新入生が入ってくる時期ですね
いつもこの時期になると京都大学の新入生のことを考えてしまいます。特に私自身は京都大学医学部ソフトテニス部のコーチであり、OBOG会の会長もしていますので、新入生でどんな学生がソフトテニス部に入ってくるのかとても気になります。一学年であっても運動神経のいい学生がたくさん入ってくると、これはもうかなり楽しみになってしまいます。もちろん中にはどうなのかなあと思ってしまう学生もいるわけですが、、、。長い間コーチとしてたくさんの部員に接して来ましたので、だいたいどの程度のレベルまで成長しそうかというのがかなり正確に予想ができるようになっています。これはこれで楽しいようなつまらないようなところがあるわけですが、、、。私たちの先輩にはすごい時代があり、一学年に2名インターハイで活躍した人が部に在籍していたことがあります。1年生の時から京都大学の全学の体育会のエースになられて、医学部の試合にも出場されていたわけです。このレベルの人がペアを組むとほぼ医学部では敵なしになり、医学部の6年間ですべての個人戦で優勝されています。
こんな時代がまた来ることがあるのでしょうか?そもそも入試を突破しないといけないので、運動ばかりしていたのでは京都大学には入れないですからねえ。そういう理由で、京都大学医学部ソフトテニス部に新しく入部してくる部員の多くがテニス未経験者であるわけです。始めてラケットを持つような部員が多いので、まずラケットの持ち方、テニスシューズの正しい履き方、ルールなど手とり足取りで始まるわけです。中にはまれですが、中学や高校でテニスをしていた経験者もあって、そこそこテニスが上手な部員とラケットにボールが当たらないような部員が一緒に練習をすることになるわけです。これはこれでそれなりに楽しい光景です。
ただ気になっていることは部員には大きくわけて2つのタイプがあるということです。勝ちたい、負ければくやしいという部員と、運動不足解消のために楽しんでテニスをする、なにより部員間の親睦、、、みたいな部員です。こういう2つの別々の部員を同じように指導することはできません。きついことを言うと辞めると言い出すような部員もあり、勝つための激しい指導を求める部員もあり、これをしっかり見分けて教えてあげるというのがわりに経験のいることなのです。私も昔はきつい指導をしていて、反省したこともあり、現在は人柄を見て、指導方針を使い分けているつもりです。かなり以前の卒業生が今の部員から高柳先生の指導は優しいですよと言われて、うそでしょう、信じられないということを言っていたそうです。今となっては反省ですよね。でも4月は新しい部員に出会える新鮮な時なので、楽しみたいと思っています。どんな人が入部してくるのでしょうねえ。