京都大学の医学部の学生を見て思うこと
京都大学を卒業後ずっと医学部ソフトテニス部のコーチをしています。また京大の非常勤講師などもしていましたので、学生の講義も何度も担当しています。長い間学生を見ていていろいろ思うこともあるわけですが、最近特に灘などの男子校から入ってくる学生が多いのに驚かされます。ソフトテニス部の毎年の新入生に灘から入った学生は手を上げて、、、と言うとたくさんの学生が手を上げるのでびっくりします。医学部ソフトテニス部には現在男女合わせて60人くらいの部員が在籍しています。医学部の中では最大の部ということになります。
特に最近気になっていることの一つは灘のような男子校は6年間学校に女子がいないわけで、これがいろいろ心の中のひずみのようなものをつくっていないかというようなことです。京都大学は共学なので、入学と同時にまわりにたくさんの女子がいるわけです。私自身は中学、高校ともに共学だったので、特に京大に入っても違和感はなかったわけですが、6年間まわりに男子だけがいるという状況はある意味、とても不自然な環境だったのではないかという気がします。おそらく京大に入学した彼らには周囲にいる女子がキラキラして見えているのではないのかなあと思います。私はいつも彼らにまず落ち着けと言うようにしています。精神的にハアハア状態というか、ある意味リハビリがいるなあと思ってしまうのです。過去に2回くらい、男子部員が女子学生に夢中になって、ふられた結果、もうだめだー、テニス部を辞めます、大学もやめてしまいたい、というような騒ぎになったこともあるくらいです。気持ちはわかるのですが、こういう場合、本当に対応に苦しみます。クラブとしてはできれば部活動をやめてほしくないわけですし、早く立ち直らせるためにはどうしたらいいのだろう、、、などと考えてしまうこともあるわけです。ほっておくのがいいのですかねえ?でもコーチとしてはそれはあまりに水臭いというか、、、。まあ人生いろいろなことがありますよね。