よくある質問
成長因子入りPRP
Q. 1年くらい前に東京の赤羽にあるクリニックでぷるぷる注射を受けました。目の下とほうれい線です。FGFが入っているなど特に説明がなく、それに気付かず注射してしまいました。注射から4-5ヶ月くらいで、ゴリゴリとしたしこりが目の下とほうれい線にできています。笑うと特に目立ってしまい、慌ててケナコルト注射を打ってもらいました。ケナコルト注射を3回くらい打つと落ち着くと仰ったので、それを信じていたのですが、今度は凹みがデコボコして、人と会うのも辛いです。FGF入りのPRPは、注射から何年経てば成長しなくなりますか?また、ケナコルト注射はFGFでできたしこりがきれいになるのでしょうか?
A. FGFが入っていると、何年たっても膨れてきたり、しこりができたり、痛みが出たり、変色なども含めていろいろのトラブルがいつまででも起きる可能性があります。ケナコルトの効果についても改善することもあるようですが、無効のことも多く、かえってへこみや皮膚委縮、陥没などのトラブルもありうる問題です。ケナコルトを使用する場合は、3週間ごとくらいに何回も慎重に注射を繰り返して反応を見る必要があります。これですこし改善する方もありますが、無効の方もあり、確実な治療方法がわかっていないというのが現状です。ケナコルトとボトックスの併用がいいという意見も学会でありますので、この方法も試みていますが、改善が得られても、確実にこれで完治するとは言えないのが今の段階の意見ということになります。
埋没法
Q. 二重の埋没法を考えています。
A. 埋没法については簡単に言うと皮膚のすぐ裏側と瞼板を3点で固定するループを2か所に作る方法です。この方法はアメリカ美容外科学会の医学誌に以前論文として発表した私のオリジナルの方法です。糸は完全に2本埋没されることになります。針穴は結膜側に2か所、まぶたの表面側に4か所あくことになりますが、すぐに消えてわからなくなります。
挙筋前転の後遺症?
Q. 約3年前に上眼瞼皮膚切除の切開術施行後、かなりの左右差、瞼
A.いくつもの状況が考えられるように思います。まず内科的な病気の可能性です。甲状腺疾患であれば、内科で検査をうけてもらえばはっきりします。また筋無力症などの可能性もあるような気がします。まぶたの症状が初発の症状の場合があります。次第に全身に問題が出てきますが、これも内科で検査をうけてもらえば確認できます。内科的な病気であれば、改善が難しいものがあり、進行を遅らせるのがやっとという病気もあるわけです。これについては内科が専門になりますので、まず診察を受けてください。他に考えられるのは挙筋の損傷、癒着です。多数回の手術をされていますので、どの段階かで、手術のミスがあったかもしれません。挙筋の癒着が起きたような場合、修正が困難という状況もありうるわけです。このようなことが起きた場合は、とにかく目の開きをよくするという目的で、まぶたの動きが不自然であっても目の開きをよくするだけの手術はあります。眉からまつ毛附近の皮下に筋膜を移植して目の開きをよくするだけの手術はできます。ただこの場合、下を見た時にびっくりしたような目つきになりますので、下を見る時は眉をあえて下げる練習をしてもらう必要があります。あるいはまつ毛にかかる皮膚があまりに多いという場合は眉下で皮膚を切除して上まぶたの皮膚の重みによる負担を軽くするとう方法もあります。あるいは状態によっては額のリフトで眉を持ち上げて上瞼の皮膚の重みを軽くするという方法も検討してもいいのかもしれません。これは状態を拝見しないと判断できません。
エラの骨について
Q. 私はエラの骨がなく、ぼんやりし過ぎてる輪郭なのですが、骨を付けるという整形手術はありますか?顎のプロテーゼのようなものになってしまうのでしょうか…? |
A.こういうケースでは通常人工骨を使用することが多いかと思います。ただ異物になりますので、ごくまれには感染という問題がありうると思います。自分の骨と混ざり合って、固まってしまうので、万一将来感染が起きた場合、骨を削って人工骨を除去するという面倒な手術が必要になります。他には体のどこかに真皮脂肪を採取するためのキズが残りますが、ここから組織を採取して、真皮脂肪の移植という方法もあります。この方法の場合、顔のほうは耳の後ろを切開して剥離を必要な範囲に行って、ここに真皮脂肪を移植することでエラのふくらみを作ることができます。ただ手術後2週間程度の包帯やテープが必要で、その後も1か月くらい在宅時の固定管理がいるかもしれません。あるいは脂肪の注入を何回か繰り返して行うということも可能です。一度に多量の注入ができないので、脂肪注入の場合だけは複数回の手術がいるかもしれません。脂肪注入は翌日までのテーピングだけでいいので、あとの管理は楽です。翌日から入浴も洗顔も化粧も可能です。 |
逆まつ毛
Q. 下まつ毛の逆まつげについてです。目頭から黒目の終わりにかけて、下まつ毛が内側を向いており、コ
よろしくお願いいたします。
A. 下まぶたの逆まつ毛については保険診療で治療をしています。まつ毛の1ミリ下で皮膚を切除して、まつ毛の向きを下向きにします。これで完全に治ります。キズの赤みが平均で数週間くらい残りますが、次第に赤みがなくなり近くで見てもキズがわからないくらいになります。抜糸は手術後5日目くらいになります。この間は糸が見えることになります。まつ毛の向きの左右差も調整できます。当院の診療は予約制になっています。あらかじめ電話、06-6303-7722でご予約の上おいでください。
