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国際美容外科学会(ISAPS)の安全委員会

国際美容外科学会ISAPSは形成外科領域と美容外科領域の世界で最大の国際学会です。私はこの理事会に12年入っていて、会長も2年間務めました。昨日トルコのイスタンブールでの2年ごとの総会が終了しました。その会議の中で私はPatient’s safety committee の委員として選任されました。2年後のコロンビアでの国際学会までこの委員会の委員として活動をすることになりました。ISAPSには各種の委員会があって、合計15くらいの委員会があり、その上に理事会があって、世界の美容外科をリードする活動をしています。私が今回所属することになった患者安全委員会とでも翻訳するのでしょうか、患者さんの安全を守る委員会の活動もとても重要なものです。最近では特に南米で皮膚科医や産科医などが形成外科のトレーニングを受けないまま、豊胸手術をしていたり、ビデオを見ただけでおしりの増大を目的とする脂肪注入を行ったり、多くの問題が出てきています。手術結果がきれいなもので患者さんに何の問題もなく結果に満足されていればそれでいいわけですが、南米では特におしりへの脂肪注入での死亡事故が多発していて、豊胸手術ではバストの変形や皮膚壊死などのトラブルも多発している現状があります。こういう問題をどのように解決するかということは日本でも同じで、形成外科や美容外科の一定期間の研修を全く受けないで実際の診療を行っている医師もいるわけです。要するに患者さんにこのような問題があるという情報をいかに届けるかということと、各国の政府に例えば形成外科の専門医資格がない医師は豊胸手術や脂肪注入などをしてはいけないという法律をつくってもらうような活動などをしているわけです。どう考えても医師免許をとっただけで何の研修も受けないまま美容外科医として働いていたり、昨日まで内科医であった医師が今日からは鼻の手術をするなどはあり得ないわけです。でもこういうことが日本でも合法的に可能なわけです。私自身もISAPSの会長をしていた2年間の間には4か国くらいだったと思いますが、その国の厚生労働省大臣というような資格の大臣と話し合いをしたことがあります。各国にいろいろ問題があり、患者さんの安全な手術のためにどういう対策を取ってほしいかという要望を提出していたわけです。日本ではまだこのあたりがしっかりしていなくて、国に働きかけても、なかなか簡単には動いてくれないという現状があります。どこの国であっても美容外科領域には医師でない人が大手クリニックのオーナーだったり、いろいろ現実的には複雑な問題があるわけです。こういうオーナーの方は要するに収入が問題であり、患者さんの本当の幸せや美しくなる効果のある治療などを願っているとは思えないわけです。とにかく世界には多くのあれこれややこしい問題が多く存在しています。日本では考えられないような状況も世界ではたくさん見られるわけです。こういう問題を調べて、対策を考えるということは国際美容外科学会の重要な仕事の一つと思っています。理事会ではすべての美容外科にかかわるすべての領域を議論する必要があったわけですが、こういう特定の部門に入って活動をするのも意義のあることと思っています。今から2年間はISAPSの安全委員会で頑張るつもりです。

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