獺祭メーカーズディナー
またまた好きなお酒の話です。いくつも大好きなお酒がありますが、獺祭(だっさい)というお酒も私はかなりのファンです。山口県の岩国にある旭酒造が作っているお酒です。昨日大阪のリーガロイヤルホテルで、獺祭メーカーズディナーというのがありました。このホテルのなかのしまという和食のレストランで、いろいろの獺祭のお酒を楽しみながらお料理も味わってくださいという趣向です。特に今回の夕食会は獺祭の会長である桜井博志氏を囲む会というタイトルだったので、これは絶対に行かなければいけないと意気込んで出席しました。
会長である桜井博志氏は獺祭を世に出した方でいろいろご苦労があったようです。獺祭が有名になったのはこの会長の努力があったからだそうで、笑顔で話をされていましたが、このお酒が完成するまでの苦労話の内容はすさまじいものでした。当日の飲み物としては獺祭のスパークリング45、純米大吟醸磨き二割三分、純米大吟醸磨き三割九分、美酔、未来へ農家と共に、などです。こんな名前を見るともうウルウル状態ですよね。通常私たちが飲んでいるのは二割三分だと思いますが、私はこれが獺祭のベストと思います。三割九分はほんのちょっと山田錦の磨きが足りないように個人的には思います。一番高額なのはこの中では未来へ農家と共に、ということになると思いますが、これは山田錦の磨きがさらにすごいことになっていて、そのためお値段もかなり高いわけですが、私の個人的な意見としてはここまでお米を磨くと、お酒が甘すぎて私の好みでなくなるように思います。私はとにかく二割三分が最高です。
最近獺祭はニューヨークでもお酒を作り出したそうですが、アメリカ向けの最初の獺祭を会長がニューヨークから持ち帰ってこられたようで、そのお酒もサプライズで参加者に出してもらいました。これもかなりのレベルで素晴らしい味でした。ただ私はあくまでも二割三分が最高点を上げられるという評価には変わりはありません。その次くらいにおいしいお酒でした。
会長の話で特に印象的だったのは農家と共にというお酒の命名です。やはり会長は山田錦というお米がとても気に入っておられるようで、いいお酒を造るにはいいお米がないといけない、そこでお米の栽培にも力を入れておられるそうです。特に山田錦は背が高く倒れやすいという面があるそうで、お米にも愛情を注がなければならないというところから「未来へ農家と共に」という命名にも意気込みが込められているというような話でした。いいお酒を作って世界の人に喜んででもらいたいというとても素敵な夢を語っておられた会長でした。とにかく参加できてよかったです。お酒も食事も会長の笑顔も最高でした!