シミの取り方
顔に茶色いシミが出てくると、なんとなく年齢を感じてしまっていやですよね。シミにも実際にはいろいろのタイプがあります。通常よくあるシミは紫外線を今までよく浴びてしまっていたとか、遺伝的に母親や父親にシミが多い方では、やはりシミが出てくることが多いわけです。これらのシミはレーザーやライムライトなどで、きれいに除去できます。このタイプの他に自分でこすってできるシミがあります。これは通常肝斑と言われるシミです。私たち医師が気を付けなければいけないことは、肝斑はこすりすぎが原因だということです。こすることにより、皮膚に炎症が起こり、炎症性の色素沈着としてシミが出るわけです。ある程度の炎症が起きるレーザーなどを肝斑に照射すると、シミは濃くなってしまいます。簡単な見分け方としては肝斑はこすりすぎることが原因なので、特にほほ骨の付近は顔を洗ったり、タオルでこすったりした場合、皮下に骨があるので、その上の皮膚に炎症が起こりやすいという問題があります。この部位に一致してシミがある場合は、肝斑の可能性があります。肝斑は眼のすぐ周りなどには出にくいわけです。つまり下に骨のない部位は手やタオルなどで、こすれにくいわけです。肝斑は炎症が起きると出るシミなので、このシミにレーザーを当てると、悪化してより黒くなってしまいます。肝斑の治療はまず絶対にこすらないことと、トランサミンとビタミンCを内服することです。この薬は1年から1年半くらい内服を続ける必要があります。これで肝斑は消えることになります。この時点でシミが残っている場合は肝斑が除去されていますので、残っているシミはレーザーやライムライトなどの治療できれいになります。