二重の幅を狭くするには
手術で仕上がった二重の幅を狭くしたいというご希望も多いように思います。幅を狭くするのも広くするのも可能です。埋没法での二重であれば、もともとのラインの固定がかなり弱いので、通常の切開法を行い、切開ラインより上にある埋没法によるラインを剥離してラインを消す処理を入れれば簡単に狭い二重になります。切開法で作った二重のラインは皮下に強い癒着を作ってありますので、この癒着をはずす処理が必要になります。通常もとのラインのすぐ上を切開して、新しいラインも切開してこの2本の切開線の間の皮膚をキズを含めて切除します。この時にもともとのライン直下にある癒着を剥離します。さらに元のラインの上側にある脂肪をずらして新しく設定する二重のラインまで脂肪をずらして溶ける糸で固定します。この操作により狭い二重が完成します。まれに以前の手術の際に脱脂がされていたり、止血操作で脂肪にかなりのキズがあるような場合、新しいラインにまで脂肪をずらすことができないことがあります。このような場合は、わきなどから微量の脂肪を採取して新しいラインのすぐ上側に脂肪の移植を行う必要があるかもしれません。いずれにしても、どちらかの方法で狭い二重を作ることができます。二重のラインはすぐその上に脂肪があることが必要です。この脂肪がないと三重になったり、切開したラインと実際に折れるラインがずれるというようなトラブルが起きることがあります。二重のラインのすぐ上側に脂肪がきれいに入っていれば、予定外のラインが出てしまうようなことは起きません。二重の仕上がりは当初腫れのために広く見えることになりますが、3か月後には正確に予定したラインに仕上がります。目立つような腫れは多分10日程度かと思います。