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国際美容外科学会、教育委員会のチェア

国際美容外科学会(ISAPS)には合計20くらいの委員会があります。現在私自身はSafety Committeeという医療安全委員会とでも訳せばいいのでしょうか、要するに美容外科の安全な手術のための委員会で活動を続けています。私自身はこの国際学会の会長を2年間担当したわけですが、それより以前には教育委員会という美容外科の手術指導を担当する委員会に8年間ほど所属していて、その最終の2年間はチェア(委員長)をしていました。たくさんある委員会のうちEducation Councilと言われるこの教育委員会が一番多忙な委員会ということになっています。
  国際美容外科学会の主な活動の一つは毎年世界中のあちこちの国で、その国の美容外科医の手術指導を行うことです。毎年大体20回くらいこの講習会が世界のどこかで開催されています。この委員会のメンバーも毎年何回かは世界のどこかに行って手術の指導を担当しています。講演をする医師の発表だけだったり、実際に現地で何人も患者さんを集めて、世界中から招待された医師が手術室で会場からの質問を受けて、いろいろ説明をしながら実際の手術をしたり、死体を使った手術の練習を指導したり、いろいろのスタイルで手術指導をするわけです。そのために世界から約20人くらいの医師を指導医(ファカルティー)として招待をして、その交渉、通常3日間の講習会のプログラムの作成、招待した医師の採点、評価などを行っているのがこの委員会です。このチェアを私は2年間担当していたわけですが、これが会長と同じくらい激務であるわけです。1年間に世界中で20回もこのような講習会を準備してあれこれ担当するのは本当にきつい仕事です。日本を含めて、アジアでこの委員会のチェアになったのは今までに私だけです。アジアから最初に私が選ばれた時は光栄なことだと思って喜んでいましたが、あまりの激務で話が違うなどと途中で思ったこともありました。でもだれかが世界の美容外科ためにやらないといけない仕事なので、とにかくまあよく続けられたと思っています。名誉なことであり、ある意味世界を動かすこともできるような仕事なので、私の後に日本からもどなたかにぜひ頑張っていただきたいと思っています。今のところアジアからは2人ほど候補がいますが、日本の美容外科医が入っていないのは残念なことです。
 この委員会にはあまり公表されていないルールがあります。それは世界中からこの医師に手術指導をしてもらいたいというリストを常に作っていることです。これは各国にISAPSの代表としての医師が決めてあって、さらに各国の美容外科学会会長や形成外科学会会長に、手術結果がすばらしい医師や新しい手術を発表してその結果が優れている医師などを毎年推薦してもらっているわけです。このリストの中から委員会のチェアが人選を行ってプログラムをつくって、その講習会への招待状を送っているわけです。ある国での講習会に講師として参加してもらった場合、次の活動はこの医師の採点を内緒で行っていることです。いい点がつけば、それ以降も何回も招待状が送られることになります。一方いい点がもらえなかった医師、たとえばプレゼンテーションの質がよくなかったとか、会場からの英語の質問にうまく回答ができなかったとか、実際に現地で手術を何人も担当することもあるわけですが、手術後にトラブルがあったなどのケースでは、今後招待しないというリストにいきなり入れてしまうこともあるわけです。こういう活動を続けて国際学会の承認したレベルの高い講師陣というリストを常に作っているわけです。当然この委員会のチェアとメンバーは全員このリストに入っています。また、このリストはこの委員会のメンバーだけが知っています。このような活動をして世界の美容外科を安全でレベルの高いものにしようといつも活動が続いています。今のチェアもよく知っている医師ですが、皆さんチェアになると本当の頭が下がるくらい頑張っておられます。本当にこの国際学会はすごい医師たちの集まりだなあといつも誇りに思っています。

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