大阪・新大阪の美容外科・美容皮膚科 - メガクリニック

メガクリニック

メガクリニック | 大阪市淀川区の
美容外科・形成外科・美容皮膚科【公式】

日本美容外科学会(JSAPS)ー若い医師の急増

東京でのJSAPSの総会が終わり、クリニックにもどってきました。今回の学会の会長はクリニカ市ヶ谷の倉片先生です。盛りだくさんのプログラムでなかなか充実した内容でした。学会のテーマは”形ではなく姿を作る”というもので、倉片先生の美容外科に対する心構えのようなものが理解できるようなタイトルです。今回一番驚いたことは若い医師が男女ともいきなりすごく多くなったことです。最近は直美というのだそうですが、大学を卒業してほとんど研修を受けず、また形成外科の十分なトレーニングも受けずに、いきなり大手の美容外科に就職するような医師がかなり多くなったのだそうです。
 
 すくなくともJSAPSの学会としての考え方は国際美容外科学会(ISAPS)と同じで、十分な形成外科のトレーニングを受けて、専門医の資格なども取った医師がそれから美容外科をやりだすべきというものです。形成外科は簡単に言うと体の表面が先天異常や、やけど、外傷、皮膚のガン、骨折などで破壊された場合にこれを再建するのがその仕事です。鼻の骨が折れても変形してもこれを修復する能力が身につくわけです。まぶたの二重のラインがキズで乱れたり、変形があっても元の目に戻すというのが形成外科です。そういうトレーニングを十分に受けた医師なら美容外科のほとんどの領域の手術を問題なく行うことができます。大学を卒業後すぐに美容外科をやりだしても、顔の皮下のどこに重要な神経があるとか、顎の下に太い血管がどこにあるのか、など実際に一度も見たことがない医師がこのような部位の手術をすれば、合併症が起こりやすいのは当然です。
 
 今回いきなり多くの若い医師がたくさん学会に来ているのを見て、すこし将来を心配しています。今でも大手のクリニックで働いている若い医師はとても多いようで、どういう研修を受けているのか不安ですよね。最近は美容外科を開業してもすぐに閉院してしまうようなクリニックも増えてきています。韓国ではすでに美容外科医が多すぎて、一部の医師は中国や東南アジアに転居してもう韓国では働かないという医師もあり、一部の医師は定期的に韓国以外の国に出張して仕事をしているようです。

 日本も近いうちに美容外科医が多くなりすぎて、全体としてのレベル低下、廃業の増加などが起きてこないか心配です。厚生労働省も最近の若い医師の研修制度が危ういものになっているということで、なんらかの法律でのしばりを検討されているようです。すくなくともJSAPSでは日本形成外科学会の専門医資格がないと正会員にはなれません。また国際美容外科学会(ISAPS)も各国の形成外科学会の専門医の資格がないと入会できないようになっています。またさらにISAPSでは学会に参加するためにも各国の形成外科学会の専門医資格があって、さらに美容外科学会の専門医でないと参加できないようになっています。たとえば皮膚科医が国際美容外科学会の会議に参加して豊胸手術や脂肪吸引の手術を見て覚えるようなことができないようになっているわけです。日本美容外科学会ももうすこし厳しいルールを作ってもいいように思っているのですが、、、。これだけ若い医師がいきなり学会にたくさん入ってきて、いろいろビデオなどを見ただけで、この手術もやってみようというような調子で手術をすると、今後トラブル例がすごく増えるように思います。こわい話をしてすみませんが、本当にすごく心配なのです。

メガクリニックのLINEはこちら メガクリニックのinstagramはこちら