大阪・新大阪の美容外科・美容皮膚科 - メガクリニック

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美容外科・形成外科・美容皮膚科【公式】

私の最初の指導医

医師になって最初の2年間は研修医として働くことになります。一人前ではないので、私の頃は研修医にはそれぞれを担当する指導医がいたわけです。私自身は医師になって最初は京都大学病院の皮膚科の中の形成外科診療班という部署の所属でした。当時形成外科はまだ単独の講座にはなっていなかったわけです。形成外科診療班に入った私の最初の半年の指導医はI先生という方でした。とても変わった先生で、なんでももったいない、もったいないというのが口癖でした。すこし精神的に不安定なところがあって、たまにうつ状態になる方で、本人もそう言っておられました。ただ自分で対処する方法を知っておられて、数日から1週間くらい水平線をずっと見ていると回復するのだそうです。ある日私が京大病院に行くと、このI先生が急に休みを取ってしばらく病院に来れないということでした。後日このI先生が戻ってこられた時に聞くと、精神状態が悪化しそうだったので、すぐに海の見えるところに行っていたというのです。私はこの間臨時で他の指導医について働いていたわけです。本当に迷惑な方でした。なんでももったいないというくせも大変で、京大病院の形成外科診療班のある部屋が次第に壊れた傘だらけになってきたことがありました。このI先生が壊れた傘をどこかから拾ってきて集めておられたわけです。すこしずつこの傘の大丈夫なところと、他の傘の大丈夫なところをつなぎ合わせると1本の使用できる傘になるとか言って、傘の修理工場のようなことに部屋がなってしまい、病院で問題になったことがありました。それでもこの傘を全部捨てるのはもったいない、、、、、などかなり病院側ともめたわけです。傘屋さんじゃないので、病院で傘の修理をされてもなあと思ったりしていました。

ある日病院に行くとこのI先生が内科に急病で入院されていると聞かされて、お見舞いに行くと、高柳君、すまないねえ。昨日ねえ山に散歩に行った時にキノコを見つけてね、これが食べられるキノコと思ったんだよ。それに毒があったもんだからねえ。食べられると思って、もったいないから家で食べたら、大変な目にあってねえ。あははは、、、みたいな医師が最初の指導医であったわけです。あまり勉強になるようなことを指導してもらった記憶がありません。

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