脂肪吸引(顔)
顔の脂肪吸引は小顔を目指せたり、顔のたるみを改善できたりと今注目されている美容施術の1つです。顔の脂肪やたるみは自力での改善が難しいため、施術を受けようか悩まれている方も多いでしょう。
本記事では、顔の脂肪吸引の種類や施術の流れ、注意点などを詳しく解説しています。
顔の脂肪吸引を検討されている方は、納得のいく施術にするためにもメリット・デメリットをよく把握しておきましょう。

こんな方におすすめです
顔の脂肪吸引は、余分な脂肪を除去しスッキリしたフェイスラインを目指す施術です。骨切り手術のような大掛かりな施術ではなく、傷口が小さく目立たないため、人気の施術です。
以下のようなお悩みがある方におすすめです。
- 小顔になりたい
- 丸顔が気になる
- たるみを改善したい
- 二重顎を解消したい
- 顔がなかなか痩せない
- 短期間で顔痩せに成功したい
顔の脂肪吸引とは
顔の脂肪吸引は、気になる脂肪を取り除いてスッキリしたフェイスラインを目指せる施術です。カニューレと呼ばれる細い管の器具を皮膚に挿入して脂肪を吸引します。
脂肪吸引は脂肪細胞を吸引するため、細胞そのものの数を減らすことが可能です。一般的なダイエットの場合、脂肪細胞を収縮させることで顔が痩せて見えます。しかし、細胞の数は減っていないので、細胞のサイズが戻ると顔の体積も戻ってしまいます。
脂肪吸引であれば、細胞の数が減ることになるのでその部分が太りにくくなります。従ってリバウンドの可能性が低く、ダイエットのように時間がかからないため「早くフェイスラインをスッキリさせたい」「小顔をキープしたい」という方におすすめです。
顔の脂肪吸引のメリット
顔の脂肪吸引の主なメリットは以下の5つです。
- 短期間で悩みを解消できる
- 皮膚の引き締め効果が期待できる
- 部分痩せが可能
- リバウンドしにくい
- 若返り効果あり
顔の脂肪吸引は気になる部分の脂肪をすぐに取り除けるため、ダイエットのように時間がかかりません。たるんだ脂肪を除去することで皮膚の引き締め効果も期待できます。
また、気になる部分の脂肪だけを除去することで、頬コケなどを回避できます。
脂肪細胞の数を減らせるためリバウンドしにくい点や、脂肪によるたるみを改善して若返り効果が期待できる点も大きなメリットです。
脂肪吸引の吸引範囲

顔の脂肪吸引の主な範囲は以下の6つです。
ジョールファット
メーラーファット
バッカルファット
フェイスライン
頬
エラ下
この中でも特に人気があるジョールファット・メーラーファット・バッカルファットの3つの脂肪除去について詳しく解説します。
ジョールファット除去について

ジョールファットとは、口横部分から口角の下にかけてある脂肪のことです。
元々の位置は口角付近ですが、加齢によって下垂することでマリオネットラインやブルドッグ顔の原因となります。
セルフケアでは改善しづらい部分の脂肪のため、ジョールファットでお悩みの方は多くいらっしゃいます。
ジョールファット除去を行うことで、お悩みをすぐに解消できる部位でもあるため、口周りのもたついた脂肪が気になる方におすすめです。
実際には診療をする必要がありますが、皮膚や筋肉のたるみが原因で脂肪がふくれて見えている方もいます。このような方の場合はフェイスリフト、または脂肪吸引とフェイスリフトの併用が適していることもあります。ほほの皮膚を指で引き上げてみると、簡単に自分で見分けることができます。
メーラーファット除去について

メーラーファットとは、ほほの部分の脂肪のことです。
加齢によって下垂が進行しやすく、ほうれい線やマリオネットラインのたるみの原因となります。
メーラーファット除去を行うと、たるんだ頬の位置を改善でき、若々しいフェイスラインを取り戻せます。
まだほうれい線やたるみが気になっていない方の場合、メーラーファット除去をすることで将来のたるみ予防にもつながります。
メーラーファットの除去は、耳の後に小さい切開を入れ、ここから吸引をすることができます。ガーゼとテープによる圧迫固定は手術から3~5日ほど行う必要があります。
バッカルファット除去について

