
トリキュラーの効果と副作用を解説!21と28の飲み方の違いも紹介
2025-07-01
※本記事でご紹介する診療は全て自由診療(保険適用外)となります。
トリキュラーは、避妊やPMS、生理痛の軽減を目的に処方される低用量ピルで、初めてピルを服用する方にも選ばれることが多い種類のひとつです。
トリキュラーは排卵を抑えたり、受精卵を着床しにくい環境にすることで妊娠を防ぎます。トリキュラーはホルモン量が月経周期に合わせて段階的に変化する設計になっているため、身体の自然なリズムに近い形で作用し、負担も少なく、副作用を抑えながら安定した避妊効果が得られるようになっています。
また、トリキュラーは避妊だけでなく、生理痛の軽減やPMS(月経前症候群)の緩和などにも効果が期待できます。
項目 | 内容 |
---|---|
分類 | 低用量ピル(3相性) |
有効成分 | エチニルエストラジオール+レボノルゲストレル |
主な目的 | 避妊、生理痛やPMSの緩和 |
服用タイプの違い | 21錠タイプ(休薬あり) 28錠タイプ(偽薬入り・休薬なし) |
購入方法 | クリニック・オンライン診療 ※個人輸入はリスクあり |
この記事では、トリキュラーの効果や副作用、同じ低用量ピルのマーベロンとの違いなど、トリキュラーの特徴を初めて低用量ピルを使用する方向けに分かりやすく解説しています。
トリキュラーをオンライン診療を利用して購入する方法も紹介していますので、トリキュラーで避妊効果を高めたい方、生理痛やPMSなどの不調を改善したい方、オンライン診療を利用して手軽にトリキュラーを購入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
トリキュラーの効果とは?避妊以外のメリットも解説
トリキュラーは、避妊を目的に広く処方されている低用量ピルです。ホルモンバランスを整えることで、生理痛やPMSの緩和、肌荒れの改善といった副次的なメリットも期待されており、初めてピルを使う方にも選ばれることが多い種類のひとつです。
避妊効果や生理にまつわる悩みの軽減など、トリキュラーならではの特長をわかりやすく紹介します。ピル選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
トリキュラーの避妊効果は高水準!約99%の避妊成功率
トリキュラーは、正しく服用すれば99%以上の高い避妊効果が期待できる低用量ピルです。トリキュラーをはじめとする経口避妊薬の避妊効果は、他の避妊方法と比べても非常に高く、確実な避妊手段として広く利用されています。
避妊方法 | 避妊効果 |
---|---|
トリキュラー (経口避妊薬品薬) |
99.7% |
コンドーム | 98% |
性交中絶法 (膣外射精) |
96% |
トリキュラーは、コンドームなどの一般的な避妊方法と比べても、非常に高い避妊効果があります。そのため、確実な避妊を求める方には、トリキュラーがおすすめです。
トリキュラーはPMSや月経痛に効果的!ホルモン変化が緩やかな3相性ピル

トリキュラーなどの低用量ピルは、有効成分の配合バランスによって「1相性」と「3相性」に分かれます。
マーベロンをはじめとする1相性ピルは、すべての錠剤に同じ量のホルモンが含まれているのが特徴です。
一方、トリキュラーのような3相性ピルは、ホルモン量が第1〜第3周期の3段階で変化するよう設計されており、自然なホルモンサイクルに近い形で服用できるのが特徴です。
1相性ピルで吐き気や頭痛、精神面での副作用が出やすい方や、ホルモンの一定量に敏感に反応してしまう方には、ホルモン量が段階的に変化する3相性ピルのトリキュラーが身体に合いやすい傾向があります。
トリキュラーをはじめとする低用量ピルは避妊目的での処方が認められていますが、薬に対する正しい理解と正しい飲み方によって高い避妊率が維持できます。
低用量ピルでなぜ避妊できるのか、避妊効果を保つため服用期間の注意点についてはこちらの記事で確認してください。
ニキビ・肌荒れの改善効果はマイルドな傾向
トリキュラーには避妊や生理痛の軽減などの効果の他に、ホルモンバランスを整えることでニキビや肌荒れの改善が期待できる側面があります。しかし、作用の強さとしてはピルの中でも比較的マイルドな部類に入ります。
