ピアスのトラブル
最近ピアスのトラブルで来院された方が4人おられます。たまたまなのだと思いますが、ピアスのトラブルも意外に多いものです。2人の方はピアスの感染です。友人にピアスをあけてもらったらしいのですが、膿が出てきて、かなり腫れて痛みも強いということで来院されました。本来はピアスをあける際は消毒をして、セイフティーピアスと言われるアレルギーが起きないタイプのピアスを使用して、これを1か月間は入れたままにします。また毎日1回はピアスを回してもらいます。消毒はいりませんが、ピアスと皮膚の接触部分を歯みがきに使用する糸などを使って、汚れを取ることが必要です。皮脂や汚れがピアスの穴から皮膚内に入ると感染が起きることがあります。またピアスの品質に問題があるとアレルギーなどでかぶれてここから感染が始まることもあるわけです。こういう注意を守れば、感染は起きません。他の方のトラブルはピアスが大きい輪のようになっていて、これが何かに引っかかったためにピアスで耳たぶが裂けてしまったという方です。この場合は、縫合をして耳の変形を治す必要がありました。治ってから3か月してから再度ピアスをあける必要があります。もう一人の方はピアスが皮膚に食い込んで埋まってしまったという珍しいトラブルです。なぜこんなことが起きたのか、理由はよくわかりません。局所麻酔をして引き出しました。いろいろトラブルがありますよね。