バッカルファットとは、耳から口角にかけてある深い部分の脂肪のことをいいます。深い部分にあるため、口の中から触れられるのが特徴です。
このバッカルファットを除去するときは、口の中の頬粘膜を小さく切開して脂肪を取り除きます。
バッカルファットは年齢とともに垂れ下がるため、ほうれい線やたるみの原因となります。
口の中の頬粘膜をよく噛んでしまう方や、下膨れした輪郭が気になる方はバッカルファット除去が適しているでしょう。
バッカルファット除去と顔の脂肪吸引を組み合わせると、スッキリしたフェイスラインを作れますが、除去しすぎると頬がコケてしまうため注意が必要です。骨格や筋肉の状態を考慮したデザインをつくり出すためには、医師の高度な技術と充分な経験が求められます。
顔の脂肪吸引で注意すること
顔の脂肪吸引の施術を受ける場合、以下の3つのことに注意しましょう。
- ・リスクやダウンタイムを把握しておく
- ・カウンセリングで希望を伝える
- ・脂肪を除去しすぎない
顔の脂肪吸引はダウンタイムが短いですが、ゼロではありません。顔は目立ちやすい部分ですから、副作用やリスク、ダウンタイムをよく確認しておきましょう。時にはむくみなどの症状が出ることがありますが、自己流のマッサージなどを行うと、力が強すぎて痛みを生じたり、無理なマッサージでたるみが残ったりすることがあります。気になる症状がある場合は医師に相談して適切な処置を受けるようにしてください。
また、気軽に受けやすい施術であっても十分なカウンセリングは必須です。患者さまと術者の仕上がりイメージが一致していないと満足できない結果になってしまいます。ご希望や理想のイメージはしっかりと伝えるようにしましょう。
また、「小顔になりたい」からといって脂肪を除去しすぎると皮膚がたるんだり、頬がコケたりする原因になります。皮膚のたるみや頬のコケは老けて見えてしまうので、やりすぎた施術には注意が必要です。
料金
当院の顔の脂肪吸引は部位や範囲によって費用は異なります。カウンセリング時に詳しくご説明いたします。
【顔の脂肪吸引の料金】
頬、(ジョールファット、メーラーファット、バッカルファット)の脂肪吸引 | 400,000〜800,000円(税込) |
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顎の脂肪吸引 | 400,000〜800,000円(税込) |
施術概要
施術時間 | 1部位につき40~50分程度 |
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洗顔・メイク・入浴 | 創部の圧迫固定は3~5日程度必要です。 圧迫がなくなれば洗顔・化粧は可能です。 また、入浴は創部を避ければ当日からでも可能です。 |
ダウンタイム | 4~7日程度 |
痛み | 数日は筋肉痛のような痛みが生じることがあります。 |
リスク・副作用 | むくみ・たるみ・内出血・傷跡・などの症状が生じる可能性があります。 |
施術の流れ
当院は患者さまに満足していただける治療を提供するため、カウンセリングからアフターケアまでていねいな対応を心がけております。
顔の脂肪吸引は輪郭が変わり、お顔の印象が大きく変化します。一緒にデザインを考え納得のいく施術にしましょう。
患者さまのお話をお聞きしてから、お悩みやご要望に適した施術をご提案します。 施術に対する不安やお悩みなどがありましたらお気軽にご相談ください。
患者さまのご要望も取り入れつつ、専門的な立場からのアドバイスを行います。 患者さまに納得いただけるまで一緒にデザインを考えますので、ご希望や気になる点などをお伝えください。 デザインは皮膚にマーカーで書き込み、ご説明いたします。
施術中は麻酔が効いているため、痛みは感じません。
カニューレと呼ばれる細い管を用いて、脂肪を吸引します。カニューレを挿し込む際は、できる限り皮膚に傷跡が残らないようプロテクターを装着しております。
そのため、術後の傷口の心配が不要です。カニューレ挿入部は耳の後ろやまれに顎の下などになります。4~5mmくらいの切開なのでほとんどわからないくらいになります。
施術時間は部位や吸引量によって異なりますが、40~50分程度で完了します。
施術を受けた当日は、激しい運動や洗顔は避けてください。施術部位を極力触ったり動かしたりせずに安静にお過ごしください。
患者様に納得していただけるまでデザインを繰り返しますので遠慮なくご希望をお伝えください。
顔の脂肪吸引のリスク副作用
顔の脂肪吸引で起こる可能性がある副作用は以下のとおりです。
症状・リスク | 内容 |
---|---|
目立つような腫れ | 1週間程度 |
痛み(筋肉痛のような痛み) | 数日程度 |
内出血 | 出ないか、出た場合は7日程度 |
腫れ | 目立つような腫れは出ない場合もあるが、腫れが出ても数日程度です。ごく微量の腫れは2~3ヶ月程度続きます。 |
知覚過敏 | 術後一時的なもの |
その他 | そのほかにもリスクとしては血腫の症状が出る可能性があります。 |
顔の脂肪吸引による副作用は、1〜2週間で落ち着くものがほとんどです。
しかし、皮下の硬さなどは落ち着くまで2〜3ヶ月の期間を要することがあります。
顔の脂肪吸引を検討中の方は、副作用の症状や、期間を考慮して施術を受けるスケジュールを調整したほうがよいでしょう。
顔の脂肪吸引のダウンタイムについて
顔の脂肪吸引のダウンタイムは個人差がありますが、一般的に4~7日程度です。
施術を受けた後の数日間がむくみや腫れのピークで1〜2週間で落ち着いてきます。
1週間経てば、日常生活に支障がない程度になるでしょう。
皮下の硬さは2〜3ヶ月後には落ち着きます。
ただし、体質や脂肪吸引を行う範囲、部位によっても異なりますので、事前に医師に確認しておきましょう。