首をきれいにするには
首の二重顎やしわなどで悩んでおられる方も多いように思います。皮下脂肪が多くて、二重顎がいやだという方もあります。この場合はやはり脂肪吸引が適している場合が多いと思います。脂肪吸引の場合は、耳の後ろのしわの中に7-8ミリの切開を入れてここから長いカニューレを使用して、顎下のふくらみのある部位の皮下脂肪の吸引をすることができます。範囲や量が少ない場合は、顎下に数ミリの切開を入れて、ここから吸引を行うことも可能です。手術後は止血のために3-4日はガーゼとテープで圧迫固定を続けてもらいます。しばらく腫れが続きますので、完全な仕上がりは3か月後まで待ってもらう必要があります。ダウンタイムは多くの場合3-4日くらいです。たるみが目立ったり、脂肪がかなり多いという場合は、顎下を5センチほど横方向に切開してここから脂肪を直接切除して、さらに広頚筋と言われる首の皮下にある筋肉を部分的に切除してこれを引き締める処理を行うと首がすっきりへこんできれいになることもあります。キズは3-6か月は赤みが残りますが、肌質に問題がなければ、1年から1年半くらいでほとんど目立たないくらいのキズになります。
しわの問題がある場合はいくつかの対策があります。横方向のしわであっても、七面鳥のようなたるみが目立つしわの場合でも、程度の軽い場合はボトックスが有効な場合があります。効果の持続は4ー5か月ほどになりますが、この間しわはあまり出なくてきれいな首の状態が続きます。問題は七面鳥のような縦方向の筋のようなたるみが強い場合です。この場合はネックリフトを行うか、顎の下を横方向に5センチほど切開して、ここから広頚筋を水平方向に切ってしまうという処理が適している場合があります。縦方向の筋のように見えるたるみは広頚筋のたるみなので、これを切断すれば、ゆるんだ筋肉がなくなりますので、首は平坦になり、いつも美しい状態を保つことができます。