大阪・新大阪の美容外科・美容皮膚科 - メガクリニック

メガクリニック

メガクリニック | 大阪市淀川区の
美容外科・形成外科・美容皮膚科【公式】

心残りになった国ジンバブエ

国際美容外科学会ISAPSの重要な活動の一つが毎年世界中で20回くらい開催されているコースと言われる講習会です。この講習会は世界中から大体20名くらいの講師を学術委員会が選任して、招待状を出し、その国の講習会に参加して、4-5つくらいの講演をしてもらえないかとか、現地で3-4人の患者さんの手術を実際に行ってもらって、会場からの質問をうけながら自分の手術の方法を指導してもらえないか、などの依頼をするわけです。この招待を受けて実際に講演をしたり、手術をしたりするのは、とても名誉なことであり、世界のトップクラスの医師として国際学会が認めてくれたということでもあるわけです。

ずいぶん以前になりますが、この講習会の招待を何回か受け始めていた頃の話です。初めての講習会の参加はパリで、その次がニューヨークだったと思います。その後何回か招待を受けていた頃、初めてアフリカのジンバブエでの講習会の招待を受けたことがあります。実はその頃にはまだアフリカには一度も行ったことがなく、ジンバブエってたしか内戦があるようなところではなかったのだろうか?とかまず治安のことが心配になりました。あまり心配だったので、まず日本政府の出している海外安全情報のようなものがあり、これをじっくり読んでしまったわけです。そこに記載されていたことは今でもはっきり覚えています。かれこれ25年くらい前の話です。まず治安がよくないと記載されていました。空港から市内に向かうタクシーなどはよく襲われるので、貧しい服装で行くのがよい、街で車にひかれるようなことがあれば、ひかれた人が悪いということになるとか、市内を歩いていて、黒い車の車列を見た場合、これは大統領が乗っている車列なので、すぐに道路をあけて車が通れるようにしないといきなり発砲されることがあるとか、ホテルで洗濯をしてはいけません。もし洗濯をした場合、ほした服は必ずアイロンをかけてください。服にはツエツエバエの卵が産み付けられていることが多いので危険です、部屋の中には蚊がいたり、サソリがいることもあるので、注意してください。マラリアになった場合、一生夏には体調を崩す方がおられます。通りを歩いている時に後ろを同じスピードで歩いている人がいる場合、後をつけていて急に襲われることがあるので、こういう場合はまずお店に入って様子をみてください。とか、もうあれこれ心配なことが満載であったわけです。

そのような理由で、ジンバブエでの学会の講習会の招待を断ったわけです。その後講師陣に選ばれた医師たちと、世界の他の講習会でまた一緒になった時に、なぜ私がジンバブエの講習会に来なかったのだとさんざん言われました。あんな美しい滝は他にはない、そのそばの国際級のホテルも一流で安全でとても美しく、学会終了後は全員サファリに招待してもらって、もう楽しくてたまらなかったといわれたのです。その後アフリカの学会には何回か行くことになりましたが、チュニジアとか南アフリカなどで、残念ながらジンバブエではその後学会が一度もなくて、ついに行けなかった国になってしまいました。アフリカもあちこちに行ってみると、本当に美しい国が多く、世界三大滝のうち二つは見てしまったので、あと一つだけアフリカのヴィクトリアフォールズだけを見ていないのが今となってはなんとも心残りという次第です。政府情報など、注意しないといけないことをあれこれ書きすぎてありますので、あまり深刻になって読んでしまうのも問題がありますよね。行っておけばよかった国、ジンバブエというわけです。

メガクリニックのLINEはこちら メガクリニックのinstagramはこちら