下まぶたのたるみとり手術: ハムラ法
ハムラという医師はフェイスリフトや下まぶたのたるみとりの手術でとても有名な方です。私が日本美容外科学会(JSAPS)の会長をした時にも日本での学会に招待講演で来日してもらいました。
フェイスリフトの新しい方法や、特に有名なのは下まぶたのたるみをとる方法です。脂肪の膨らみを以前は除去していたのですが、実際に脂肪が増えてたるみになっているわけではなく、脂肪を包んでいる膜が加齢により弱くなり、眼球の重みで前にプクッと出てきて凹凸が目立つようになるというのが実情なので、この膨れた脂肪の膜を切開して開けて、この脂肪をもっと下にずらして骨の膜に固定すると膨れていた部分より下が膨れて、全体として平坦な下まぶたに仕上がるという方法です。この際に筋肉や皮膚を引き上げて、あまった分だけ切除すれば、下まぶたの凹凸がなくなり平坦な若いころの下まぶたになります。
この手術は画期的なもので、今でもハムラ法は凹凸のある下まぶたの改善方法として優れた方法です。彼の手術を実際に見たくて、テキサスのダラスまで行ったことがあります。彼は私が滞在中、毎日朝の6時くらいにホテルまで彼のポルシェで迎えに来てくれて、大体朝の7時半くらいから手術を開始していました。手術や彼の外来診療は3時か4時くらいには終わることが多く、それから時間があれば、彼はゴルフの練習に行っていました。奥様はもともとニューヨークのティファニーで宝石のデザイナーとして仕事をされていた方で、とても美しい方です。彼女はポルシェのようなやかましい乗り心地の悪い車は大嫌いだそうで、彼女はベンツをいつも運転されていました。
彼らの家には何回か招待してもらったことがありますが、朝食用の部屋は朝日が入り、昼食用の部屋はまた別で自宅のプールサイド、夕食用の部屋はまたこの二つの部屋とは違って、招待客がかなりたくさん来られても入れるような大きい部屋で、広い庭の見渡せるゆったりした部屋でした。白い色を基調にした家で暮らしているハムラは本当に素敵な人生を楽しんでおられるように思います。世界の美容外科学会によく招待されていて、世界を飛び回って、講演とともに旅行も楽しんでおられます。今はコロナでとても退屈されているのではないでしょうか?
私が日本美容外科学会(JSAPS)の会長をした時、ハムラを招待して
講演をしてもらいました。