オープニングセレモニー
とにかく大きい病院でびっくりしました。ホーチミンにはこんな大きな病院はなかったように思います。軍の権威というか、軍人が病院のあちこちを警備されていて、慣れていない私たちはものものしい病院に見えます。学会の最初はオープニングセレモニーがあるのですが、これが朝の8時からで、海外から招待講演で参加されていた医師たちは大体20人程度(日本からは私と沖縄の新城先生の二人でした)おられたように思いますが、皆さん同じホテルに滞在ということになっていました。このホテルが病院からはすこし遠いので、朝7時半にピックアップ、これに遅れるとあとは知りません、自分でタクシーで病院に来てくださいということでした。軍の人って規律を守らないと知らんで、、という感じなんですね。ピックアップまでに朝食を済ませておくこと、病院には朝食の用意はありません、、、、やはり規律にはうるさい人達です。そういう理由で朝早く起床ということになって初日が始まりました。
学会会場は4つの大きな会場が使われていて、病院の中にこんな会場を4つも作れるってすごいですね。京都大学病院にももちろん小さい学会程度なら開催できる会場がいくつもありますが、それぞれかなり距離が離れていて、4つも並んで開催できる会場はありません。まずベトナム国歌斉唱から始まって、ベトナムの会長や東洋美容外科学会の会長などの挨拶、ショーなどがあって、学会が始まりました。
表面上は順調に進行していましたが、舞台裏は実はかなり大混乱で、軍の関係の方々がこういう学会をほとんど経験されていないような気がしました。学会のプログラムが直前まで送ってこなかったので、いつハノイに到着すればいいのか、いつ帰国できるのかなかなかわからないという状況でこんなおかしな国際学会は初めてでした。講演もどういう内容の講演を希望されているのかなかなか言ってくれませんでしたし、講演の時間も全然わかりませんでした。これって準備するのに大変なんですよね。わかってないなあと何度も頭に来ていました。何度連絡しても返事がなかったり、世界中の招待された医師の中にはかなり怒っていた方もありました。一人は頭に来て、ベトナムには行かないとブチギレて学会参加をキャンセルされました。私も直前に内容が知らされて、それにあうプレゼンテーションを作り出しました。これってそんなにすぐにはできないんですよね。時間も二つとも15分から20分程度でよいということでしたが、ベトナムに行くと講演は15分。時間を守ってくだささい、、、、。聞いてませーん。こんないい加減な学会はないです。とにかく学会運営に慣れていないというのがもうはっきりわかってしまいました。
海外から招待された医師たちはみなさん空港にはお迎えの担当者が来てそれぞれの医師をホテルまで送りとどけてもらうのが通常の海外招待者へのお迎えの方法です。でも空港につくと、あまりに多くのお迎えの方々で大混雑で、お迎えの人がいないとか、みつからないとか、空港のどこで待ち合わせるなどの情報もなく、何人かは自分でタクシーでホテルまで行ったとか、とにかくトラブル続きだったのです。私は到着前に何人かの友人の医師たちからワッツアップでその連絡をもらっていました。ある程度覚悟して到着してからはやはりお迎えがいない、、、、、。待ってみよう、、、、。15分くらいしてやって見つかりました。まあ、そんな調子で学会が始まりました。これから先が心配ですよね。写真はオープニングセレモニーのものです。