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美容外科・形成外科・美容皮膚科【公式】

思い出に残る苦手な患者さん

長い間たくさんの患者さんと向き合っていると、本当にごくまれに、どうしてもこの患者さんは、なんとなく治療をするのがためらわれるという方に出会うことがあります。何年も前のことですが、40歳くらいの男性の患者さんが顔の黒いほくろを心配して来院されたことがあります。黒いほくろからは本当にまれなことですが、ガンが出ることがあります。これは悪性黒色腫と言われるガンで、あらゆるガンの中でもっとも死亡率の高いガンです。転移がとても早期に起こってしまうので、手遅れになることが多いわけです。ただし本当にまれなガンで私が医師になってからこのガンを見たのは10人くらいだけです。ただこのうち7人はこのガンの転移で亡くなられています。そういうガンのことを心配して来院されたわけです。念のため切除をしておいたほうがいいと説明をしていたわけですが、どうも様子が変なのです。ガンの性質、切除の必要性、手術後の経過、あとの管理や通院など多くのことを説明したすぐ後に、「、、、と申しますと?」と何度も質問をされるわけです。何回も、、と申しますと?と同じことを言われるので、最後は今までちゃんと話を聞いていましたかあ?と聞きたくなるようなやりとりでした。本当に疲れてしまう患者さんだったのです。

手術日になって、さらにまた同じようなやりとりが続き、最後はとにかく手術室に入りますよー、、、までは行きついたのですが、写真を撮っておく必要があるので、ほくろの写真を撮りますねーとカメラを構えると、カメラの前で顔をすこし斜めにしてにっこり微笑まれるのです。あ、これは記念撮影ではないので、笑顔はいりませんからねー。カメラを構えて噴き出しそうになった患者さんでした。

 

 

 

 

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