バッカルファット除去後のへこみ
Q. バッカルファットを除去したのですが、頬骨の下あたりに縦にへこみが入ってしまいました。このへこみの修正は、脂肪注入、ヒアルロン酸、糸リフト、成長因子PRPなどがありますが、どれがおすすめでしょうか? | |
A. 脂肪のが最適と思います。ただ皮下に傷があり、癒着や硬化などがあり、皮膚がかなりふくれにくい状態になっている可能性があります。このような場合、通常の脂肪注入をしても全く生着しないか、目的とした部位から離れて周囲に脂肪が拡散して不要な部分が膨れて、結果として凹凸が悪化するということもありうる問題です。皮膚がふくれにくい場合は、針で皮下に多数穴をあけたり、針先をわずかに左右に動かして、癒着をはずして、皮膚がふくれやすい状態になったのを確認しながら注入を行うというのが基本的に正しい注入方法になります。これでへこみが改善しますが、問題は脂肪の生着量を正確にコントロールできないことです。そのため3か月ほど待ってもらって、まだ足りない状態であれば、追加の脂肪注入を行うことでさらにご希望のラインに仕上がっていきます。万一膨れすぎということがあっても、減量は可能です。一度生着した脂肪は通常の脂肪吸引では出てきませんので、針で脂肪を細かく壊してから吸引を行うと脂肪を出すことができます。このような方法で皮膚を自由に膨らませたり、へこませたりできるわけです。この方法が一番安全と思います。糸のリフトはふくらみを作ることができません。ヒアルロン酸も針が細すぎて、皮下の癒着や硬化を解除することができません。うまく効果が出ないわけです。また成長因子PRPは絶対にしてはいけません。悲惨な結果が多すぎると思います。後遺症のために訴訟も多発という状況です。 |
人中短縮
Q. 鼻の下が長くて人中短縮をしたいと思っています。この手術の場合、先生は筋肉も切除されますか?また人中短縮で不自然にならないでしょうか?キズは目立ちませんか?
A. 私自身は人中短縮の場合口輪筋の切除は意味がないと思っています。皮膚の切除だけで充分効果がありますし、その持続も問題ありません。それより問題は口角が下がっていないかという点です。人中短縮では口角が上がりません。この部位が下がっていると、かえって口のへの字の形が悪化することになります。口角が下がっている場合は人中短縮だけでは不自然に仕上がりますので、フェイスリフトで口輪筋の口角の付近を引き上げておくとバランスがきれいになります。人中短縮のキズについては切開の一部を鼻の穴の中にカーブを描くように切開をいれるとキズが目立ちません。
鼻のプロテーゼがずれて入っています
Q. あるクリニックでプロテーゼによる隆鼻をしてもらいましたが、プロテーゼが曲がってしまっています。修正はできますか?曲がったプロテーゼの入れ直しは難しいと聞いたことがあるのですが、、。
A. 一度曲がって入ったプロテーゼの修正はかなり難しいことです。入れなおした後の管理としてギプスによる固定だけでは不安があります。私ならプルアウトの糸を入れます。プロテーゼの上の端と下の端に溶ける糸を入れて、これを鼻の皮膚表面に出してテープで固定しておきます。これを5-6日は続けてもらいます。この固定により5-6日間はプロテーゼは絶対にずれません。それ以後も手術から3か月間は状態によってスポンジ、ギプスなどでの固定を在宅時は続けてもらっています。この間も時々来院してもらって在宅時の固定管理をうまくしてもらっているか確認をして、時には圧迫や固定方法を変更して指導することもあります。3か月でプロテーゼの位置が完全に固定されます。その間が勝負です。
助けてください。
Q. 4ヶ月前に頬と顎の肪吸引をしました。バッカルファットもしました。顔がやせすぎてしまい凹凸も残ってつらいです。助けてください。
A. 脂肪注入で治ります。心配いりません。痩せすぎも凹凸もすべてご希望のとおりに仕上がります。皮下にはキズや癒着がありますので、通常の脂肪注入ではなく、針でこの癒着をはずして、皮膚が膨れやすい状態にしながら脂肪の注入をすると必ずきれに膨れてくれます。凹凸も調整しながら仕上げることが可能です。問題は脂肪の生着量を正確にコントロールできないことです。注入量の大体7割程度が生着しますが、微妙な誤差が出ることになりますので、一応手術から3か月は待ってもらって、状態によっては追加の注入が必要になることがあります。まれには生着が多すぎて微調整のために減量することもありますが、追加でさらに膨らませたり、脂肪を吸引して減らすことも自由にできます。このようにして最終的にはご希望のラインにすることができます。
眼の開きの調整
Q. 一年ほど前に目の下の脂肪を少し取って頂きました。その後検診に行けないまま
A.サブシジョンはこういうケースに使うことはできません。多分ほんのすこし眼瞼挙筋を延長するということでいいように思いますが、このためには瞼板という軟骨とこれについている挙筋を一度切断して、この隙間に体の他の部位から筋膜をすこしだけ採取して移植します。このような方法で挙筋の延長をすれば、眼の開きをすこしだけ緩めることができます。女性の場合、筋膜は頭髪内から採取するのがいいと思います。少量でいいのですが、筋膜である必要がありますので、頭髪内から採取します。頭髪内を3-4センチ切開する必要があります。キズは頭髪内なので、わからないくらいになります。