ハムラ法について
最近の美容外科の下まぶたの手術では、ハムラ法という言葉を聞く機会が多いように思います。下まぶたにたるみや凹凸がある場合にこの方法はなかなか優れた手術法のように思います。下まぶたのまつ毛に近い部分に脂肪による膨らみがあって、ゴルゴライン付近にはへこみが目立つという方の場合は、上のほうにある余分の脂肪をその膜を切開することで、下方向に広げて伸ばすことができます。これを骨膜に縫合固定することで、下まぶた全体の凹凸を脂肪の処理により平坦にすることができます。さらに皮膚と眼輪筋という筋肉は上のほうにリフトしてたるみをとって若い下まぶたに仕上げるという方法です。
日本では10年くらい前から有名な手術になってきましたが、アメリカ国内ではそれよりずっと以前から優れた方法として有名でした。私自身もアメリカ美容外科学会やアメリカ形成外科学会で多くの講演をしてきましたので、ハムラとは何回も顔を合わせることがあり、いつごろからか親しいお友達になってしまい、彼の手術も実際にダラスの彼のクリニックとご自宅にもお邪魔して、見学させてもらいました。そういうお付き合いがあったので、私が日本美容外科学会(JSAPS)の会長として京都で学会を開催した時に彼を海外招待講演の一人として招待して、特別講演や教育講演をお願いしたことがあります。
彼はとにかくとてもお元気な人で、ダラスに手術を見に行った時には毎朝、ホテルに朝の6時にポルシェでお迎えに来てくれました。毎日7時くらいからはクリニックで手術が始まり、通常彼はフェイスリフトと下まぶたの手術を同時にされることが多いようです。大体12時から1時くらいには手術が終わることが多く、そのあとは外来の患者さんを何人か診察をして、それからは急いでゴルフの練習に行かれます。ほぼ毎日ゴルフの練習はされているような気がします。これってすごいですよね。
彼の奥様もよく知っていて、もともとはニューヨークのティファニーで宝石のデザイナーをされていた方です。オードリー・ヘップバーンにかなり似ておられる方で、ティファニーで働いていた頃には時々お客さんに間違われたこともあったとか、、。ダラスのご自宅はとても大きな白い素敵なお家です。後ろが森になっているので、緑の中の白い建物がとてもきれいです。ご自宅で夕食を友人の医師たちと一緒にいただいたことがありますが、朝食の部屋とランチの部屋と夕食の部屋はそれぞれ別になっていて、朝食の部屋は朝日が入り、緑のお庭が見える部屋、ランチはまた別の後ろの森とプールが見える部屋、夕食は写真でも出しておきますが、シャンデリアがいくつもあるような豪華なお部屋でした。夕食は何人かの知り合いの医師たちが一緒でしたので、ワイワイ話をしていて、何を食べたのかあまり記憶がないのです。ただ、ワインはすごく美味しかったことはよく覚えています。赤ワインも白ワインもなかなか素敵な味でした。
奥様はご主人のポルシェはあまりお好きではないようで、どうしてあんなに乗り心地の悪い、狭い車が好きなのでしょうねえと呆れながら、ご自分はベンツにゆったり乗っておられました。なんだかとても優雅なお二人でした。奥様が日本で感激されたことの一つは、日本のサンドイッチでした。こんなにきれいに真四角にカットされているパンがあるのですねー、、やっぱり宝石のデザイナーの方はどこかちょっと違いますね。ハムラはそういうことは気にせず、パクパク食べてましたね。
写真は最初の2枚が京都で日本美容外科学会を開催した時のものです。3枚目がダラスのハムラのご自宅で夕食をいただいた時のものです。