時々思い出します、、、ある病院の受付の女性
今までにかなり多くの病院に勤務した経験があります。大学を卒業後は京大病院、その後は大阪赤十字病院、九州の小倉記念病院、などに勤務をしていました。この間、他にもアルバイトで、救急病院で夜間の診療や当直勤務や土曜日の夜から月曜日の朝まで精神科の病院の当直、なども行なっていました。これらのアルバイトは当時、大学病院などでの研修医としての給与があまりに安くて、生活が成り立たないというくらいだったので、同じ学年の研修医たちはほぼ全員何らかのアルバイトをしていたわけです。
この中のある病院の受付にいた若い女性のことは今でも時々思い出すことがあります。とてもかわいい、明るい女性でしたが、何というかちょっと失敗が多かったわけです。ある時彼女が病院の待合室に飾ってあるお花や植木に水をあげていました。今日も頑張って咲いてね、と声をかけながら水をあげていました。とても優しい素敵な女性なのです。何となく心温まる光景だなあとちょっと見ていたのですが、すぐその後に看護師長さんから怒られていました。「あのね、このお花も植木も全部、造花、わかった?造花。水はあげなくていいの、年中全力で咲いてるからね。」 、、、、その後数人のスタッフがぶつぶつ言いながら、お花や植木の水をタオルで拭いたり、もう大変のことになっていました。ほかにも死亡診断書を取りにきた家族の方に、診断書を渡す際に、お大事に、、、と言ってしまったり、、、、。その時もまた怒られていましたけど。