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乳房インプラントの除去、入れかえについて

最近豊胸手術後のインプラントの抜去や入れ替えについての相談がすごく多いように思います。現在使用されているバッグはコヒーシブシリコンと言って、バッグの外膜の劣化や万一の破損があっても、内容物であるシリコンが漏れ出ることのないタイプのものになっています。簡単に言うとこんにゃくのような内容物になっていますので、ハサミで切っても、中からもれて体内に拡散することがないわけです。そういう意味では有害性はないわけですが、膜が破損したりして、そのまま数年も放置するようなことがあると、周囲にカルシウムの沈着である石灰化などが起きて、痛みが出たり、レントゲンで影が出たり、入れかえや除去の場合にこの石灰化があることで手術がかなりやりにくいことがあります。そういうこともあって、最近では人工乳房を使用している場合、15年くらいで入れ替えたほうがいいという意見が多くなっています。私もこの意見に賛成で、最近はバッグによる豊胸手術を受ける方には、毎年の定期検診の他、15年程度で入れ替えを勧めています。

現在バッグを除去したり、入れかえ希望の方も多いわけですが、医師の中にはこういう手術の原則を知らないまま手術をされている方も多いようなので、後日いろいろの問題が出ている方も多いような気がします。当院でも多くの修正例を経験しています。まずバッグを除去する場合は、わきなどより、乳房下縁切開が安全です。これはもともとのバストの下縁になる部位を切開する必要があり、この位置を間違うとキズとして目立つ可能性があります。わきの切開をお勧めしないのは、わきからではバッグに指が届きにくく、器具を使ってバッグをつかむと破損して漏れたり、バッグの一部を取り残す可能性があるからです。また出血が起きた場合、この止血操作が完全にできないことがあります。乳房下縁切開ではこれらのリスクが全くありません。また除去の場合念のためドレーンをいれておくことが大切で、まれにリンパや出血が続くことがあり、ドレーンが入っていないと、中にリンパや血液がたまって、後日バストの感染や変形につながります。さらに除去後は1か月程度バスト全体の軽い圧迫を続ける必要があります。これをしておかないと、内部にリンパがたまることがあり、これが起きると、バストの凹凸や上下方向の激しい収縮が起きることがあり、ひどい場合はいきなりおばあさんのバストのように強い下垂変形が起きることがあります。他院例でのこのような修正を何人も経験していますので、このトラブルは実はかなり多いような気がします。また入れ替えの場合もドレーンを入れること、手術後1か月の軽いバスト全体の圧迫固定は必要です。これらを正しく守ることで安全な除去や入れ替えが可能になります。

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