の点で他のピルに比べてどのような特徴をもつのかを知る必要があります。
この記事では、トリキュラーの作用や、他のピルと比べたメリット・デメリットを丁寧に解説します。
さらに、安全に購入する方法や、服用時によくある疑問についてもわかりやすくまとめているので、トリキュラーを実際に購入するかどうかの判断から、安全な服用の継続まで、この記事を読めばすべてがわかります。
トリキュラーとはどんな薬?まずは基本情報をチェック
トリキュラーは低用量ピルの中で特に知名度の高い種類で、避妊やPMS、生理痛の軽減を目的に処方されます。
ここでは、トリキュラーの主成分や基本の作用など、購入前に知っておくべき基本情報を解説します。
項目 | 内容 |
---|---|
分類 | 低用量ピル(3相性) |
有効成分 | エチニルエストラジオール+レボノルゲストレル |
主な目的 | 避妊、生理痛・PMSの緩和 |
タイプの違い | 21錠タイプ(休薬あり)/28錠タイプ(偽薬入り・休薬なし) |
購入方法 | クリニック・オンライン診療 ※個人輸入はリスクあり |
トリキュラーは代表的な低用量ピルのひとつ
トリキュラーは、避妊や生理トラブルの改善に幅広く用いられている、代表的な低用量ピルのひとつです。
トリキュラーはエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)とレボノルゲストレル(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンを含み、排卵の抑制や子宮内膜の変化、頸管粘液の粘性上昇によって妊娠を防ぎます。
さらに、トリキュラーはホルモン量が3段階に変化する3相性ピルに分類され、自然なホルモンの流れに近づけることで副作用を抑えながら、安定した効果が得られるよう設計されています。
避妊だけでなく、生理痛の軽減やPMS(月経前症候群)の緩和などにも効果が期待でき、複数の悩みを抱える方にも処方される機会が増えています。
初めてピルを使用する方や、避妊と同時に生理トラブルの対策をしたい方にとって、トリキュラーは知っておきたい有力な選択肢のひとつです。
トリキュラー21と28の違い

トリキュラーには21錠タイプと28錠タイプがあり、服用方法と休薬期間の取り方が異なります。
21錠タイプは、有効成分を含む錠剤21錠を服用し、その後7日間休薬して次のシートに切り替えるスタイルです。
一方、28錠タイプは、有効成分を含む21錠に加え、7錠の偽薬が含まれており、28日間連続で服用します。偽薬があることで服用の習慣が途切れず、飲み忘れを防ぎやすい設計です。
どちらのタイプも避妊効果やホルモン量は変わりませんが、自分のライフスタイルや服用管理のしやすさに合わせて選ぶのが理想的です。飲み忘れが不安な方は28錠タイプの方が安心です。
トリキュラーの購入方法と注意点(オンライン診療・個人輸入の違い)
トリキュラーは現在、国内で医師の診察を受けたうえで処方されることが前提の薬であり、オンライン診療を活用することで来院せずに入手することが可能です。
問診やビデオ通話による診察後、最短で当日中に発送されるクリニックもあり、継続的な服用がしやすい体制が整っています。
一方で、インターネット通販や個人輸入サイトではトリキュラーの偽物が出回るリスクが指摘されており、パッケージ違いや有効成分の不一致など健康被害につながる例も報告されています。特に、ジェネリックや海外版のパッケージを装った低価格品には注意が必要です。
正規のトリキュラーを安全に服用するには、医師の処方を受けたうえで、国内の認可されたルートで購入することが最も安心です。
価格の安さだけに惑わされず、継続性と安全性を重視した選択を心がけましょう。
トリキュラー以外では、マーベロンやファボワールもオンライン処方で取り扱いの多い種類です。
それぞれの違いや人気の種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
トリキュラーの主な効果とは?避妊以外にもあるメリット
トリキュラーは避妊を目的とした低用量ピルとして処方される薬ですが、ホルモンの変化を安定させる働きによって、生理トラブルや肌荒れの改善にも効果が期待されています。
ただし、低用量ピルには種類があり、ホルモン構成や特徴によって得意とする効果が異なります。ここでは、トリキュラーならではの作用を、他の代表的なピルとの比較を交えて解説します。
避妊効果は高水準!3相性ならではの自然な設計が特徴
トリキュラーは、正しく服用すれば99%以上の高い避妊効果が期待できるピルです。
避妊メカニズムは他のピルと同様、排卵の抑制、子宮内膜の抑制、頸管粘液の変化によって妊娠を防ぎます。