皮脂の分泌を抑えて肌荒れを改善したい場合には、ホルモンの構成や作用の違いをもとに、マーベロンなどの他の低用量ピルが処方されるケースもあります。
ただし、ホルモン変化に敏感で、副作用が出やすい体質の方にとっては、ホルモン量が段階的に変化するトリキュラーの方が、身体への負担をやわらげるというメリットがあります。
避妊、生理痛の軽減、肌荒れの改善と、効果をバランスよく求めたい方には、トリキュラーがおすすめです。
トリキュラーの副作用とは?よくある症状と対処法を紹介
トリキュラーは避妊や生理痛の改善などに広く使われている低用量ピルですが、副作用が出ることもあります。
特にホルモン量や変動に敏感な方は、飲み始めに体調の変化を感じやすい傾向があります。
トリキュラーの副作用が気になる方に向けて、トリキュラー特有の副作用の傾向と、重篤な副作用の見分け方、適切な対処法についてわかりやすく解説します。
トリキュラーの服用中に起きやすい副作用は吐き気・頭痛・むくみ・乳房の張り
トリキュラーは3相性ピルであるため、日ごとに体内に取り入れるホルモン量が変わります。そのため、身体がホルモン変化に慣れるまでは副作用を感じやすくなることがあり、特に服用を開始した初月は注意が必要です。
- 吐き気:主に服用開始初期に感じやすい
- 頭痛:片頭痛に似た症状が出ることもある
- むくみ:特に夕方以降に足が重く感じる
- 乳房の張り:ホルモン刺激による一時的なもの
トリキュラーの副作用の大部分は、ホルモンバランスに身体が慣れていない服用初期に見られますが、多くは1〜2ヶ月ほどで自然に落ち着いていきます。
特に、使い始めの1ヶ月は副作用が出やすい時期でもあるため、体調の変化に注意しながら過ごすようにしましょう。
血栓症などの重篤な副作用と見分け方
低用量ピルには、血栓症のリスクがつきものですが、その中でもトリキュラーは血栓症リスクが比較的少ないピルです。
低用量ピルの種類 | 複合ホルモン | 血栓症リスク |
---|---|---|
トリキュラー | レボノルゲストレル | 少ない |
マーベロン | デソゲストレル | やや高め |
過去にピルを服用していた際に副作用が強く出た経験がある方や、血栓症などのリスクをできるだけ抑えたい方には、トリキュラーが推奨されています。
血栓症とは、血管内に血のかたまり(血栓)ができて詰まりを起こす疾患です。
脳・肺・脚などの血管が詰まると、脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症などを引き起こすことがあります。
トリキュラーと併用する際に注意したい薬やサプリメント
トリキュラーの効果や安全性に影響を及ぼす薬剤やサプリメントも存在します。避妊効果を弱めたり、副作用を強めたりする恐れがあるため、併用薬については必ず事前に医師へ相談しましょう。
- 抗てんかん薬:カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタールなど
- 抗生物質:リファンピシンなど
- セントジョーンズワート(薬用植物):ハーブ系サプリメントなど
- その他の治療薬:HIV治療薬、一部の抗ウイルス薬
これらの薬やサプリメントを併用すると、ホルモン代謝に影響を与え、トリキュラーの副作用が強まることがあります。
トリキュラーの服用時に市販薬や健康食品を併用する際は、副作用への影響や併用の可否について、必ず医師に確認するようにしましょう。
トリキュラーの副作用が出た場合の対処法と医師への相談タイミング
トリキュラーの服用中に副作用や併用薬による体調の変化を感じた場合は、症状の程度に応じて自己対応するか、医師に相談するかを判断することが大切です。
ホルモン量が日ごとに変化する3相性のトリキュラーでは、服用初期に軽度の不調が出やすいことがあります。そのような場合、身体が慣れるまで2〜3周期(1〜2ヶ月程度)様子を見るという選択肢もあります。
副作用の程度 | 推奨される対応 |
---|---|
軽度な吐き気 頭痛 |
食後や就寝前の服用に切り替える |
