宴もたけなわ
日本酒についての話ですが、私の中では日本酒のベスト3は獺祭、十四代、黒龍です。もう大好きですが、その次くらいにとてもとても好きなお酒は、これもかなり多いわけですが(要するに酒飲みってことですよね、早い話)、その中の一つに兵庫県のお酒で龍力があります。昨日大阪のあるホテルで各種の龍力のお酒と和食を楽しむという夕食会があったので、参加してきました。龍力を作っている本田商店の社長の話を聞きながら、米のささやきとか原酒とか純米吟醸とか珍しい熟成酒とか、もうあれこれたくさん楽しみました。どれも美味しくてすごーく幸せでした。
特に社長の話も楽しくて、あれこれ悩んでいろんなお酒を作っておられるのだなあと感心していた次第です。その中で宴もたけなわという話があって、
ちょっと知らない話だったので、勉強になりました。宴もたけなわということを時に言いますが、たけなわって何か知っていますか?という質問でした。たけなわって要するに盛り上がり中ということですよね?そう思いましたが、もともとの意味と言われると、さあ?ですよね。昨夜はこれを勉強しました。たけなわという漢字は酣と書くそうです。お酒が甘いということです。お酒が発酵する過程で次第に甘さが増していくのだそうですが、この工程を宴会に当てはめて、次第に盛り上がっていく途中と表現しているという説と、もうひとつはお酒を飲んでいると最初は甘みが強く感じられて、これが進行すると、その次には甘みが減ってしまい、ついにわからなくなるというベロベロ状態になるわけですが、甘みが最高潮に感じられる、盛り上がりが最高という場面を指してたけなわと表現するという説の2つがあるそうです。どういう漢字を書くのか知らなかったので、語源をたどるというか、すこし賢くなったような気がした昨夜でした。帰りはもうごきげんで、いいお酒でしたー。龍力は楽しい!なんか帰り道で大きな声で歌を歌いたいような気分でした。歌えばよかったですかね。でも通り道に交番があったなあ。