ピル名 | 避妊効果 | ホルモン構成 | 相性タイプ |
---|---|---|---|
トリキュラー | ◎(99%以上) | 第2世代(レボノルゲストレル) | 3相性(段階的に変化) |
マーベロン | ◎(99%以上) | 第3世代(デソゲストレル) | 1相性(ホルモン量一定) |
ヤーズ | ◎(99%以上) | 第4世代(ドロスピレノン) | 1相性・超低用量 |
1相性ピルで吐き気や頭痛、情緒不安定などの副作用が出やすい方や、ホルモンの一定量に敏感に反応してしまう方には、ホルモン量が段階的に変化するトリキュラー(3相性)のほうが体に合いやすい傾向があります。
トリキュラーをはじめとする低用量ピルは避妊目的での処方が認められていますが、薬に対する正しい理解と正しい飲み方によって高い避妊率が維持できます。
低用量ピルでなぜ避妊できるのか、避妊効果を保つため服用期間の注意点についてはこちらの記事で確認してください。
PMSや月経痛に効果的!ホルモン変化が緩やかで副作用を感じにくい
トリキュラーは、ホルモンの増減を身体の自然な変化に近づけることで、生理前後の情緒不安や下腹部痛を穏やかにします。
PMSが重い方は、ホルモンバランスの急変に敏感な傾向があるため、段階的にホルモンが変化する3相性が適しているケースもあります。
マーベロンやヤーズはホルモン量が一定の1相性ピルで、服用中は安定した作用が得られます。
ただし、ホルモンに敏感な人は一定のホルモン刺激を強く感じ、副作用が出やすくなることがあります。
PMSに悩む方で1相性ピルが合わなかった経験がある場合は、トリキュラーのような3相性ピルを検討してみるのも有効です。
ニキビ・肌荒れの改善効果はマイルドな傾向
トリキュラーにも肌荒れ改善の効果はありますが、第3世代・第4世代のピルと比べると作用はやや穏やかです。
ニキビ治療目的でピルを服用する場合は、皮脂分泌を抑える作用が強いマーベロンやヤーズのほうが高く評価される傾向があります。
ただし、ホルモン変化に敏感で、副作用が出やすい体質の方にとっては、トリキュラーのホルモン量が段階的に変化する設計(3相性)が、体への負担をやわらげるというメリットがあります。
ニキビ改善を主目的とする場合でも、肌への影響だけでなく、服用中の体調の安定性や続けやすさも含めて、医師と相談しながら自分に合ったピルを選ぶことが大切です。
トリキュラーの副作用とは?よくある症状と重篤なケース
トリキュラーは避妊・生理トラブルの改善に広く使われている低用量ピルですが、副作用が出ることもあります。
特にホルモン量や変動に敏感な方は、飲み始めに体調の変化を感じやすい傾向があります。
ここでは、トリキュラー特有の副作用の傾向と、重篤な症状の見分け方、適切な対処法を詳しく解説します。
吐き気・頭痛・むくみなどの一般的な副作用
トリキュラーは3相性ピルである、日ごとに体内に取り入れるホルモン量が変わるため、身体がホルモン変化に慣れるまでは副作用を感じやすくなることがあります。
特に体が順応していない初月は注意が必要です。
トリキュラーでよくある軽度の副作用
- 吐き気(主に服用開始初期に感じやすい)
- 頭痛(片頭痛に似た症状が出ることもある)
- むくみ(特に夕方以降に足が重く感じる)
- 乳房の張り(ホルモン刺激による一時的なもの)
大体の副作用は、体がホルモンバランスに慣れていない初期に見られることが多く、多くの場合は1~2ヶ月で自然に落ち着いていきます。
血栓症などの重篤な副作用と見分け方

トリキュラーは第2世代に分類される低用量ピルで、血栓症のリスクが比較的低いとされています。
すべての低用量ピルには血栓ができる副作用のリスクがあるものの、第2世代ピルに含まれるレボノルゲストレルというホルモンは、第3・第4世代に比べて血栓リスクが少ないと報告されています。
過去に副作用が強く出た方や、なるべくリスクを抑えたい方にはトリキュラーが推奨されています。
血栓症とは、血管内に血のかたまり(血栓)ができて詰まりを起こす疾患です。
脳・肺・脚などの血管が詰まると、脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症などを引き起こすことがあります。
副作用が出たときの対処と医師に相談すべきタイミング
副作用が出たときは、症状の程度に応じて自己対応するか、医師に相談するかを判断しましょう。
例えば、三相性ゆえのホルモン変化による不調であれば、安定するまで2〜3周期様子を見るという選択肢もあります。
副作用の程度と推奨される対応
- 軽度な吐き気・頭痛 → 食後や就寝前の服用に切り替え
