眼瞼のセッション
今回の国際学会では、なぜか私は眼瞼のセッションのモデレーター(座長)ばかり担当に当たっています。
「上まぶたの下垂とたるみ対策」、「下まぶたの手術で合併症を防ぐためには」、「上下眼瞼の凹みをどのように治すか」、などです。
新しい方法や今までの手術手技の改良など、たくさんの興味深い講演があり、私の考え方もあれこれ話しておきました。
今回、残念だったことは、ファカルティー(講師陣)に選ばれた日本の医師が私を含めて2名しかいなかったことです。
国際学会の講演は、ファカルティーと呼ばれるグループと、一般の医師のグループの二つに分けられています。前者は学会が世界のレベルの高い医師を選んで招待状を送って参加してもらうグループで、後者は一般の医師が発表を応募して、学術委員会が内容をチェックして発表を許可されたグループです。
ファカルティーに選ばれるのは、世界のリーダーと認定されているということで名誉なことであるわけです。日本から私を含めてファカルティーが二人というのは過去最低の記録で、かなり残念な気持ちになっています。若い優秀な日本の医師がもっとたくさん世界に出てきてほしいです。