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安全な脂肪吸引について

最近の日本美容外科学会の合併症の報告を見ていると、脂肪吸引の事故がとても多いような気がします。まず医師が解剖をしっかり頭に叩き込んでいる必要があります。たとえば腹部であれば、皮下に何があるか全く知らない医師が脂肪吸引を行うようなことはあってはならないことです。どの層に腹膜があって、その膜のすぐ下には腸があるなどのことはわかっていないとだめです。腹膜に損傷が起きるというようなことはとても怖い事故になります。腹膜の損傷を防ぐための基本操作は熟知している必要があります。また脂肪吸引量についても体重や、貧血の有無、出血傾向の有無などを検討して、安全な吸引の限界量を設定しておく必要があります。大体の目安として脂肪の吸引量の30-40%は翌日までに出血量として失われる血液として頭に入れて手術を行う必要があります。たとえば脂肪の吸引量が2000ccであれば、翌日までに多ければ800ccくらいの出血が起きる可能性があるわけです。患者さん自身としては、せっかく手術をするのだからついでにここも吸引したいなどの希望で、危険な吸引量に至るようなことはさけなければいけません。また手術により血液が失われることになるので、輸液も必ず必要になります。吸引で出てくるのは脂肪だけではありません。同時に血液も出てくるわけです。失われる血液の補充として輸液も必要になります。点滴もしないで脂肪吸引を行うようなことはとても危険なことです。どうしても大量の吸引が必要な場合は一度にあれもこれもするのではなく、3か月程度あけてから2回目の脂肪吸引を受けるなどのほうがずっと安全です。

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