日本美容外科学会(JSAPS)
昨日は東京で日本美容外科学会(JSAPS)が開催されました。一年に3回開催されていますが、その1月の会になります。東京での会議に参加してきました。最近の発表を見ていると、少しずつですが、再生医療が増えてきたという印象があります。美容外科の将来はかなりの部分が再生医療により治療方法がかなり変化するように思います。現状はまだ再生医療が始まったばかりで、発表の中にもこれなら今は再生医療よりもほかの方法でずっと確実で安全な効果が得られるのに、、という発表がいくつかあったのは事実ですが、中には面白い試みとか、今後はかなり人気のある治療法になりそうという発表もありました。医学の発展は素晴らしいものがありますが、問題は有害なものや、合併症が起きるリスクがあるものなどが混じってくることです。例えば成長因子などは明らかに有害ですし、PRPで膨らみを作るなどは問題があります。また脂肪や血液を採取して、一度外部の企業に培養に出す際に、その企業から戻される製品に優劣があるという事実も実は深刻な問題です。こういう企業が多く参入してきていますので、学会での審査や評価などが必要な時代になっていると思います。
今回の発表の中で今後新しい治療として確立していきそうだなあと思って見ていたのは、肌の若返りという肌質の改善です。何年も前の若い肌に戻ることができたらいいですよねえ。今後合併症が絶対に起きない方法を確立させるためにまだ少し時間がかかりそうだと思いますが、明らかに将来は美容外科の大切な治療方法の一部になってくると思います。学会として、安全であり、効果が確実にあるものを審査してこれを公表するという体制が早く作られる必要があると思っています。