次回のギリシャでの国際美容外科学会
8月末から9月最初にかけてギリシャのアテネで国際美容外科学会(ISAPS=アイサップス)が開催されます。今年の1月頃には、この学会はコロナの問題のためにオンラインでの参加が可能と思っていました。そのため直接ギリシャには行く必要がないと思っていたわけですが、数か月前にオンラインでの講演は認めない、直接アテネに来た方だけが学会に参加できると連絡がありました。またギリシャの学会の会長から私がこの学会の会長経験者なので、絶対にアテネに来てほしいと連絡ももらってしまいました。通常会長経験者は必ず出席するということになっていますので、参加の手続きをしたのですが、問題は最近の熱波です。ギリシャはひどいことになっているようで、山火事も多発していて、エーゲ海のどこかの島も山火事で大変なことになっているというニュースもありました。昨日でしたか山火事の消化活動中だったギリシャの空軍の飛行機がアテネ近郊で墜落したそうで、本当にお気の毒です。火事の騒ぎがアテネ市内まで及んでいるのか、学会は無事に開催できるのか、本当に心配です。
過去に同じような経験があります。アメリカ美容外科学会がカリフォルニアのサンディエゴで開催されていた時に山火事が急に拡大してサンディエゴ周辺に迫ってきたことがあります。学会の開催中の大事件でした。空が暗く、変な色に見えて煙や灰が市内にも次第に目立ってきたので、学会の参加者がいろいろ怖い話を始めだしたのです。明日か明後日にはサンディエゴ空港が閉鎖になるとか、飛行機が飛ばなくなると、道路も大渋滞になるとか、今すぐにバスかタクシーかでロスアンジェルスかサンフランシスコに行って、予約できる飛行機で逃げたほうがいいなどなど、もう学会どころではなかったのです。みなさんが騒ぎ出した翌日には私も残りの学会に出ることは断念してサンディエゴ発の飛行機が飛んでくれましたので、とにかく山火事の被害には直接会わずに済みました。でも知り合いのアメリカの友人数人は学会に残ると言っていたので、無事ににげられたのだろうかとその時はとても心配しました。
後で話を聞くとやはり学会は途中で中止になって、その頃にはサンディエゴ空港が閉鎖となり、車でとにかく北に北に逃げて無事だったということでした。
同じようなトラブルがアテネであったらどうしようと、行く前から心配です。ギリシャの会長に問い合わせると学会までまだ1カ月あるので、大丈夫、大丈夫という返事でしたが、なぜそんなにのんびり構えていられるのでしょう?お国柄でしょうかねえ?