不快感が続く | 医師と相談して1相性ピル(例:マーベロン)へ変更を検討 |
3ヶ月以上続く場合悪化する場合 | 中止や、他剤への切り替えを検討する |
トリキュラーの副作用は、服用初期の一時的なものであることも多いですが、体質によっては継続が難しい場合もあります。
無理なく服用を継続するためにも、体調の異変が続く場合は、早めに医師に相談することが大切です。
トリキュラーの基本的な飲み方と飲み忘れ時の対応
トリキュラーには21錠タイプと28錠タイプの2種類があり、服用方法や休薬のタイミングに違いがあります。
トリキュラー21と28について、それぞれの違いや基本的な飲み方、万が一飲み忘れてしまった場合の対処法について、わかりやすく解説します。
トリキュラー21と28の違いは服用方法と休薬期間の取り方

トリキュラーには21錠タイプと28錠タイプの違いは、服用方法と休薬期間の取り方にあります。
トリキュラー21は、有効成分を含む錠剤21錠を服用し、その後7日間休薬して次のシートに切り替えるスタイルです。
一方、トリキュラー28は、有効成分を含む21錠に加え、7錠の偽薬が含まれており、28日間連続で服用します。偽薬があることで服用の習慣が途切れず、飲み忘れを防ぎやすい設計です。
どちらのタイプも避妊効果やホルモン量は変わりませんが、自分のライフスタイルや服用管理のしやすさに合わせて選ぶのが理想的です。飲み忘れが不安な方はトリキュラー28がおすすめです。
ピルの飲み忘れが続いたときはコンドームなど別の避妊方法を取り入れる必要があります。
万一、避妊具を使用しないまま性行為を行ってしまった場合は、アフターピルの服用を検討しましょう。
トリキュラーの基本的な飲み方と飲み忘れ時の対応
トリキュラーは毎日同じ時間に1錠ずつ服用することで効果を発揮するピルです。21錠タイプでは7日間の休薬期間、28錠タイプでは偽薬を含めて連続服用します。
もしトリキュラーを飲み忘れてしまうとホルモンバランスが崩れ、避妊効果が低下する恐れがあります。飲み忘れが24時間以内であればすぐに1錠を服用し、当日分も通常通りに服用するようにしましょう。
飲み忘れてから24時間を超えている場合は、2錠まとめて服用するケースもあります。しかし、副作用が出る可能性があるため、自己判断せず医師に相談するようにしましょう。
低用量ピルを飲み忘れたときは、どれくらいの時間が経過しているかによって正しい対応が変わります。
万一服用できない日が出てしまったときのために、飲み忘れ時の対処法も確認しておくと安心です。
トリキュラーとマーベロンの違いとは?2つの低用量ピルを比較
低用量ピルの中で、処方実勢と知名度が高いのがトリキュラーです。また、同じく避妊や生理痛やPMSの改善を目的に処方されているピルとして、マーベロンも知られています。
同じ低用量ピルのマーベロンとの違いにも触れながら、トリキュラーがどんな人に向いているかを整理しています。自分に合うピルを選ぶヒントとして、参考にしてください。
トリキュラーとマーベロンを効果と副作用で比較
トリキュラーとマーベロンは、どちらも高い避妊効果を持つ低用量ピルですが、ホルモンの設計や副作用の出方に違いがあります。
種類 | トリキュラー | マーベロン |
---|---|---|
相性タイプ | 3相性(ホルモン量が3段階で変化) 自然な周期に近い設計 |
1相性(すべて同じホルモン量) ホルモンの変動が少ない |
主な効果 | ・避妊(99%以上) ・生理周期の安定 ・PMSや生理痛の軽減 |
・避妊(99%以上) ・ニキビや肌荒れの改善 ・PMSや生理痛の軽減 |
主な副作用 | ・吐き気 ・頭痛 ・不正出血 ・乳房の張り ・むくみなど |
・吐き気 ・頭痛 ・不正出血 ・乳房の張り ・血栓症リスクなど |
1シートあたりの料金 | 約1,600〜2,800円 | 約1,800〜3,000円 |
トリキュラーとマーベロンは相性タイプが異なることで、身体への効果や副作用の出やすさに差があります。そのため、自分の目的や体質に合ったものを選ぶことが大切です。
生理周期の安定と副作用の軽減を目指すならトリキュラー
トリキュラーとマーベロンの主な違いは、特徴的な効果が異なる点と、相性タイプと呼ばれるホルモンの段階が違う点にあります。