- 不快感が続く → 医師と相談して1相性ピル(例:マーベロン)へ変更を検討
- 3ヶ月以上続く・悪化する場合 → 中止や他剤への切り替えを検討
副作用の種類によってはトリキュラーの継続が適さないケースもあるため、体調記録を取りながら医師に相談するのが最も安全な選択です。
トリキュラー服用時の注意点とよくある疑問
トリキュラーは高い避妊効果とさまざまなメリットがある一方で、正しく服用しなければ十分な効果が得られないことや、副作用につながる可能性もあります。
服用時に特に注意すべき点や、服用期間中のよくある疑問を事前に確認・解決しておきましょう。
トリキュラーの基本的な飲み方と飲み忘れ時の対応
トリキュラーは毎日同じ時間に1錠ずつ服用することで効果を発揮するピルです。
21錠タイプと28錠タイプがあり、21錠タイプでは7日間の休薬期間、28錠タイプでは偽薬を含めて連続服用します。
飲み忘れがあるとホルモンバランスが崩れ、避妊効果が低下する恐れがあります。
飲み忘れが24時間以内であればすぐに1錠を服用し、当日分も通常通りに服用します。
24時間を超えた場合は、2錠まとめて服用するケースがありますが、副作用が出る可能性があるため、自己判断せず医師に相談するのが安心です。
飲み忘れを防ぐためには、アラームやアプリを活用して服用タイミングを固定化するのがおすすめです。飲み忘れへの正しい対処と継続的な管理が、避妊効果の維持につながります。
低用量ピルを飲み忘れたときは、どれくらいの時間が経過しているかによって正しい対応が変わります。
万一服用できない日が出てしまったときのために、飲み忘れ時の対処法も確認しておくと安心です。
併用に注意が必要な薬やサプリメント
トリキュラーの効果や安全性に影響を及ぼす薬剤やサプリメントも存在します。避妊効果を弱めたり、副作用を強めたりする恐れがあるため、併用薬については必ず事前に医師へ相談しましょう。
代表的な併用注意薬・成分
- 抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタールなど)
- 抗生物質(リファンピシンなど)
- セントジョーンズワート(ハーブ系サプリメント)
- HIV治療薬・一部の抗ウイルス薬
併用に注意したい薬には、トリキュラーに含まれるホルモンの血中濃度を下げる作用があるため、避妊効果が不安定になる可能性があります。
市販薬や健康サプリを含めて、医師への共有を忘れないようにしましょう。
トリキュラー服用中に感じやすい不安と相談すべきタイミング
トリキュラーを服用している期間中には、「副作用が長引く」「生理が遅れる」「体調が不安定」「効果が感じられない」といった不安が生じやすい傾向があります。
服用開始から1〜2ヶ月の間は、体がホルモン変化に慣れていないため、吐き気・頭痛・むくみなどの一時的な症状が出やすくなります。
一方で、「PMSが変わらない」「肌荒れが治らない」など効果を感じられない場合もありますが、効果が安定するまでには3ヶ月程度かかることもあるため、早期に判断せず様子を見ることも大切です。
相談が推奨されるケース
- 副作用が3ヶ月以上続く
- 日常生活に支障をきたすほどの不調がある
- 不正出血が1週間以上止まらない
- ふくらはぎの腫れ・痛みなど血栓症の疑いがある
- 3ヶ月以上服用しても症状の改善が見られない
体調の変化や効果の実感は人それぞれ異なるため、違和感や不安を感じたら、医師に相談して薬の種類を再検討することも選択肢です。
オンライン診療であれば、チャット相談や再診依頼も手軽にできるため、忙しい方や対面での受診が難しい方にも便利です。
不安を抱えたまま我慢するのではなく、気になったタイミングで相談し、必要に応じて調整することが安心につながります。
効果と副作用を理解してトリキュラーを正しく活用
トリキュラーは、避妊だけでなくPMSや月経痛の緩和、肌トラブルの改善といった副次的なメリットもある低用量ピルです。
一方で、吐き気・頭痛・むくみなどの副作用や、まれに起こる血栓症のリスクがあるため、正しく理解し、安全に使う意識が欠かせません。
トリキュラーの効果を最大限に引き出すには、「毎日決まった時間に服用する」「体調の変化を記録する」「医師の指示に従って判断する」など、日常的な自己管理と医療的サポートの両立が重要です。
「副作用が不安」「どれを選べばいいかわからない」と感じている方こそ、信頼できるクリニックやオンライン診療を活用し、自分に合った処方を受けることから始めてみましょう。
正しく知れば、ピルは不安を軽減し、より快適な毎日を支える選択肢になります。トリキュラーの効果とリスクを理解したうえで、前向きに活用していきましょう。