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今日はテニス部の納会です

毎年この時期になると京都大学医学部ソフトテニス部の納会があります。卒業生を送り出す会というわけです。今日は学生と一緒に京都で食べたり飲んだりすることになります。いつも毎年思うのですが、本当にごく一部の卒業部員はもう1年か2年頑張れば、優勝を狙えるところまで育つのに、、、と思う部員がいます。でもそうしなさいって言えないですよね。京大に入るのに浪人をするというのはよくあるわけですが、テニスで優勝をするために留年しろって言えません、いくらなんでも。って思うでしょ?
 でも医学部ソフトテニス部の歴史ではそういうことがあったのです。私が学生だった頃は京都大学が団体戦でも個人戦でも何回か日本一になった部で、私の先輩にも個人戦で京都と兵庫と山口と沖縄の高校チャンピオンになった人がいたのです。これすごいでしょ。なかなか他の大学ではないですよ。ある時そういう先輩の一人が私に、「高柳、本当にテニスが強くなりたいのだったら、京都大学なんかにいたらだめだ。早稲田とか明治とか日体大とか同志社に行った方がいい。」、、、はあ?ですよね。でも真面目な顔でこんなアドバイスをくれた先輩がいました。私、そこまでテニスにのめり込んでいませんから。医者になるのを断念しろってねえ。でも実際にテニスですごい人になろうとすれば、周りにすごい人がたくさんいた方がいいとは思いますし、勧められた大学では練習量もおそらく全然違いますもんね。医学部では何しろ実習とか試験とか多すぎてもう、、。
 それより、当時京大と争うくらい強豪だったある大学のエースだったペアで、その県の国体選手で、本当にものすごく強かった二人がおられました。あまりにテニスにのめり込んで、二人とも医師国家試験には何回も合格できなかったとか、、、。その後医師になれたのかどうかはよく知りません。たしか3回続けて不合格だったらしいという話は聞いたのですが、、。ある意味こわい話ですよね。
 京都大学でも同じような話があって、私の2年下の後輩ですが(今は立派で優秀なお医者さんになっています)、彼が卒業近くになった時に先輩の一人が「お前がもう一年頑張ったら、絶対団体戦も個人戦も優勝できる。今年卒業するのはあまりに惜しい!もう一年やれ!」と説得したのです。こんなんあかん、、と横で聞いていて思ったのですが、彼はその時納得したような顔つきでした。それで卒業試験のある科目だけ試験を白紙で提出したのです。その話を後で聞いて、あー、やっちまったなあ、、と思いましたがもう手遅れでした。彼はテニスのためにもう一年留年してテニスを頑張ったのです。それで本当に久しぶりに京都大学が団体戦で優勝できたのです。残念ながら個人戦は最高が3位で優勝はできなかったのですが、それでも彼は人生の中でいい決断だったと納得しているようです。なんですかねえ、人生の中の価値観って。まあ、一年くらいいいですか。彼にとっては最高の思い出みたいです。彼は人生の中の素晴らしい宝物を手に入れたってことですよね。でもこういう学生はこれからは多分出ないんでしょうねえ。

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