トリキュラーは、避妊だけでなく、生理周期の安定や月経期間の短縮など、生理にまつわる悩みを改善したいときにも処方されることが多いピルです。
一方でマーベロンは、避妊に加えてニキビや肌荒れといったホルモンバランスの乱れからくる肌トラブルに対して処方されることが多いです。
トリキュラーのような3相性ピルは、ホルモン量が第1〜第3周期で段階的に変化するように設計されており、身体のホルモンサイクルに近い形で服用できるのが特徴です。
一方、マーベロンのような1相性ピルはすべての錠剤に同じ量のホルモンが含まれており、一定のホルモンを毎日服用します。
初めてピルを使う方で少しずつ身体を慣らしていきたい方は、ホルモン量が段階的に変化する3相性のトリキュラーがおすすめです。
マーベロンは安定したホルモン量が特徴ですが、体質によっては副作用が出ることもあります。マーベロンの服用時の基本ルールや、飲み方や注意点を事前に確認しておくと安心です。
トリキュラーは通販購入できる?安全な入手方法を解説
トリキュラーは、日本国内では医師の診察を受けて処方される「処方薬」に分類されており、市販の薬局などで自由に購入することはできません。トリキュラーを入手するには、婦人科などのクリニックで処方を受けるか、オンライン診療を通じて配送してもらうのが一般的な流れです。
忙しくて病院やクリニックに足を運ぶ時間がとれない方には、オンライン診療の活用がおすすめです。スマホひとつで診察から配送まで完結するため、初めてトリキュラーを購入する方法としても利用しやすい手段です。
トリキュラーの購入方法を比較!オンライン診療と個人輸入でどう違う?
購入方法の種類 | トリキュラー1シートの金額 | 手軽さ | 信頼性 |
---|---|---|---|
オンライン診療 | 約1,600〜 2,800円 |
○ | ○ |
病院 クリニック |
約3,000〜 4,500円 |
× | ○ |
個人輸入 | 約1,000〜 2,000円 |
○ | × |
オンライン診療では、スマホやパソコンから問診やビデオ診察を受けることで、医師の処方に基づいてトリキュラーを自宅へ配送してもらえます。最短で当日発送のサービスもあり、来院せずに継続的な服用がしやすい仕組みが整っています。
病院やクリニックでの処方は一般的で、医師と直接相談できる点からも信頼性や安心感が高いです。しかし、予約や通院の手間に加え、診察料や交通費などの負担も大きいです。特に、平日が忙しい方にとっては継続が難しい方法になります。
また、個人輸入(海外通販)では、安価でトリキュラーが手に入る場合もありますが、偽物・成分の不一致・パッケージ違いなどのリスクがあるため注意が必要です。特に、海外製ジェネリックを正規品と偽った商品や、保存状態が不適切なものによる健康被害の報告もあります。
トリキュラーの購入にはオンライン処方サービスがおすすめ
手軽に安全に、正規のトリキュラーを服用するには、オンライン診療がおすすめです。医師の診察を受けたうえで、認可された国内サービスを通じて購入することが可能です。
オンライン診療の中では、診察費や配送料を含めて、月額2,000円前後でトリキュラーを始められるクリニックもあります。価格の安さだけで判断して個人輸入に頼るのではなく、継続性・安全性・信頼性を重視した選択を心がけることが大切です。
効果と副作用を理解してトリキュラーを正しく活用
トリキュラーは、避妊だけでなくPMSや月経痛の緩和、肌トラブルの改善といった副次的なメリットもある低用量ピルです。
一方で、吐き気・頭痛・むくみなどの副作用や、まれに起こる血栓症のリスクがあるため、正しく理解し、安全に使う意識が欠かせません。
トリキュラーの効果を最大限に引き出すには、「毎日決まった時間に服用する」「体調の変化を記録する」「医師の指示に従って判断する」など、日常的な自己管理と医療的サポートの両立が重要です。
特に初めて低用量ピルを服用する方にとっては、「副作用が不安」「どれを選べばいいかわからない」と感じてしまうこともあります。まずは、スマホひとつで診療から処方まで完結するオンライン診療を活用し、自分に合った処方を受けることから始めてみましょう。