中国の学会での食事
先の中国の話でふれましたが、ついでに思い出したことがあります。それは中国のあちこちでの学会での食事です。すべての学会で日本から招待講演で来てもらったということもあって、夕食会は豪華に多くの参加者と一緒に食事を楽しませてもらいました。ただ何度も困ったことがあり、おそらく中国なりのおもてなしということなのでしょうが、おいしい食事というより、高価な食事、あるいはこの食事材料を手に入れるのに命がけでしたというような食事が多かったわけです。あまり口に合わないものもあり、現地の会長などがおいしいのでぜひ、、などと言われると無理に食べたり、苦痛というものも多かったような気がします。思い出に残っている苦痛な食事は、へびのスープ、これはもう見ただけで、へびがぶつ切りというか、そのままスープに入っていて、独特の臭いがあり、食べることができませんでした。他にはサソリ。これは氷で山のようなものが作ってあって、ここにたくさんのサソリがはりつけてありました。これは外国からの医師たちはこわごわ食べていました。それを見てから私も参加しました。味は特に何もなく、噛んだ時にパリパリという感触だけが残るというようなものでした。さらにヤギの丸焼き。これはウルムチの学会で出されたものですが、ヤギがそのまま全身焼いただけという料理で、私自身ヤギの肉の臭いがあまり好きではないので、これも苦痛な食事の一つで記憶に残っています。さらにある学会で食べてみますか?と聞かれたものにサルの脳みそ。これはさすがにお願いなので出さないでほしいと言いました。やはり中国はいろいろのものを食べる国ということのようで、これが今の世界的なウイルスの始まりなのでしょうか?食材は常に安全第一であってほしいです。